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先週末のEU財務相会合の失望売りでスタート-FOMCの追加の金融緩和策に注目-
出島 昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。 「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいりま…

先週末のEU財務相会合の失望売りでスタート-FOMCの追加の金融緩和策に注目-

2011/9/21
出島昇氏が「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいります。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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先週末の動きに対する見方

先週9月15日(木)の日米欧中央銀行の欧州金融機関に対する無制限のドル資金供給の合意をキッカケに、日米欧の株式市場は反発となりました。日本市場も、9月14日(水)に8,518円の年初来安値(ザラ場安値は8,499円)をつけて、9月15日(木)は△150の8,668円、9月16日(金)は△195の8,864円と2日連続の大幅高で引けました。

今回の反発は、今年2月17日の10,891円からの下降トレンドの中での反発とみてよく、どこまで戻るかはFOMCの内容等によりますが、新規の買いを考えるよりも、保有株の戻りを外すことに力を入れた方がよいと思われます。確かに、日本株式をみると、先週末に9月のSQ値8,732円を突破し、25日移動平均線の8,805円を上回り(25日移動平均線を上回るのは8月1日以来)、一目均衡表基準線の8,824円も上回って引けていますので、テクニカル的には強気となるところです。ただ、海外投資家が7月24日から9月10日まで7週連続で売り越しており、戻りの局面では上値を重くする要因となりそうです。

以上のことを考えると、どこまで戻るかわかりにくいところですが、日本株式が自律的に動けない以上、欧州債務問題、米景気減速問題への対応によって左右されることになります。特に、ギリシャ問題は解決を先延ばしにしているだけであり、ギリシャに融資を続けても財政再建は進まないという見方が多いようです。ここでは、欧州各国は、ギリシャ破綻を視野に入れて、破綻した場合の債務再編を含む長期的な対応や方針を打ち出さない限り、ギリシャ問題はくすぶり続けることになります。となると、日経平均の戻りのあと、再度大きな下落の可能性が高いと見ておいた方がよいと思われます。ただし、将来のことですから、どんな好材料が出てこないとも限りませんので、空売りできる人でも、目一杯しないで損切りポイントを明確にして行動する方が良いでしょう。リスクを少なくする人は、キャッシュ化して次の下げを待つことになるでしょう。

今週はFOMCに注目・・・反発すれば手仕舞い優先

先週末のメッセージで、この日(9月16日)から開催されるEU財務相会合への期待が日経平均の上昇を支えた面もあり(引け後のNYダウも期待から△75の11,509ドルとなりました)、期待を裏切れば、今週は売りからのスタートの可能性があるとしました。結局、EU財務相会合では欧州財務危機についての具体的成果が無く、週明け9月19日(月)のNYダウは、一時▼253ドルまで下げて、終値は▼108の11,401ドルと反落して引けました。これを受けて、3連休明けの日本市場も▼142の8,721円で大引けとなりました。今後の反発の程度は、9月20~21日のFOMCで、どのような追加の金融緩和策を打ち出せるかにかかってきます。それによって、NYダウが反発して日経平均も連動すれば手仕舞い優先となり、大きく上昇すれば空売り有利の局面となります。FOMCが期待ハズレに終わり、ギリシャ問題も目先対応できなければ、9月14日の8,499円の年初来安値を試す動きとなる可能性もあります。そうなると、先週述べましたように、急落・大商いを待つスタンスとなるでしょう。

(指標)日経平均

前週末9月9日(金)に、ギリシャのデフォルト懸念から欧米株式が大幅下落したことで、週明けの9月12日(月)は▼201の8,535円となりました。9月13日(火)は△80の8,616円と反発するものの、9月14日(水)は、欧州の信用不安が高まり、ユーロが円に対して一時103円台までの急落となったことで、欧州向けの輸出関連株が売られて8,499円をつけ、▼97の8,518円と年初来安値を更新しました。しかし、その後は、独仏がギリシャ支援を徹底することを示したことで、欧米株式が大幅上昇となり、日経平均も9月15日(木)は△150の8,668円となりました。さらに、この日に、日米欧中央銀行がドル資金の無制限の供給に合意したことで、さらに、欧米株式が上昇し、9月16日(金)の日経平均も△195の8,864円となって短期の買転換が出現しました。戻り方としては、底打ちしていない中途半端な位置での戻りといえます。目先は9,000円の大台にのせることができるかどうかというところです。3連休明け9月20日(火)は、EU財務相会合の失望売りで欧米株式が大幅下落となったことで▼142の8,721円で引けました。まだ、戻りが続くのかどうかは9月20・21日のFOMC次第ということになります。9月14日(水)の8,499円を終値で切らない間は、8,500~9,000円のもみあいが続くことになりそうです。

日経平均

(指標)NYダウ

先週9月12日(月)は、10,824ドルまで下落するものの、中国がイタリア国債を購入するという報道から欧州債務懸念が後退し△68の11,061ドルと切り返し、9月13日(火)も△44の11,105ドルと続伸しました。さらに、9月14日(水)は、独仏の首相がギリシャの支援を徹底する方向を示したと伝えられると、欧州株式が上昇し、NYダウも△140の11,246ドルの3日続伸となりました。9月15日(木)は、日米欧の中央銀行が金融機関向けにドル資金を供給することを合意したことで、当面のギリシャのデフォルトや欧州金融機関の破綻は回避されたとして△186の11,433ドルの4日続伸となり、ろあ買が出現して、短期の買転換の状態となりました。

週末9月16日(金)は、ユーロ圏とアメリカの財務相による会合を受け、欧州債務問題対策への期待が高まって△75の11,509ドルと5日続伸となりました。しかし、EU財務相会合では、欧州財務危機阻止について具体的成果なく、週明け9月19日(月)のNYダウは、一時▼253の11,255ドルまで下げて▼108の11,401ドルで引けました。NYダウのチャートからは、11,000ドルを終値で切ってこなければ押し目買いの形ですので、あとはFOMCの追加の金融緩和策の内容次第となるでしょう。

NYダウ

(指標)ドル/円

先週の予測ポイントは、「9月9日の安値77.086円を引け値で切ると、再び76円台半ばまでのドルの下落、逆に9月9日の高値77.847円を引け値で上回ってくると、78円台後半も」としました。結局、前者の動きとなりました。

9月12日(月)に77.578円の高値をつけたあと、77.170円の引け値で売転換が出現し、9月13日(火)は76.918円となって9月9日の77.086円を下回りました。その後、9月15日(木)には76.556円まで下げて、週末9月16日(金)は76.819円で引けました。先週は、ギリシャ問題から欧州信用不安が広がり、円に対してユーロが急落したことで急激な円高となり、ドルに対しても円が買われて76円台半ばの動きとなりました。結局、下降トレンドライン(A)に上値を押さえられて76.556円まで下げたあと、77円に接近して引けました。今週は、76.5~77.5円のもみあいが想定されます。

ドル/円

 

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