2914 日本たばこ産業 東証1部

9月10日の四季報先取りによると、収益柱の海外たばこ本数増、高単価品へのシフト進む。国内は震災後の供給減解消で本数反動増。震災後に低下したシェア回復狙い積極投入の販促費を吸収。震災損失消え営業一段増益。9期連続増配。

チャートをみると、好業績を反映し、昨年の6月20日の1,413円の安値から上昇トレンド(A)を形成し、この中で今年の8月16日には2,578円の年初来高値を更新しました。その後、8月21日に2,415円で、5月18日の2,033円の安値からの短期上昇トレンド(B)を下に切り、2,200円水準の上昇トレンド(A)でサポートされるかと思われましたが、ここも大きく切ってきました。

特別の悪材料が出たわけではありませんので理由がよくわかりませんでしたが、9月19日の日本航空の再上場に伴いこの日本航空株を購入するための換金売りの可能性があります。売り出し価格は3,790円と決定され時価総額6,900億円の規模となりますので、利益の出ているJT株を換金して乗り換えていることは十分に考えられます。この換金による大きな下げを買って、2,300円水準のリバウンドを待ってみるところです。

日本たばこ産業

1952 新日本空調 東証1部

四季報夏号によると、原発空調は震災復旧対応や保全対策が中心、新規案件なく後退。一般空調は新規データセンター向けや食品、薬品向け開拓。ビル空調もリニューアル軸に増勢。施工管理徹底し利益続伸。特配継続で増配も。

チャートをみると、2009年3月26日の819円をつけて、そこからの下降トレンド(A)の中で、2011年3月11日に大地震が発生し、3月16日の310円まで急落しました。ここから2012年3月27日の498円まで上昇後、反落となって5月18日の380円まで下落しました。その後再上昇となるものの、7月20日の485円で戻り高値となって小さな三尊天井を作り、8月29日に458円で売転換出現となりました。チャートの形としては、三角保ち合い(B)を形成しており、業績からみると400円水準が目先の下値抵抗ラインとなると考えられるところです。

新日本空調

6754 アンリツ 東証1部

四季報夏号によると、主力の計測器はスマホ製造用がEMS中心に中国で伸びる。LTEのチップセット、端末開発用も好調。情報通信システムは人材再配置で採算改善。営業益高水準。連続増配も。

チャートをみると、2010年5月26日の319円の安値からの上昇トレンドライン(A)の上にあります。この中で今年の3月29日に1,122円の高値をつけて、6月4日の757円まで下落し、ここから8月1日の1,025円まで反発してもみあい、9月11日に915円で売転換出現となっています。チャートの形としては、3月29日の1,122円を高値、6月4日の757円を安値とする三角保ち合い(B)となっており、820円水準以下を待ち伏せするところです。3月29日の高値期日が9月28日に到来しますので、全体相場が軟調であれば投げが出て大きく下がる可能性があります。

アンリツ

5352 黒崎播磨 東証1部

8月16日の四季報速報によると、2013年3月期は、原料価格が予想を下回ったことで会社の期初計画を上回って営業利益は横ばいを維持。8月7日の2012年4-6月期の連結決算発表で4-9月期の純利益予想を大幅に上方修正。但し、2013年3月期の通期の業績見通しは据え置く。

チャートの形は、昨年の大地震直後の3月15日の202円まで下落したあと、8月4日には435円まで上昇しましたが、その後は下向きの先細三角形の形をつくって下落となりました。この中で、丁度高値から1年後の今年の8月6日に148円の安値をつけたところで上方修正が発表され、急騰となって8月14日には254円まで上昇しました。この水準で大商いとなったあと反落となり、8月28日に214円で売転換の出現となりました。大商いのあとの売転換ですので、戻り売りの形となって調整が終わるのに時間がかかりそうです。基本は、8月6日の148円から8月14日の254円までの上昇幅の2/3押し(184円)以下を待つことになります。

黒崎播磨

5445 東京鐵鋼 東証1部

9月10日の四季報速報によると、電炉中堅でネジ節鉄筋首位。2013年3月期は高採算の「ネジテツコン」の販売が好調、原料スクラップ安も効いて減益見通しから一転増益となりそうだ。会社は2012年4-6月期決算に併せて期初計画を増額修正した。2013年3月期の通期見通しを上方修正したが、下期については従来見通しを据え置く。

チャートをみると、今年の1月31日の346円の高値からの調整で5月15日の213円まで下落。ここから7月3日の266円まで反発後は三角保ち合いとなりました。この中でもみあいが続き、本日は△15の262円で引けて三角保ち合いの上放れとなってきました。7月3日の266円を終値で上回ると280~290円台までの上昇が期待できると考えられます。

東京鐵鋼