6632 JVCケンウッド 東証1部

8月1日に2012年4-6月期の連結決算発表で、営業利益は前年同期比34%減の大幅減益。7月26日の224円を安値に悪材料出尽くしから買い戻し進行中。7-9月期の為替レート1ユーロ=105円を95円に変更したが、2013年3月期の連結業績予想は据え置く。

この1年のチャートの動きをみると、昨年の10月5日の249円を安値に今年の2月27日の394円まで上昇し、急激な円高を受けて7月26日の224円まで下落。ここで円高修正ながら通期予想据え置きで買い安心感から急伸し、その後緩やかな上昇トレンド(B)となっています。しかし、ここにきて今年の2月27日の394円からの下降ライン(A)に上値を押さえられており、9月25日の309円を終値で抜けずに上昇トレンド(B)を下に切ると下放れの形となります。

7月26日の224円から9月25日の309円までの1/3押し(281円)水準で止まっていますが、ここを切ると1/2押し(253円)を待って買い、280~300円の利食い目標となります。

JVCケンウッド

7262 ダイハツ工業 東証1部

四季報秋号によると、上期エコカー補助金で国内軽が想定上回る。下期反動減あるが、免税車拡販し大きな落ち込みにならない見込み。インドネシアのローン頭金規制も影響限定的。販促費こなし最高益を連続更新。増配も。

9月7日にゴールドマンサックスが投資判断を3段階評価で最上位の「買い」から「中立」へ引き下げる。エコカー終了で上半期の利益率を維持するのが困難との見方。

8月6日(月)の終値1,336円の時点で、ここからの戻りの後の再下落で6月4日の安値1,251円水準を待つとし、目先は1,427円を終値で上に抜ければ損切り前提に、1,370~1,400円でカラ売りし、1,250~1,300円で買い戻しとしました。

その後の動きは、8月8日に1,397円まであって1,370~1,400円のカラ売りゾーンに収まり、9月5日には1,217円となって6月4日の1,251円の安値を更新し、買い戻し価格も達成しました。新規の買いは1,251円水準としましたが、1,217円を安値に反発となって9月26日には1,344円まで上昇し、反落となっています。

チャートの形を引き直してみますと、下向き先細三角形となっており、安値圏でこの形ができる時は上放れになる確率が高い形ですが、まだ煮詰まりが不足しており、買いは1,300円水準でいったん利食った方がよいということになります

ダイハツ工業

1871 ピーエス三菱 東証1部

四季報秋号によると、労務費高により建築採算低下。後半は公共土木が完工増加、営業益上向く。受注970億円(前期840億円)は、PC技術生かし病院など建築増、土木も高速補修などが牽引、1,000億円突破も。

8月16日の終値356円の時点で三角保ち合いが煮詰まりつつある状況となっており、信用倍率を考えると買い残が極端に多く(50倍)、戻りの後は7月25日の320円を切って下放れる可能性が高いとし370~400円でカラ売りし、320円台でいったんの買い戻しとしました。

その後8月21日に382円まで上昇して370~400円のカラ売りポイントに入り、8月28日に338円で売転換出現となったことで再度のフォローとして8月30日(火)の終値336円の時点で、350円以上あれば追加のカラ売りもしてよいとしました。しかし、9月4日の344円までしか戻らず、追加のカラ売りはできませんでしたが、9月6日には317円まであって、8月16日の時点で買い戻しポイント320円台に到達しました。その後緩やかな小さな上昇トレンド(B)を形成していますが、すでに大きな三角保ち合い(A)を下放れしており、緩やかな上昇トレンド(B)を切って317円を下回ると286円を試す形となります。

ピーエス三菱

4021 日産化学工業 東証1部

四季報秋号によると、化学品やや軟調。が、液晶や半導体市場向け電子材料は想定より早く復調。医薬も新薬好調で薬価改定や権利収入減取り返す。農薬も主力除草剤が快走。営業増益幅拡大。会社計画は下期予想が保守的。

岡三証券が9月3日付で新規に投資判断を3段階で最上位の「強気」にし、目標株価を1,000円に設定。9月14日に952円まで上昇。

チャートをみると、2010年4月5日の1,356円を高値にした下降トレンド(A)の中で、下値を(1)→(2)→(3)と角度を緩やかにする下げ方となって今年の6月4日の622円で底打ちとなりました。6月6日に678円で買転換が出現して急上昇し、下降トレンド(A)を上に抜けて8月20日に945円をつけました。その後押し目を入れて再上昇、9月14日の952円でダブル天井のような形となり、10月1日に844円で売転換が出現したところです。基本は6月4日の622円から9月14日の952円までの上昇幅の1/2押し(787円)水準以下を待つところです。

日産化学工業

9470 学研ホールディングス 東証1部

8月13日発表で、2012年9月期の年間配当を5月とし、従来予想から1円積み増すとした。前期でも1円の増配。今期通期の純利益は15億円と前期比2.7倍に増える見通し。

チャートの動きは、2009年10月23日の294円の高値からの下降トレンド(A)の中で、2011年3月15日の100円で底打ちとなり、緩やかな上昇トレンド(B)を形成しています。この中で、今年の6月4日の141円の安値からの上昇で8月13日の1円増配発表を好感し、8月20日の241円まで上昇して、目先材料出尽くしとなって下落となっています。10月2日に191円で売転換が出現しましたが、ここからの下げは限定的で押し目買い有利と考えられます。

学研ホールディングス