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日柄調整か値幅調整か-値幅調整に入れば本格上昇相場の初押しの可能性も-
出島 昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。 「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいりま…

日柄調整か値幅調整か-値幅調整に入れば本格上昇相場の初押しの可能性も-

2012/3/27
出島昇氏が「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいります。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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先週は円安一服、アメリカ株式軟調から調整入りの可能性

先週19日(月)時点では、ここからの上昇は円安次第で、1ドル=85円へという見方もあるものの、既にいい水準にきているため、ここからは利益確定を優先して大きな下げを待った方が目先の上昇での利益を追うよりリスク少なく大きく儲けることができるとしました。

日経平均は、これまで円安進行に合わせて上昇してきており、この日はドル/円が84円を前に一服したものの、ユーロ/円で円安が進んだことで10,172円まで上昇しました。昨年7月22日の10,149円を上に抜けましたが、大引けでは△12の10,141円でした。この10,172円をピークにもみあいとなり、週末23日(金)は、円高と米株安から一時9,999円まであって▼115の10,011円で引けました。この円高進行は、ユーロ圏と中国の3月製造業PMIが予想を下回ったことで世界経済の減速懸念が生じ、リスク回避の円買いが進んだことによります。また、日本の2月貿易収支が予想外の黒字となったことや米国金利の低下がそれを加速させました。

日経平均は、先週19日(月)の10,172円で昨年7月22日の10,149円を突破したことからの目標達成感や円安一服から、週足で11週間ぶりの陰線となりました。騰落レシオも3月9日の直近のピークである142.71%から23日(金)には124.70%まで低下し、調整に入ってきているとみることができます。

どの程度の調整となるのか? 日柄調整か値幅調整か

どの程度の調整となるのかは、為替、アメリカ株式、中国・欧州の経済懸念が当面どのように相場に影響を与えるのかがわかりませんので、幾つかのパターンを考える必要があります。チャートからは、1万円前後のフシ、25日移動平均線(23日時点9,790円)、3月7日の安値9,509円となります。

理想的には、9,500円台くらいまで下落し、その後、大震災前の10,400円台を目指すという動きですが、今のところ、国内の機関投資家や個人投資家が売り越しているにもかかわらず、外国人買いによってなかなか下落せずに日柄調整で終わる可能性もあり、その場合、買い損なうということにもなります。逆に、1万円近辺が絶好の押し目として買ったところ、さらに一段安となる可能性もあります。そう考えると、まず1回目の押し目買いは25日移動平均線の水準といえるかもしれません。

外国人の買い越しは3月第2週(12~16日)まで12週連続となり、昨年4月第1週以来約11カ月ぶりの高水準となっています。前回も書きましたが、最近の日経平均の急上昇を支える外国人投資家の中で、ヘッジファンドが「円売りと日経先物買いをセットで売買」し、裁定買いで指数連動型の大型株が上昇し、日経平均が大きく上昇している側面があります。そうであれば、円安が一服する過程で利益確定売りを出し、円高にふれて日経平均が急落する値幅調整が起こる可能性があります。そこは絶好の買いチャンスとなります。

以上を考えると、どこの押し目で買うのか難しいところですが、そもそも一発必中というのは有り得ないわけですから、9,800~9,500円の間を想定し、何回かに分けて買うというスタンスになります。その場合の最もわかりやすくリスクの少ない銘柄は、先行して円高メリットを受けて上昇し、円安一服で下げた銘柄(好業績が期待できる輸出関連株)ということになります。また、このところトピックスが1%以上下落すると日銀のETF買いが入っていますので、トピックスが1%以上下がった時点で狙った銘柄を買っていくという方法もあります。

現在は株式投資で資産を作れる初期の段階の可能性

これまで3・4月に高値をつけ、その後、その高値を抜けない状況が2002年以来5回も続いていますので、今回の上昇もなかなか信じない人が多いようです。しかし、1月から始まった外国人買いが本物であれば、外国人はその国の通貨を戦略的に3~4年買い続けるので、日経平均も3年程の長期上昇トレンドになる可能性があります。ただし、相場環境を考えると、単純に上昇し続けるのではなく、欧州債務問題、中国の成長鈍化、イランの核問題など暴落要因がありますので、大きな上下動を繰り返して上昇トレンドを描くという形になるでしょう。ということは、ただ安く買って保有し続ける投資ではなく、安く買って高くなったら確実に利益確定し、安くなったところで再び買うということを繰り返すことができれば、この3年間は株式投資で大きな資産を形成することができるでしょう。あとになって、現在の日経平均の水準が上昇の初期だったという結果になり、「あの時から再始動しておけばよかった」と思う可能性が現実味を帯びてきています。ただし、再始動するにあたっては過去の投資スタイル(高くなって買う、1銘柄に集中する、信用を目一杯する、利益確定しない、損切りしない等)と手を切る必要があります。

(指標)日経平均

先週の予測では、円安一服となれば、週足で10週連続の陽線となっており、一旦調整に入る可能性があるとしました。3月19日(月)は、ザラ場で10,172円をつけて昨年7月22日の10,149円を突破しましたが、終値では抜くことができず、また、中国経済への懸念から上値を追う動きとはなりませんでした。さらに、週末23日(金)は、円高と米株安から一時9,999円まであって▼115の10,011円で引けました。想定通り調整に入ってきました。

今週は、買い材料に乏しく、利益確定売りに押される展開となりそうです。イタリアの国債利回りが上昇し、再び欧州問題懸念が出てきています。本日3月26日(月)は、主力株中心に買いが優勢となりましたが、高値警戒感から伸び悩んで△6の10,018円で引けました。

日経平均

(指標)NYダウ

先週は、2月住宅関連指標の発表が相次ぐことで、内容によってはNYダウの一服が想定され、その場合、3月6日の12,734ドルを切らなければ日柄調整となり、ここを切ると値幅調整となってくる可能性が高くなるとしました。

結局、住宅関連指標は予想を下回り、また、ユーロ圏と中国の製造業PMIの結果が冴えなかったこともあって世界経済の減速懸念が高まり、NYダウは20日(火)~22日(木)まで3日続落しました。週末23日(金)は、25日移動平均線を切ったところで買いが入って△34ドルの13,080ドルで引けました。今週のNYダウは、年初から7%上昇したことで上値を追いにくいとの見方と米景気回復期待の高まりとの綱引きとなって、一進一退の動きが想定されます。注目は2月耐久財受注(28日)と個人消費支出(30日)です。

NYダウ

(指標)ドル/円

先週の分析では、NYダウが一服すればドル買い・円売りも一服するところとし、82~85円のレンジを想定しました。

3月21日(水)に84円台までドルが買われるものの、米住宅指標の悪化からドル売りとなり、また、日本の貿易収支が予想外の黒字となったことからの円買いもあって82円台への円高進行となりました。これまでの円安材料が消化され、逆に、米景気指標の悪化し、また、ギリシャが落ち着いたあとでポルトガル・スペインの金利が上昇してきており、欧州問題から再びユーロが売られやすくなり、円を買い戻す動きが続く可能性があります。週末23日(金)は、一時1ドル=81.975円をつけて82.429円で引けました。今週はこの流れが続き、81~83円のレンジでの動きが想定されます。

ドル/円

 

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