9449 GMOインターネット 東証1部

10年12月期は、2桁増益で年間配当1円増の7円へ。11年12月期は、ドメイン取得やクラウド関連の需要拡大。ソーシャル向けゲーム利用の伸びで2桁の増収増益見直し。年間配当1円増加の8円予想。2期連続増配。

チャートをみると、2008年11月21日の246円を安値の基点とし、12月19日の515円を高値の基点とする大きな三角保ち合いを形成し、この煮詰まったところの2010年6月14日の408円を高値にいったん三角保ち合い(B)を下放れしました。その後、2010年9月27日の273円、11月1日の273円とダブル底をつけて急騰となり、2011年2月21日の534円まで上昇しました。この高値圏でのもみあいの最中3月10日に451円で売転換が出現し、翌日3月11日の大地震発生で急落となって3月15日の276円の安値をつけました。ここから3月23日の420円まで反発したあと、5月24日の322円まで押し目を入れ、再上昇となって6月29日に362円で買転換が出現しています。

GMOインターネット

1893 五洋建設 東証1部

6月10日の四季報速報によると、期ズレ案件織り込む8.7%増の単体受注計画3,010億円は達成圏。完工は海外案件潤沢で下期膨張。自然減で人件費さらに圧縮。ただ、開発費や資材高をこなせず営業益後退。為替差損消滅。税重いとなっています。しかし、海洋土木の国内トップ企業であり、今回の大地震で沿岸部が壊滅的な打撃を受けたことから、いずれ本格的な復興工事が始まれば、再度物色人気が高まるものと思われます。中長期投資に向いている銘柄と考えられます。

チャートをみると、長期的には2008年10月7日の83円、2009年11月27日の83円とダブル底となっており、さらに、今回の上昇は2010年7月1日の106円、8月26日の107円のダブル底からの上昇となって3月24日241円の高値をつけ、2008年6月5日の210円を更新しました。長期的には2007年5月10日の366円を目指す形といえます。して、7月4日に202円まであって押し目を形成しています。動きが鈍いのは、菅内閣のもとで復興が進まず、第3次予算待ちとなっているからです。復興予算が延びている間に9月23日の高値期日が来ますが、相場全体が悪化していると投げが出て、格好の買い場となる場合もあります。

五洋建設

7267 本田技研 東証1部

主力の4輪は部品不足で内外工場の稼動低下だが、予想より早く正常化。下期は猛烈に切り返し、販売台数は前年(351万台)も視野。海外販売好調な2輪が下支えだが、円高と合理化一歩後退で減益、減配の可能性も。

過去2年のチャートの動きをみると、2010年1月15日の3,410円、4月5日の3,405円とダブル天井をつけ、急激な円高を受けて7月6日の2,470円まで下落しました。ここを安値に本格上昇となって2011年2月17日の3,745円まで上昇し、もみあっているところに3月11日の大地震が起き、3月15日の2,820円まで急落しました。その後は、サプライチェーンの回復を受けて緩やかな上昇トレンド(A)を形成しています。この中で、7月14日に3,295円の戻り高値をつけたあと、欧州債務問題から急激な円高となったことを嫌気し、7月19日に3,145円で短期の売転換となっています。大きな押し目あれば買チャンスと考えられます。為替が落ち着けば自動車株が相場を引っ張る可能性が高いと思われます。

本田技研

3580 小松精練 東証1部

四季報夏号によると、衣料品は機能性品中心に欧州向け好調持続。中国販売も伸長し、国内リビング用途も回復。車輌向け資材は震災による自動車生産減で半減するが営業益続伸。節電意識の高まりを背景に省エネ建材なども展開。PBR0.58は割安。

チャートをみると、2007年6月21日の671円の高値からサブプライムローン問題による世界同時株安で急落となり、2008年3月18日の365円で一旦の底打ちとなり、5月19日の470円まで自律反発しました。その後は、この470円を高値に緩やかな下降トレンド(B)となって現在に至っています。この下降トレンド(B)の中で、2010年10月29日の300円の安値をつけて反発し、2月8日に375円まで上昇したあと、押し目を入れているときに大地震が起こって3月15日の300円まで下落しました。チャートの形としては、下降トレンド(B)の下値斜線近辺で300円のダブル底となって7月8日に368円で買転換出現となりました。終値で2月8日の375円を抜くと400円を目指すことになります。400円台では一服するところですが、中期的には下降トレンド(B)を上に抜けて440~470円を目指すことが考えられます。

小松精練

8078 阪和興業 東証1部

四季報夏号では、今期は鉄鋼が自動車向け縮小だが比率低く影響軽微。新興国拡大。原料価格高水準で鋼材価格強含む。非鉄増勢。需要強い輸入冷凍拡大。在庫評価も膨らみ連結営業増益。

チャートをみると、2008年10月28日の188円の安値から11月6日の324円まで反発したあと、左下を直角とする直角三角形(A)の保ち合いとなり、この中で2009年3月13日の240円を安値に上放れとなり、6月11日の418円まで上昇しました。ここから、この年の11月19日の263円まで下落したあと、260円台~410円台の大きなボックス相場となっています。今年になって、このボックス相場の中で1月7日の420円の高値をつけ、高値圏でのもみあいとなっているところで3月11日の大地震が発生したことで3月15日の272円まで急落しました。ここから3月29日の376円まで自律反発したあと、5月25日の318円まで押し目を入れ、上値・下値を切り上げる緩やかな上昇トレンド(B)を形成していましたが、6月16日に335円で買転換が出現し、7月7日の369円まで上昇しました。押し目買いの形と思われます。

阪和興業