6707 サンケン電気 東証1部

四季報秋号によると、半導体デバイスは中国の白モノ関連遅れぎみ。だが、エアコン用の新規案件が後半寄与。主力の車載用も増勢。テレビ関連縮小しミックス改善。前工程の大口径化でコスト減進展。純益大幅増。増配。

チャートの形では、昨年11月24日の235円を安値とする緩やかな下値切り下げと今年4月2日の408円を高値とする急角度の上値切り下げで下向きの先細三角形となっており、その煮詰まったところで10月11日の218円を安値に反発となって、10月15日に249円で買転換出現となっています。日経平均が底打ちの形となっていれば現水準から買っていくところですが、日経平均は単なる買い戻しによる反発の可能性が高いので、230円台の押し目待ちとなります。

このまま上昇しても9月19日の269円が目先の上値抵抗ラインになる可能性がありますので、このまま上昇すれば見送りとなります。9月19日の269円を突破すれば上放れが確実な形となりますので、その後の押し目買いを考えることになります。

サンケン電気

5401 新日鐵住金 東証1部

四季報秋号によると、住金との10月合併で売上高7,400億円、営業益470億円上乗せ。薄板が自動車向け数量回復。が、造船向けなど厚板縮小。販価も軟化。在庫評価損300億円。増益幅縮小。株評価損と工場減損。

チャートをみると、現在は2010年1月12日の395円からの下降トレンド(A)の中にあります。この中で、2011年11月22日に165円の安値をつけた後は下げ角度を緩やかにし(B)、一旦今年2月27日の245円まで上昇した後は再下落となって7月25日の143円まで下落し、143~183円のボックス圏の動きとなっています。9月3日に144円をつけて9月19日に177円まで反発し、10月4日に153円まで押し目を入れ、本日は178円まであって△2の176円となりました。日経平均に連動して上昇していますので、日経平均の目先の上値(最大で9,000円)を想定すれば6月21日の183円を突破するのは難しいと思われます。現水準から上はカラ売り有利と考えられます。

新日鐵住金

7513 コジマ 東証1部

四季報秋号によると、2013年8月期は12カ月決算復帰。不採算店20超を大量閉鎖。出店は流動的。店舗改装と取扱商品拡大テコに既存店落ち込み緩和。ビックとの共同仕入れで粗利率上向く、不採算店閉鎖も効き営業益浮上。

10月10日に2013年8月期の連結最終益が23億円の黒字になる見通しと発表。2012年4-8月期の赤字から黒字へ転換する見込みとなり反発。

チャートをみると、2011年3月1日の614円を高値とし、3月15日の377円を安値とする三角保ち合い(A)を形成。この煮詰まったところで、今年2月2日の530円を高値に反落となり、2月15日の495円で売転換が出現し急落となりました。この下落は下降トレンド(B)を形成しており、この中で9月7日の198円、10月10日に193円と年初来安値を更新したところで引け後に黒字転換が発表され、10月11日には△20の215円と反発しました。2日間202円まで押し目を入れて10月16日に217円で買転換が出現し、下降トレンド(B)を横に抜けつつあります。9月14日の228円を終値で抜けると上放れとみることができます。

コジマ

9984 ソフトバンク 東証1部

三尊天井を形成して10月5日に3,050円で売転換が出現し、10月12日(金)に総額2兆円必要な買収発表を嫌気して反落し、「窓空け」といって値がつかないままの下げとなって前日比▼16%の2,395円で引けました。

5月30日に2,402円で買転換が出現して9月19日の3,335円まで3カ月半近く上昇しており、この間に買った人はほとんどマイナスとなりました。10月15日に2,200円まで下げて大商いとなっていましたので、日経平均の反発と共に大幅リバウンドとなりました。10月15日(月)の時点で、この日の終値(2,268円)水準から下があれば買い下がりとしましたが、翌日16日(火)は窓を空けての上昇となり、本日18日(木)は、2,685円まであって▼25の2,600円で引けました。

売り方の買い戻しと新規の買いで大きなリバウンドとなりましたが、今回の下げは安値圏での日柄調整が必要ですので、2,700円水準から上はカラ売り有利となります。大きくは、2,650~2,800円水準がカラ売りゾーンとなります。100株単位で買えますので、2,650円水準から50円刻みで買い上がってみるところだと思われます。

ソフトバンク

6767 ミツミ電機 東証1部

四季報秋号によると、スマホ部品は一部受注遅れ上期想定に届かないが、新製品で需要急増のゲーム機関連とともに、下期大幅増。車載向け好調持続。前期の構造改革で労務費21億円減。不採算事業撤退も貢献。営業益浮上。構造改革・減損関連特損消える。復配。

  • 9月18日発表:中国・青島市で反日でもの影響で製造子会社が稼動停止

東日本大震災直後の2011年3月15日の816円まで急落後4月4日の1,121円まで自律反発し、その後は下降トレンド(A)となり、この中で11月24日に462円で一旦の底打ちとなりました。ここから短期の上昇トレンド(B)となって、今年3月21日の825円の戻り高値をつけたあと6月4日の490円まで大幅下落し、その後は下降トレンド(C)となっていました。この下降トレンド(C)の中で400円が強力な下値抵抗ラインとなり、9月6日の403円、9月27日の400円、10月11日の401円と3点底となって下降トレンド(C)を横に抜け出し、10月18日に461円で買転換出現となりました。押し目買い有利の形ですので、398円を終値で切ると損切り前提に買ってみるところだと思われます。

ミツミ電機