4362 日本精化 大証

1月24日の決算発表では、2011年12月期連結決算は、純利益が前年同期比12%減の6億7,500万円だった。消毒剤など感染予防商品は需要が低迷し、販売量が減少したが、工業用の植物油脂の販売が好調。12年3月期は従来予想を据え置き。

2010年8月27日の927円、10月21日の915円をダブル天井のような形として下降トレンド(A)を形成。昨年3月11日の大地震を受けて3月15日の412円で当面の底打ちとなり、反発後、横もみとなって490~561円のボックス相場となりました。この中で8月9日の482円、11月18日の485円と二点底をつけ、2月27日に570円でボックスを上放れする形となっています。材料株ですので、主力株が買われたあとに物色される可能性が高いため、押し目を買って上昇を待つ戦術となります。

日本精化

1813 不動産テトラ 東証1部

2月10日の決算発表では、10-12月期は赤字転落で通期を下方修正したが、12年3月期は受注の回復や完工も好転。人件費圧縮効果で経常増益。13年3月期は復興関連の需要始動で利益改善続く。

昨年3月24日の243円をピークに1年近い調整が続いています。8月9日の114円まで下落したあとは、下値を切り上げる直角三角形の保ち合いとなっています。この保ち合いの中で、8月9日の114円、9月26日の138円、12月19日の139円と順上げの三点底となっており、昨年9月6日の182円を上に抜ければ上放れの形となり、いずれ3月24日の243円を試す動きが想定されます。業績というよりも復興関連のテーマの中心的な意味を持っています。

不動産テトラ

7956 ピジョン 東証1部

3月12日の四季報速報では、12年1月期は売上高が会社計画に僅かに達しなかったものの、営業利益は計画を達成。2013年1月期は、市場成熟の国内でベビーカーなど大物商品を伸ばし、1億円程度の増益見込む。ただ、中国好調で、他地域、他部門で多少の未達があっても会社計画は上振れの可能性が高いと考えられます。

2009年8月31日の3,980円、12月2日の3,920円と二点天井をつけて下降トレンド(A)を形成。この中で、2011年3月15日の2,048円で底打ちし、上昇トレンド(B)へ移行して下降トレンド(A)を上に抜けました。しかし、9月30日の3,195円、今年1月4日の3,185円とダブル天井となって上昇トレンド(B)を下に切り、2月17日に2,715円まで下落しましたが、昨年8月26日の2,639円を切らずに反発し、3月6日に2,950円で買転換出現となりました。本格上昇は、昨年9月30日の3,195円を終値で上に抜けてからですので、当面は3,200円水準を目指すことになります。2013年1月の予測からみると、押し目買い有利と考えられます。

ピジョン

6632 JVCケンウッド 東証1部

2012年春号では、洪水被害で営業益20億円押し下げ。カーエレと業務用無線が想定超に落ち込むが、ホームエレのコスト改善でこなす。13年3月期はカーエレのOEM案件が寄与。北米軸にデジタル無線堅調、ホームエレ縮小こなす。復配の可能性も。

2月7日の終値は335円でしたが、「押し目待ちに押し目なし」という強い相場で、そのままじりじり上昇して2月27日の394円まであって反落し、3月13日には342円で短期の売転換となりました。この短期の売転換は、三角保ち合い(A)を上放れして昨年9月16日の373円を終値で突破し、2月27日の394円まで上昇して調整となっています。押し目待ちのポイントとしては、12月29日の256円から今年2月27日の394円までの1/3押し(348円)~1/2押し(325円)というところです。1/3水準で止まって戻りに入れば、2月27日の394円をすぐに試す動きが想定されますが、1/2押し水準以下まで下がると、一旦394円水準で止まってここを抜けるのに時間がかかると思われます。

JVCケンウッド

4541 日医工 東証1部

1月18日の四季報速報では、12年3月期は変則4カ月決算だが実質増収増益。早期の売上高1000億円を目指す。12カ月決算に戻る13年3月期は政府による後発医薬品の新たな使用促進策も寄与し、前年同期比15%程度の増収となる見通し。ただし、営業益は微増に止まる。

昨年3月11日の大地震後の3月15日の1,551円で底打ち。4月6日の2,252円まで自律反発し、6月8日の1,875円まで押し目を入れて再反発となるものの、7月26日の2,288円を戻り高値に短期の下降トレンド(A)を形成しました。この中で、11月11日の1,647円まで下落して12月13日の1,911円まで反発し、三角保ち合いとなりました。この三角保ち合いの中で煮詰まると同時に昨年7月26日の2,288円からの下降トレンド(A)を横に抜け出し、3月12日の1,807円で買転換出現となりました。

日医工