3397 トリドール 東証1部

四季報2013年新春号によると、焼き鳥店発祥。低価格のセルフ式うどん『丸亀製麺』にシフト。天候不順で既存店やや弱含むも、期初計画超の出店が難なくカバー。食材高騰も仕入れ見直し等で連続最高益へ。中国は尖閣諸島問題の余波なく12年度下期10店、3年間で100出店計画に変更なし。12月10日発表によると、インドネシアで『丸亀製麺』をFC展開。

昨年の3月11日の大震災発生直後の3月15日に385円まで急落後のチャートの動きをみると、8月18日の792円まで上昇後、9月26日の595円まで押し目を入れ、ここから上昇角度が(A)→(B)へと移行しました。この上昇トレンド(B)の中で今年になって円高から外需株不振となり、好業績の内需関連株の1つとして買われ、8月1日の1,399円まで上昇しました。買われ過ぎから調整しているところに為替が円高から円安基調へ転換したことで輸出関連株が買われ、先行して上昇した内需関連株が売られる展開となっています。輸出関連株が一服した後は内需関連株の見直しとなりますので、下げ過ぎのリバウンド狙いのチャンスと考えられます。但し、チャートをみると上昇トレンド(B)を下に切っていますので、目先は1,050円前後からは上値が重たくなります。

短期的には、5月15日の820円から8月1日の1,399円までの上昇となっており、終値ベースでの全値押しだと900円水準ですので、現水準から買い下がってみるところです(100株単位)。

トリドール

5981 東京製綱 東証1部

四季報2013年新春号によると、ワイヤロープ最大手。太陽電池製造向けソーワイヤ悪化。希望退職等で下期改善も通期営業赤字幅拡大。来期に向けた追加構造改革で最終赤字一段拡大も。14年3月期は太陽電池関連底ばい、構造改革効果で浮上狙う。

同社は、道路設備、橋梁など公共事業分野に強みを持ち自民党政策関連になるので、自民党の政策を待つことになります。

2011年6月14日の347円を高値に急落となって180円の強力な下値抵抗ラインを終値ベースで切り、10月5日の153円まで下落。反発後、再下落となって12月29日の145円で2点底となり、今年の1月23日の204円まで上昇するもののすぐに反落となりました。2点底となっていたところを下に切って下向きの先細三角形の下げ方となり、この中で9月13日の90円、10月11日の78円、11月13日の83円と逆三尊天井の形を形成してきています。

11月28日(水)終値102円の時点で、105円以上で引けると短期での逆三尊天井(三点底)が確定するため、95~100円前後で買ってまずは120~130円の利食いとしました。ここを抜けると146円が目先の上値抵抗ラインとしました。

11月29日(木)、30日(金)と103円を安値にもみあったあと、12月3日には114円と上放れし、10日には127円まで上昇し押し目を形成しています。いったん利益確定した場合は110円台の押し目を待って再度買ってみるところです。

東京製綱

7211 三菱自動車工業 東証1部

四季報2013年新春号によると、世界販売104・4万台(4%増)。欧州、北米軟調だが主力市場の東南ア高水準。原価低減効果も大きい。営業益続伸。欧州子会社株売却特損。14年3月期は東南アでピックアップ、SUV好調続く。

チャートの形をみると、2009年6月18日の191円からの下降トレンドの中で2010年12月14日の129円の高値をつけたあと2011年3月11日の大震災が発生し、3月15日の82円まで下落しました。その後の戻りは弱く、7月8日の107円、10月31日の107円とダブル天井となって再下落となり、今年の7月24日の66円で底打ちとなりました。10月12日に66円でダブル底となり、12月12日に87円で買転換出現となって2010年12月14日の129円からの下向き先細三角形を上放れした形となっています。

このまま上昇しても目先は100円前後までというところですので、80円前後あれば買ってみるところです。中期(半年~1年)では円安基調と自動車株の出遅れとして買われてくることになります。

三菱自動車工業

5715 古河機械金属 東証1部

四季報2013年新春号によると、後半不採算の燃料撤退。世界経済減速でロックドリルの輸出低迷だが、車載クレーンや産機が復興需要で順調。車載向けコイル増で電子改善も。持分利益悪化でも純益浮上。4期ぶり復配か。14年3月期もクレーンや産機等の伸びで増益維持。

2009年3月3日の69円でいったんの底打ちとなり、上昇トレンド(A)を形成。この中でこの年の8月31日の142円まで上昇するものの、ここをピークに下降トレンド(B)入りとなりました。この中で、2011年3月11日の大地震発生を受け、直後の3月15日に59円まで急落し底打ちとなりました。ここから4月11日の104円まで戻すものの、下降トレンド(B)の上値斜線にアタマを押さえられ再下落となりました。今年になって5月18日の61円、7月24日の61円とダブル底をつけ安値圏でのもみあいが続いたあと、12月18日の78円で買転換が出現し、下降トレンド(B)を上放れる形となりました。

古河機械金属

5609 日本鋳造 東証1部

四季報2013年新春号によると、JFE(旧NKK)系列の鋳鋼品・鋳鉄品メーカー。エンジニアリングでは公共事業分野が主力。スズ再生請負から撤退だが、利益影響軽微。鋳鋼・鋳鉄品は建設機械向けが伸び、エンジニアリングは橋梁用支承等に復興需要。外注費削減も効き利益好転。14年3月期は建機向け新工場が増益寄与。

昨年の3月11日の大震災直後の3月15日に62円まで急落後、復興銘柄として買われ6月20日には226円まで上昇しました。ここで高値圏でのもみあいとなり三尊天井の形となって、7月21日に187円で売転換出現となり、8月9日の126円まで下落しました。ここからいったん8月30日の188円まで戻すものの、戻り天井となって下降トレンド(A)を形成しました。10月15日にこの下降トレンド(A)を下に切る76円まで下落するものの、震災後の終値での安値からの上昇後の全値押しとなったことで反発となり、12月14日に106円で買転換出現となりました。本格上昇は2月3日の145円を上に抜けてからと予想されます。

日本鋳造