1924 パナホーム 東証1部

四季報秋号によると、仮設住宅剥落も利益影響小。環境配慮型軸に戸建て堅調。設計自由度高い新工法導入で原価率上昇するが、売値の見直し、調達や部材共有化進めて後半採算改善。集合住宅、リフォームの需要増勢。分譲はスマートシティが牽引。営業益堅調。

11月1日付で野村證券が投資判断を3段階評価の真ん中の「中立」から「買い」に引き上げる。11月2日に大幅反発。

10月9日(火)の終値464円の時点で買推奨しました。三角保ち合いの下放れのあと安値圏で(1)→(2)→(3)となって10月3日の437円で順下げの3点底となって底打ち後、10月5日に473円で買転換が出現したことで、(1)450~460円台の押し目買いとし、利食い目標を500~520円としました。また、510円を超えるとカラ売りを考えることになるともしていました。

その後、翌日の10月10日(水)の456円を安値にじり高となり、11月1日に野村證券の投資判断引き上げを受けて11月2日に528円まで買われ、そこから急反落となって11月13日の474円まで押し目を入れています。新政権のもとでは景気対策が期待できますので、再び買われる可能性が高い銘柄だと考えられます。

パナホーム

8267 イオン 東証1部

10月19日の四季報速報によると、2013年2月期は、上期(12年3-8月期)が前年同期比で営業減益と冴えなかったものの、通期では会社が期初に公表した増益予想を達成できそうだとした。11月1日には仏カルフールのマレーシア事業買収を発表。11月13日には中国でも被害店舗24日に全面再開へと公表。

中長期のチャートでは、2009年3月13日の525円で底打ちし、上昇トレンド(A)を形成していました。この中で2010年4月23日に1,123円の高値をつけた後は2011年3月15日の818円を安値とするボックス相場(B)となっています。今年はこのボックス相場(B)の中で、4月6日の1,106円の高値をつけボックスの下限の844円まで下げてもみあい、11月16日に878円で買転換が出現しています。

先週から円安に振れていることで輸出関連株が買われていますが、いずれ内需株に買いが向かえば買われてくることになると思います。

イオン

6470 大豊工業 東証1部

四季報秋号によると、エコカー需要で自動車部品好調。主力の軸受け製品は高機能品が低価格車にも採用進む。積極投資で償却増えるが、タイ水害による部品供給不足一服。製法刷新効き原価改善、営業益水準切り上がる。

昨年の11月14日の595円を安値に三角保ち合いを上放れし、今年の4月23日に1,148円までの大幅上昇となりました。ここから840円まで調整となって再上昇するものの、7月4日の1,094円で2番天井となって急落し、8月3日の700円で当面の底打ちとなりました。8月20日の856円まで自律反発後、再下落となり10月15日の702円、11月2日の712円と3点底の形となって反発し、11月16日に812円で買転換出現となって押し目買い有利の形となっています。11月2日の712円から11月19日の849円まで5日間で137円の大幅上昇となっていますので、押し目を待つところです。

800円水準までの押し目を待つところですが、100株単位で買えますので、少しづつ買い下がってもよいと考えます。

大豊工業

1893 五洋建設 東証1部

四季報秋号によると、被災地の港湾整備など主力の海洋土木が堅調で受注3,000億円(前期比1・2%増)。手持ち工事潤沢、消化も順調だが、競合の激しい建築の採算が厳しく営業利益は低下。

2009年11月27日の83円の底打ちから上昇トレンド(A)を形成し、この中で大震災復興銘柄として買われ、今年の2月7日には285円まで上昇しました。しかしここで当面の好材料を織り込んでしまい、激しい競争で営業利益も低下してきたことで大幅下落となり、上昇トレンド(A)を下に切って6月4日の163円まで下げました。ここから7月2日の224円まで反発するものの再下落となって、7月25日の176円まで押し目を入れもみあっていましたが、11月13日に172円まで下げて2点底の形となり、11月15日に194円で買転換出現となりました。解散総選挙の結果、自民党を中心とする新政権となれば大型の景気対策が打ち出される可能性が高く、建設関連は戻りを試すことになります。一旦上昇トレンドを切っていますので、戻りは短期的には220円水準ぐらいまでと思われます。

五洋建設

6490 日本ピラー工業 東証1部

四季報秋号によると、半導体向けピラフロンが台湾・韓国などでいったん足踏み。ただ収益柱のメカニカルシールが国内工場建設向けを主体に順調維持。震災復興需要も緩やかに尻上がり。後半増産も効き、増益幅若干拡大。

大震災直後の安値2011年3月15日の531円からの戻り高値5月9日の791円から下降トレンド(A)を形成し、11月1日に431円で底打ちとなりました。ここを安値に上昇トレンド(B)となって今年の3月30日の735円まで上昇後、5月9日の588円まで押し目を入れて7月3日の722円まで反発するものの、2番天井となって下降トレンド(C)へ移行しました。この下降トレンド(C)の中で、10月15日の453円、11月13日の458円と2点底を形成し、11月21日に511円となって買転換が出現し、下降トレンド(C)を上に抜けるかどうかとなっています。10月19日の530円を終値で上に抜けると2点底が確定するのですが、出来高が増加していないので、もう少し時間がかかるかもしれません。

日本ピラー工業