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為替の円安のみでは、ここからの上昇は限定的-本日、日経平均、トピックス共に買転換出現だが!-
出島 昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。 「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいりま…

為替の円安のみでは、ここからの上昇は限定的-本日、日経平均、トピックス共に買転換出現だが!-

2012/11/20
先週の予測では、「財政の崖」問題の懸念と為替の短期の円安トレンドが崩れたことで、外部環境をにらみながらの下値模索としました。
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先週は、野田首相の解散発言に続き、安倍総裁の発言で円急落、株急騰

先週の予測では、「財政の崖」問題の懸念と為替の短期の円安トレンドが崩れたことで、外部環境をにらみながらの下値模索としました。この時点からの下値は柴田罫線では8,596円とし、8,500円水準からは好業績銘柄を押し目買いでいくところともしました。

週初めの12日(月)は▼81の8,676円、13日(火)は8,619円まであって▼15の8,661円と7日連続安となり、新安値銘柄も127銘柄と増加してきており、まもなく買いゾーンに突入するとみていました。ところが、14日(水)の党首討論会で野田首相が予想外に早い「16日解散」を発表し、衆議院選挙が12月4日公示、16日投票と決定したことで時期新政権の期待が高まり、自民党安倍総裁の「日銀と協調してインフレ目標を設定し、無制限緩和などを進める」との発言がインパクトとなって為替が一気に81円台までの円安へ振れました。これを受けて日経平均は、主力の輸出関連株中心に買われ、15日(木)は△164の8,829円、週末の16日(金)は△194の9,024円となって11月7日以来の9,000円台を回復しました。

安倍総裁の「金融の無制限緩和」発言に期待して円はドルに対して81円台前半までの円安進行となりましたが、チャートをみると6月25日の80.61円と11月2日の80.68円が、ドルからみるとダブル天井となって反落し、ドルの短期の上昇トレンドを切った形だったのが安倍総裁発言をきっかけに再度ドルが買い直され、同時に円の買い持ちポジションが解消され(円が投げられ)、今度はダブル天井を抜けたことで俗に言うドルが踏み上げられた形となって81.46円までのドル高・円安となりました。

為替の円安のみでは、上昇は限定的

今週は、選挙後の自民党中心の政権の可能性が高いことからデフレ脱却期待で円安進行となり、日経平均も戻りを試しているものの、どこまで続くかということが注目となります。ドル・円のチャートと日経平均のチャートは動き(山谷要するに上下動)かほとんど一緒なので、今回円安がどこまで進むかですが、先週一気にドルの踏み上げのような形で円が急落していますので、どこかで反動(円高へのブレ)も考えられます。その場合、上述したダブル天井であったところが、今度は下値抵抗ゾーンとして作用すると再び円安が向かうことになります。

ドル・円が6月25日の80.61円を更新する円安となって81.46円まで上昇したことを考えると日経平均は9月19日の9,288円を突破する動きとなってもおかしくありませんが、その後の決算で主力の輸出関連株中心に下方修正が相次ぎ、日本経済の下方修正という状況になっていますので、9,288円を突破できるかどうかわかりません。本日も、先週末の2日間に続いて大幅上昇となって9,183円まであって△129の9,153円で引けましたが、目先は好材料を織り込んだ可能性もあります。ここからの日経平均が、現時点では上昇が限定的と思われるのは、相場環境を考えると、アメリカでの「財政の崖」問題解決への不透明さ、欧州経済は15日(木)のGDP発表で2期連続マイナス成長となり景気後退入りが確認されましたので、欧州債務問題が悪化してくることになります。そして国内では景気の下方修正が続いて景気が悪化してきています。このような状況の中では、日本株式のみが単独で上昇し続けることは難しいと思われます。

但し、為替が円安水準を維持できれば輸出企業の為替レートは1ドル=80円以下ですので、いずれ業績の上方修正となってきます。又、新政権が明確なデフレ対策と景気対策を打てば、世界的にみて出遅れていた市場として日本株が買われる可能性はあります。

本日は△117の9,141円で高寄りして前場はもみあいが続き、後場は9,183円と前場の高値を少し更新した後は再びもみあいとなって△129の9,153円で引けて、再度の買転換となりました。トピックスも△10の762Pで買転換出現となりましたが、大きく上昇後の買転換ですので、ここでは好材料を織り込んでの一旦一服となる可能性もあります。但し、円安が続けば9月19日の高値9,288円を先に試すことも考えられますが、チャートの形は大きく窓を空けて実体は狭い値動きという踏み上げ相場による上昇の形ですので、ここは選挙結果がどうなるのかの様子見が基本となります。

(指標)日経平均

先週は、為替が短期の円安トレンドが崩れ、欧州信用不安の再燃、アメリカの「財政の崖」問題もあるため下値模索となることを想定し、8,500円水準からは少しづつ買っていくとしました。ところが、13日(火)に8,619円の安値をつけて、14日(水)は△3の8,664円と8日ぶりの反発。あとの党首討論会で野田首相が16日に解散することを発表しました。15日(木)には安倍自民党総裁が日銀は無制限緩和すべきだとのコメントにより、選挙結果後は自民党中心の政権になることから円が急落となり、株は輸出関連株中心に買われ、15日(木)は△164の8,829円、週末の16日(金)は△194の9,024円と9,000円台を回復し、売買代金も急増して引けました。

今週も次期政権の日銀への金融緩和圧力の期待を下支えに戻りを試す展開が想定されますが、円安が一服すれば国内景気の悪化、アメリカの「財政の崖」問題、欧州信用不安などの環境の中で日本株のみが独歩高というのは難しいと思われます。9,075円(10月23日の高値と同時に19日の200日移動平均線)を突破し、ザラ場では9,159円を突破したので次は9,200円、そして9月19日の9,288円を目指す形ですが、目先好材料を織り込んでしまった可能性もあります。19日(月)の終値は△129の9,153円となりました。

日経平均

(指標)NYダウ

先週の予測では、「財政の崖」問題がクローズアップされ、下値ポイントは12,721ドルを切ると12,600ドル台前半となり、その下は2/3押しの12,577ドルですが、この水準まで下げると反発しても当面は戻り売りの形になってしまうとしました。11月7日にろく売という追加の売り法則が出た後は引き続いて「財政の崖」問題が不透明要因となって下落が続き、14日(水)はオバマ大統領の記者会見でブッシュ減税の終了が示唆され、「財政の崖」問題も回避できるとしましたが、▼185の12,570ドルと2/3押し水順まで下落してきました。週末の16日(金)は12,471ドルまでの下落となりましたが、「財政の崖」問題回避に向けた与野党協議の進展が期待されて買い戻され△45の12,588ドルで引けました。12,500ドルを切って長い下ヒゲが出ましたので目先は底を打った可能性もあります。

今週は、「財政の崖」問題への与野党の協力ムードが出てきたものの、22日(木)の感謝祭の休日を控え休暇ムードが漂うなか米議会も休会となることから、与野党の調整の本格化は休暇明け以降となるため安値圏でのもみあいが想定されます。反発しても目先は12,800ドルからは上値は重たくなります。

NYダウ

(指標)ドル/円

先週の分析では、11月2日に80.68円と6月25日の80.61円に対するダブル天井となったあとオバマ大統領再選で「財政の崖」問題がクローズアップされドル売り・円高となり、11月7日に79.99円でドルの売転換となって再び円高方向の動きとなり、そのため10月26日の79.50円を上回る円高となって11月9日(金)には79.08円となったことで当面はドル売り・円高の流れになると想定しました。ところが、14日(水)に野田首相が予想外に16日解散を発表し、15日(木)には安倍自民党総裁が「日銀は無制限の金融緩和をして市場に強いインパクトを与えるべきだ」と発言したことで14日に80.24円でドルの買転換(円の売転換)となって円が急落し、15日(木)には6月25日の80.61円、11月15日の80.68円のダブル天井を突破したことで一気に円の投げが出て81.46円までの円安進行となりました。

自民党を中心とする新政権のデフレ脱却のための円安誘導への期待から先週は6月25日と11月2日のダブル天井のところを突破してドルが踏み上げられて円が急落した形ですので、目先は円安一服の可能性があります。その場合にドルの下値抵抗ラインが80.40円水準で止まることができれば再び円安進行となって82円を試す動きも想定されます。

ドル/円

 

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