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今週は9400円を終値で守れるかどうかに注目―戻しても、次の下げで下値を切り下げる展開―
出島 昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。 「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいりま…

今週は9400円を終値で守れるかどうかに注目―戻しても、次の下げで下値を切り下げる展開―

2011/6/14
出島昇氏が「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいります。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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注目の9405円を6月6日に切るものの、その後ジリ高で4日続伸。ただし、週の終値はSQ値を下回る

6月6日の予測では、6月3日にアメリカの雇用統計の悪化からNYダウが7年ぶりの5週続落となったことを嫌気し、日経平均は▼111の9380円となって9400~9800円のボックスを下放れしたことで、6月10日のSQ清算日に向けて一段安の可能性を想定していました。

しかし、NYダウの軟調な動きや円高傾向にもかかわらず、6月7日は△62の9442円と9400円台を回復し、6月8日は△6の9449円、6月9日は△17の9467円と4日続伸となりました。6月8日~6月9日までは、前場は安く後場に切り返すという動きで9400円を何が何でも維持しようという動きにみえます。前場はNYダウの下落や円高を受けて売り物が出て下落するものの、売りが一巡すると日経平均先物に買いが入り、先物主導でつれて日経平均も上昇するという形になっています。決して自然な動きではありませんが、コメントとしては、日本株の割安感や復興需要への期待、また、日銀のETF買いへの期待で上昇していると言われています。出来高・売買代金ともに薄商いですので株価操作しやすい状況にあります。

特に、先週はメジャーSQの週で、権利行使価格の9250円と9500円の中心レンジである9375円が攻防となり、9375円を下回るとヘッジに伴う売りが出て一段安となるところでしたが、6月7日の9358円を安値にジリ高となり、6月9日は終値9467円となって9500円に接近して引けました。そして、翌日6月10日のSQ清算値は、前日のNYダウが7日ぶりに反発したこともあって9553円となりました。日経平均は、△69の9536円で寄り付いたあと、前場は9613円まで上昇し、前引けは△118の9585円と6月SQ値を上回りました。しかし、後場にはSQ値の9553円を割り込むと下げ足を早めて9493円まで下落し、大引けは△47の9514円でした。これで、翌週は軟調な動きが想定されました。

日経平均の下げ止まりはNYダウ待ちか?    

NYダウは、日本のゴールデンウィーク中の5月2日に12876ドルの高値をつけ、もみあって5月10日に12781ドルの二番天井をつけて5月17日に12479ドルで売転換が出現しました。この時点では、短期的な調整で終わるか中期的な調整となるかは判断できませんでしたが、6月1日に▼279の12290ドルと1年ぶりの下げ幅となって昨年8月27日の9936ドルからの上昇トレンドを切ったことで、下値ポイントを12058ドル、12000ドルと想定していました。6月8日に12024ドルまで下げて、翌日6月9日に△75の12124ドルと反発したことで一旦戻りに入るかとも思いましたが、週末6月10日は、中国の5月貿易収支で輸出の伸びが鈍化したことが世界経済の減速懸念になると嫌気され、また、サウジアラビアが増産する意向を示したことで原油価格が1バレル=100ドルを割れ、さらに、ギリシャの財務問題が依然としてくすぶっていることで、NYダウは▼172の11951ドルと心理的フシである12000ドルをアッサリ切って引けました。

5月に入ってからの日経平均は、NYダウの調整や円高にもあまり反応しなくなっています。その理由には、NYダウが高値を更新する過程でもそれ程上昇していなかったということや、大地震による復興需要期待(上値を追う動きとはならなくても下支えになっている)、さらに、自動車関連のサプライチェーンが予想より早く回復に向かっていることがあるようです。しかし、一般的には、日本株の割安感(東証1部のPBRが1倍の水準)や日銀によるETF買いへの期待があげられています。先週の相場環境悪化の中で4日続伸したのは、薄商いのために先物を利用して日経平均の現物を引き上げたようにも見えます。

日経平均は、9405円を割っても大きく下げないものの、上値と下値を徐々に切り下げてきています。こういう下げだと、ハッキリした買い場はみつけにくいといえます。NYダウが6月のQE2終了を織り込んで一旦の戻りに入れば、日経平均も連動することになります。そうなると、買い損なったといういことになりますが、日経平均の上値は9800円水準ですので、全体的にはそれほど儲かる相場にはなりません。日経平均の上昇幅で1000円くらいないとうまみはないといえます。そのため、今の日経平均の動きからは2つの投資の考え方ができます。あくまでも大きな調整待ちに徹して9000円水準(または9000円割れ)を待つか、どこで反発するのかわからないのである程度安い水準9300円台くらいから少しずつ買い下がっていくかの2つの考え方です。どちらを取るかは、資金量と本人の投資スタンスによります。

本日の日経平均は、週末6月10日のNYダウが▼172の11951ドルと心理的フシである12000ドルをアッサリ切って引けたことや、寄り前の4月機械受注が前月比▼3.3%と4ヶ月ぶりにマイナスとなったこともあって、▼109の9405円で寄り付いて9391円まで下落しました。しかし、売り一巡後は9400円に先物の非常に厚い買戻しが入って下げ幅を縮小し、大引けは▼66の9448円で引けました。このまま9400円を守っているうちにNYダウが反発すればつれ高となりますが、その場合は9700円水準(5月SQ値9758円)が上値抵抗ラインとなって再び下落する可能性が高いといえます。9500~9800円、次に9400~9700円とボックスを下に切り下げている形となっています。 

(指標)日経平均

6月3日のアメリカの雇用統計の悪化からNYダウが2ヶ月ぶりの安値となったことを受け、先週6月6日の日経平均は▼111の9380円となって、一貫して注目としていた4月19日の9405円を終値で切って引けました。これを受けて、6月10日のメジャーSQの清算に向けて一段安の可能性を想定していました。ところが、NYダウの軟調な動きや円高傾向にもかかわらず、日本株の割安感と日銀のETF買いへの期待からジリジリと戻りを試す動きとなり、6月7日は△62の9442円、6月8日は△6の9449円、6月9日は△17の9467円となりました。この動きは、SQの週特有のものがあり、6月10日のメジャーSQを控えて権利行使価格の9250円と9500円の中心レンジである9375円の攻防で(9375円を下回るとヘッジに伴う売り圧力が強まる)買い方が9500円まで接近させたということでしょう。そして、6月10日のSQ清算値は9553円となり、日経平均は前場こそ9613円まで上昇して△118の9585円とSQ値を上回りましたが、後場になると、上げ幅を縮小して△47の9514円となり、6月SQ値を下回って引けました。先週末のNYダウは、▼172の11951ドルと12000ドルを割れて引けました。本日6月13日は、先週末のNYダウの12000ドル割れを嫌気して▼109の9405円で寄り付いて9391円まで下落するものの、先物主導で下げ幅を縮小して▼66円の9448円で引けました。何が何でも9400円を切らせない動きが見てとれます。

 

日経平均

(指標)NYダウ

6月3日の注目の雇用統計は、5月の非農業部門雇用者数、失業率とも予想を下回り、▼97の12151ドルと約7年ぶりに5日続落となりました。目先の下値ポイントは12058ドルと12000ドルの心理的抵抗ラインとしていました。6月6日は▼61の12089ドル、6月7日は▼19の12070ドル、6月8日は、前日にバーナンキ議長が景気に慎重な見方を示したにもかかわらず追加の金融緩和策について示唆しなかったことで、12024ドルまで下落し、▼21の12048ドルと6日続落となって1つ目の下値ポイントとした12058ドルを割れて引けました。

6月9日は、心理的フシの12000ドルに接近し、前日まで6日続落となっていたこともあり、また、4月の貿易収支の赤字幅が縮小したことを好感して△75の12124ドルと反発しました。しかし、テクニカル的な反発との見方も強いとしましたように、週末6月10日は中国の5月貿易収支で輸出の伸びが鈍化したことで世界景気の減速懸念が広がり、▼172の11951ドルと12000ドルを割れて引けました。ここからは、基本的に、8月27日の9936ドルからの上昇トレンド(B)の下値斜線にサポートされる3月16日の安値11555ドルまでフシらしいフシはありませんので、下値を試す展開となりそうです。

 

NYダウ

(指標)ドル/円

先週の予測では、6月3日に80.261円で売転換が出現したことで、5月5日のザラ場安値79.561円に対するダブル底の形を作っての反発となるかどうかに注目としました。そのため、79~81円前後の動きを想定しました。

結局、6月6日の80.391円を高値にジリジリと円高方向となり、6月8日には、欧州市場でムーディーズが英国格付け懸念を表明したことで円買いが強まり、一時79.694円まで下落し、引値でも79.887円となりました。しかし、その後は欧州銀行や本邦輸入のドル買い観測の他、通貨当局の各銀行に注文状況を聞くヒアリングの頻度が増したことで介入警戒感が強まり、ドルの買い戻しで80円台前半の動きとなりました。週末6月10日は対ユーロで買い優勢となり、長期利回りも上昇したことで80.355円で引けました。

今週は、ユーロ売り・円買いと長期金利の上昇が続けば81円近辺くらいまでの戻りが考えられますが、6月8日の79.694円が5月5日の79.561円に対するダブル底(2番底)になったかどうかはまだわかりません。それを確認するには、5月31日の81.512円を引値で超える必要があります。逆に戻りが弱く、5月5日の79.561円を切ってくるようなことがありますと、現在ドル買いが大量にたまっており、これがストップロス(投げ)となって3月17日の76.825円を試すことも考えらないことはありません。79.561円を守っていれば79.5~81円台でのもみあいが続くことになります。

 

ドル/円

 

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