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円高基調と欧州問題で今週も上値は重い-まず11月2日の8,640円を上に抜けることができるかどうかに注目-
出島 昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。 「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいりま…

円高基調と欧州問題で今週も上値は重い-まず11月2日の8,640円を上に抜けることができるかどうかに注目-

2011/11/15
出島昇氏が「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいります。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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先週はギリシャに続いてイタリアに振り回された1週間

先週の予測としては、上値重く個別物色の動きを想定し、日経平均が11月2日の安値8,640円を切るようですと、下げ過ぎとなって10月31日の高値9,152円が当面の天井になってしまう可能性があるとしました。頼みのNYダウも一服となって12,000ドルの攻防を想定しました。

先週の日経平均は、週間で▼3.26%の下落(286円)となりました。イタリア長期国債が一時7%を上回ったことで信用不安が増大し、11月9日(水)のNYダウが▼389の11,780ドルと下落し、11月10日(木)の日経平均も▼254の8,500円となって8,640円を下に切りました。この時点では、チャートからみると、あと一段安となれば売られ過ぎからの買チャンスとなる可能性があったことで、この日(11月10日)に「ここからはリバウンド狙いの買いを考えるところ」というメッセージを書きました。ところが、日本市場の引け後のアメリカ市場では、ECBがイタリア国債を購入しイタリアの10年債利回りが7%を下回ったことや週末までにイタリアの緊縮財政法案が通過するとの期待から、NYダウが△112の11,893ドルと反発し、これを受けて、週末11月11日(金)の日経平均も何とか8,500円を守って一段安となりませんでした。この日はSQ清算日で、11月SQ値は8,542円となり、日経平均の終値は8,514円とSQ値を下回って引けました。これは、普通ですと、8,542円が目先の上値抵抗ラインとなるところですが、この日の出来高が16.6万株とこれまでの薄商いと同じ出来高ですので、ほとんど影響ないと思われます。

今週はNYダウで12,284ドル、日経平均で8,640円とその上の8,755円を突破できるかに注目

先週末のNYダウは、イタリア上院で緊縮法案が可決されたことやベルルスコーニ首相の退陣予定、さらに、11月ミシガン大学消費者信頼感指数が予想を上回ったことで、△259の12,153ドルと再び12,000ドルを回復してきました。今週は、欧州信用不安が後退すれば上値を探る展開も期待できますが、10月27日の12,284ドルを超えることが出来なければ、12,284ドルを高値、11月1日の11,630ドルを安値とするボックス相場のもみあいに入る可能性があります。11月15日(火)発表の10月の小売売上高とユーロ圏の7-9月期GDPに要注意といえます。

日経平均については、8,640円を下に切って小さな三角保ち合いを下放れした形ですが、NYダウの上昇にサポートされて戻りを試しそうです。ただし、安住大臣が「10月31日の政府・日銀の介入は各国から支持されなかった」と発表したことで、今後の介入は難しく円がジリ高となっていく可能性が高いため、輸出関連株が上昇できず、上値は重たいものといえます。9,000円を試す動きとなるには、11月4日の8,814円を終値で上回る必要があります。その前に、25日移動平均線のある8,750円、さらに、11月2日の8,640円を切って下放れとなったことで、この8,640円が上値抵抗ラインとなっていますので、まずここを上に抜けることができるかどうかに注目となります。ここを抜けると、次は8,755円が上値抵抗ラインとなります。

本日の日本市場は、欧州信用不安が一旦後退したことを受けて欧米株式が大幅上昇したことで、△116の8,631円で寄り付くものの、8,655円と11月2日の8,640円を一時上回ったところで上げ幅を縮小し、大引けは△89の8,603円となりました。アジア株が堅調でグローベックス先物も上昇していましたが、8,640円を上回ることができませんでした。商いも超閑散で、買い戻しによる上昇といえます。円高基調と欧州問題の懸念から新規の買いは入っていない状況です。NYダウが10月27日の12,284ドルを突破する動きとなれば、日経平均も上値抵抗ラインを上に抜けていくものと思われます。現時点では、戻りを待ってキャッシュ化、大きく戻れば空売り方針というのは変わりません。

(指標)日経平均

先週は、ギリシャ問題が最悪のシナリオを免れて一旦落ち着き、イタリアの債務問題に焦点が移っていましたので、日経平均は、11月7日(月)は▼34の8,767円、11月8日(火)は▼111の8,655円と目先の下値のフシ(11月2日の8,640円)に接近していました。11月9日(水)は、前日のNYダウの上昇を受けて△99の8,755円と反発しましたが、出来高・売買代金は少なく、単なる買い戻しの域を出ませんでした。そして、同日、イタリア国債の利回りが財政上危機水準とされる7%を突破したことで、欧州債務問題が再燃し、NYダウは▼389の11,780ドルとなりました。これを受けて、ユーロも一段安となって円高が進行し、11月10日(木)の日経平均は▼254の8,500円と目先の下値抵抗ラインを下に切り、小さな三角保ち合いの下放れとなりました。

この日、“ここからの下げはリバウンド狙いの買いを考える”というメッセージを出しました。11月11日(金)に一段安となれば、9月26日の8,359円に対する二番底のような形になることを想定し、週明けにも買いチャンスと考えていました。しかし、ECBがイタリア国債を購入してイタリア国債の利回りが7%を切ったことで、信用不安が後退し、11月10日(木)のNYダウが△112の11,893ドルと大幅反発したことで、11月11日(金)の日経平均は8,500円を何とか守って△13の8,514円で引けました。終値はSQ値8,542円を下回りましたが、SQ清算に伴う出来高がほとんどなく、8,542円は上値のフシにはならないといえます。本日11月14日(月)は、寄付き後、8,655円まで上昇するものの上値重く、後場になると、上げ幅を縮小してもみあいとなり△89の8,603円で引けました。8,640円が上値のフシとなっており、まずここを突破できるかどうかとなります。

日経平均

(指標)NYダウ

先週は、ギリシャ問題が一服したことで、一旦欧州債務懸念が後退し、NYダウは、11月7日(月)は△85の12,068ドル、11月8日(火)は△101の12,170ドルと上昇し、目先の上値抵抗ゾーンに接近しました。そのタイミングでイタリアの国債利回りが7%を突破したことで、11月9日(水)のNYダウは▼389の11,780ドルと急落しました。

しかし、11月10日(木)は、ECBがイタリア国債を購入していることで10年債利回りが7%を切り、週末までにイタリアの緊縮法案が通過するとの期待から、NYダウは△112の11,893ドルと上昇しました。さらに、11月11日(金)は、イタリア上院で緊縮法案が可決されたこと、また、11月ミシガン大学消費者信頼感指数が予想を上回ったことで△259の12,153ドルと12,000ドルを回復して引けました。チャートをみると、現時点では下値を切り上げ、上値を切り下げる形となって、三角保ち合いを形成しつつあるようにもみえます。ただし、このまま10月27日の12,284ドルを突破できずに引線の終値で11月9日の11,736ドルを切ると、売転換となって一旦の調整入りの可能性が出てきます。目先は10月27日の12,284ドルを上に抜けることができるかどうかに注目となります。

NYダウ

(指標)ドル/円

先週の予測では、政府・日銀の介入警戒感もあり、77.5~78.5円の間のもみあいを想定しました。しかし、11月8日(火)には、イタリアの財政再建が進展する見方からユーロ買い・ドル売りとなって円高が進み、引け値で78円を抜けて77.714円で引けました。その後、イタリアの信用不安の高まりから、NYダウが急落し、また、ドル売りとなって円がジリ高となり、11月10日(木)には77.518円までのドル安・円高となりました。さらに、週末11月11日(金)は、安住財務相が「31日の為替介入について他国の同意が得られなかった」と表明したことで、円買いに安心感が高まり、77.064円までの円高進行となって77.178円で引けました。

チャートをみると、11月8日に77.714円でドルの短期の売転換となり、11月10日に77.66円で追加の売法則が出て、11月11日に77.064円までのドル安となりました。チャート上では、76円台後半が下値抵抗ゾーンとなるところですので、76.5~77.5円がもみあいの基本レンジですが、為替介入への警戒感の後退がどこまで円高を進行させるのか注目するところといえます。

ドル/円

 

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