6369 トーヨーカネツ 東証1部

5月11日決算発表。13年3月期はコーケンが持分対象から連結移行も利益影響小。大黒柱のタンクは国内外のLNG工事順調進捗。工事高、採算共に前年並み維持。

2008年10月28日の88円で底打ち後、2010年4月20日の213円まで上昇するものの、ここから反落して10月29日の120円まで下落。その後、2011年3月11日の大地震で3月15日の113円をつけて急反発し、3月25日の235円まで急騰。ここから113円を安値、235円を高値とする三角保ち合い(B)を形成しています。この中で今年2月27日の高値196円をつけて4月9日の168円で売転換となるものの、4月18日の191円まで上昇後、再下落して150円台まで下げています。

トーヨーカネツ

7201 日産自動車 東証1部

5月11日の決算発表で、2013年3月期の連結純利益は前期比17%増の4,000億円を見込む。アジアや北米など世界的に販売台数が増加するとみている。ただし、業績予想の前提となる為替レートは1ドル=82円、1ユーロ=105円。前期実績は1ドル=79.1円、1ユーロ=109円だった。

チャートの2009年後半以降の動きをみると、600~900円の大きなボックス相場となっています。この中で、昨年9月26日の614円を安値に上昇トレンド(A)を形成し、今年4月2日の905円まで上昇しました。その後、円安基調から円高基調へ転換したことで4月16日に805円で売転換が出現し、さらに、1ドル=80円を切る円高を嫌気して5月21日には743円で追加の売法則が出現しています。5月11日の決算発表では、2013年も強気ながら、強気の前提が1ドル=82円、1ユーロ=105円の為替レートとなっていますので、円高を嫌気して大幅下落しています。昨年9月26日の614円から今年4月2日の905円までの上昇幅の1/2押し(760円)を切ってきましたので、この水準から2/3押し(711円)水準待ちとなります。

日産自動車

6305 日立建機 東証1部

4月25日の決算発表で、2012年3月期の連結決算は、純利益が前期の2.1倍の230億円だった。2013年3月期の売上高は8,800億円、純利益は前期比52%増の350億円の見通し。前期低迷した中国も後半に持ち直す。営業増益を堅持し、増配も期待。

4月4日に三角保ち合いを下放れして1,824円で売転換したことで、4月9日時点(1,707円)で基本は上昇幅の1/2押し(1,587円)水準を待つところとしました。4月9日には1,687円まで下げ、100株単位で買えるため1,700円くらいから50~100円刻みで買い下がり、リバウンド目標は1,800円前後としています。4月11日の1,681円を安値に反発して4月23日の1,836円まで上昇しました。100株だけ買えた人は、一旦の利食いとなります。その後、4月25日の決算発表で材料出尽しとなり、ギリシャのユーロ圏離脱問題からユーロ安・円高となったことや中国経済の鈍化を嫌気し、5月18日には1,477円まで下落しました。

日立建機

7309 シマノ 大証

4月24日発表の2012年1-3月期の連結決算は、経常益が前年同期比57%増の101億円となった。2012年12月通期の売上高は前期比6%増の2,330億円、純利益は26%増の250億円と従来予想よりも下方修正。

昨年3月11日の大地震を受けて3月15日に3,565円の安値をつけて反発し、7月1日の4,485円まで上昇。その後、下降トレンド(A)を形成し、この中で11月24日の3,310円で底打ち。安値圏のもみあいで下向きの先細三角形の形を作り、12月15日の3,550円を安値に上放れとなって急騰し、今年4月26日の5,320円まで上昇。4月24日の好決算発表で材料出尽しとなり、日経平均の下落につれて大幅下落中。

シマノ

7011 三菱重工業 東証1部

4月27日の決算発表で2012年3月期の連結決算は、経常利益が2011年3月期比27%増の861億円だった。13年3月期は、売上高が6%増の3兆円、経常利益は7%減の800億円、純利益は63%増の400億円の見通し。ただし、為替の円高修正が前提になっており、目先は円高を嫌気して大幅下落。

長期的には2009年10月27比の267円を安値に280~400円のボックス相場。この中で2010年11月2日の277円を安値に下値を切り上げるトレンド(A)を形成中。上値も今年3月19日には411円まで上昇。しかし、その後為替が円高方向への動きとなったことを嫌気し、大幅下落し、昨年8月23日の303円というスタートラインに戻りつつあります。

三菱重工業