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これからの3カ月というスパンでみると、現在は底値圏の可能性高いか?
出島 昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。 「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいりま…

これからの3カ月というスパンでみると、現在は底値圏の可能性高いか?

2012/5/29
出島昇氏が「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいります。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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先週はギリシャのユーロ圏離脱懸念高まり一時8,500円割れ

先週は、当面はギリシャのユーロ圏離脱問題を織り込む動きとなり、6月17日の再選挙では株式市場は大きく動けないとしました。日経平均は5月18日(金)に8,588円と8,600円を切ったものの、終値では8,611円となったことで、8,600円水準は下値抵抗ゾーンとなり、ギリシャ問題がどうなるかわからないため今年1月16日の8,378円の年初来安値(終値ベース)を視野に入れておく必要があるとしました。

8,600~8,800円のもみあいを想定しましたが、結果的には22日(火)に8,740円まで上昇したあと、ギリシャのユーロ圏離脱の可能性が高まったことから、23日(水)は▼172の8,556円と4カ月ぶりの安値となり、24日(木)には一時8,496円と8,500円を割りこむ動きとなりました。25日(金)は、イタリアのモンティ首相がギリシャはユーロを離脱しないと発言したことで△17の8,580円で引けました。ギリシャ問題に関する情報で一喜一憂の動きとなっています。加えてフィッチによる日本国債の格下げもあり、さらにサプライズが期待されていた日銀の金融政策決定会合では、予想された通り追加緩和は見送られました。本日は、割安感から小高く寄り付き8,624円まで上昇する場面もありましたが、引き続きギリシャ問題や若干の円高を受けて上げ幅を縮小し、先週末の終値を挟んだもみあいとなって△12の8,593円で引けました。

ここからは3カ月スパンで考えると、底値圏の可能性

日経平均がどこまで下がるのかと現時点で予測するのは難しいといえますが、テクニカル指標やファンダメンタルズに重点を置けば底値圏での調整に入っているとみることができます。テクニカル面では、騰落レシオが60%台の売られ過ぎの状態が続き、移動平均乖離率も-6%以下などあらゆる指標が底値圏を示しています。ファンダメンタルズ面も決算が終わり、今期は日本企業の業績回復が鮮明となっています。ただし、円高が継続すれば下方修正となると思われますが。

しかし、6月17日のギリシャの再選挙までは、ユーロ圏離脱不安が世界の株価の上値を押さえる形となると思われます。ギリシャ国民の7~8割りはユーロ圏離脱を望んでいないといわれていますので、現実の問題としては急進左派連合が第1党となっても政治的妥協でユーロ圏離脱はないかもしれません。しかし、可能性がゼロでない以上は、相場は最悪のシナリオを想定した動きとならざるを得ません。気になるのは、先週末S&Pがスペインの金融機関の信用格付けを引き下げたことで、他の諸国にも信用不安が波及し、欧州債務問題の再燃とならないのかということです。

そういう状況を考えると、下がるとすれば6月17日のギリシャの再選挙前後に、日経平均が昨年のザラ場での最安値8,135~8,300円台を試す可能性があります。しかし、まだ好材料として織り込まれていないものは米国・ドイツの経済指標の改善、今期の日本企業の業績回復、中国の預金準備率の引き下げなどです。5月はヘッジファンドの決算対策の売りが出る月でしたので、6月からは再び買ってくる可能性があります。また、中国が金融政策に重点を置いてきているように、英国、インド、欧州各国の経済が悪化してきていますので、再び世界的金融緩和の条件が整いつつあります。今は悪材料のみが出現して織り込まれる動きとなっていますが、それが終わると、次はプラスの材料に目が向くと思われます。7・8月は確率からみると、上昇の確率が高いと思われます。

現在は、買い方としては、更に一段下げがあることを前提に、好業績銘柄の大きく下げたもの(100円単位で買えるものが多くあります)を少しずつ買い下がるか、それとも6月に一段安となるのを待ってみるのかのどちらかになると考えられます。

(指標)日経平均

先週は、今年の終値ベースでの安値8,378円が意識されてきており、テクニカル的にはいつ反発してもおかしくないものの、ギリシャの再選挙日である来月17日までは上値重く、目先は8,600~8,800円を想定しました。22日(火)に8,740円まで上昇したものの、23日(水)はギリシャのユーロ圏離脱懸念を嫌気し、8,538円まで下げ、24日(木)には一時8,496円と8,500円を切りました。週末は△17の8,580円で引けて8,600~8,800円を下に切りました。先週は20年ぶりに8週連続の陰線となり、23日には約4カ月ぶりの安値(終値)8,556円となりました。

今週は引き続くギリシャ問題に加え、先週末のスペイン金融機関5社の格下げによる欧州債務懸念が悪材料となりますので、割安感からの戻りがあっても上値は限定的となりそうです。上昇要因としては、米経済指標の発表で雇用統計が改善に向かっていることが示されれば、NYダウ高となって日経平均のサポートになるくらいのものです。下値ポイントは今年1月16日の8,378円、上値は5月22日の8,740円を終値で上回れば短期の買転換が出現して一段高の期待がもてます。週明け28日(月)は、割安感から8,624円まで上昇する場面もありましたが、ギリシャ問題や若干の円高を受けて上値重く△12の8,593円で引けました。

日経平均

(指標)NYダウ

先週も引き続きギリシャ問題に相場が左右される展開となるとし、下値抵抗ゾーンは12,000ドル台としました。5月23日(水)は、ギリシャのユーロ圏離脱の可能性が高まったとして一時12,311ドルまで下落しましたが、下げ幅を縮小し、24日(木)には、イタリアのモンティ首相がギリシャはユーロを脱退しないという発言をしたことで△33の12,529ドルと反発しました。週末25日(金)はスペインの大手銀行5行の信用格付け引き下げを嫌気し、▼74の12,454ドルで引けました。1週間で0.69%の小幅高となっており、ギリシャを巡って一進一退の動きとなっています。

今週はギリシャ問題に加え、スペインの信用格付けの引き下げにより金融システムの悪化観測が高まり、欧州債務懸念が再燃する可能性があるため不安定な展開が想定されます。アメリカでは6月1日(金)の5月米雇用統計に注目となり、雇用改善ベースの鈍化に歯止めがかかるのかどうかとなります。5月23日の安値12,311ドルを切ると12,000ドル台を試す動きとなる可能性がありますが、雇用統計が予想を上回れば12,700ドルを試すことになります。

NYダウ

(指標)ドル/円

先週の予測では、リスク回避の円買いが続いて78~80円の中で79円突破をうかがっており、目先は80円がドルの上限のフシとなっているとしました。5月21日(月)に79.101円までの円高となりましたが、79円は突破できず、22日(火)には一時80.141円までのドル買い・円安となったものの79.958円で引けました。その後は、79円台半ばでの小動きとなり、週末25日(金)は79.646円で引けました。

今週も、円は狭いレンジでの動きが続く可能性が高いといえます。ギリシャ問題や欧州債務懸念を背景にユーロ売り・円買いとなっても、一方でユーロ売り・ドル買いとなっており、円は対ドルで膠着となる展開が続きそうです。78~80円の中で78.5~80円を中心にもみあいを想定。

ドル/円

 

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