8252 丸井グループ 東証1部

5月13日の決算発表で、2011年3月期の連結決算は、最終損益が236億円の赤字。改正貸金業法の総量規制に伴う過払い金返還の引当金など特別損失470億円を計上したため、2012年3月期は最終損益80億円の黒字を見込んでいる。

チャートをみると、2009年3月3日の392円を底に上昇トレンド(A)となっていましたが、この中で、2010年4月26日の790円、今年2月14日の790円とダブル天井をつけて3月7日に689円で売転換となり、そのあと3月11日の大地震が発生して上昇トレンド(A)を下に切り、3月17日の500円まで下落しました。その後、安値圏で三角保ち合いを形成し、4月28日に558円で買転換となるものの、5月11日の567円まで上昇したあと5月13日の決算発表を受けて反落となり、売法則が出て再び保ち合いの形になってきています。PBR0.63倍、配当利回り2.57%、連結PER21.6倍であり、信用取り組みが5月20日時点で0.75倍となっています。

丸井グループ

6462 リケン 東証1部

5月12日決算発表済み。日経企業情報によると、11年3月期は、自動車部品の販売が国内外で増加。合理化も進み、営業段階から各利益が大幅に増加。12年3月期も収益は改善傾向。

チャートをみると、2009年3月10日の175円で底打ちとなって6月9日の332円まで急反発し、その後、2009年7月13日の244円を安値に下値を切り上げる緩やかな上昇トレンド(A)となっています。この中で、2010年4月30日の382円まで上昇後、急激な円高を受けて調整となって8月26日の262円まで下落しました。ここから小さな三角保ち合い(B)を形成し、煮詰まってきたところで11月2日の265円を安値に上放れとなって今年2月17日の444円まで急騰しました。ここで目先の好業績を織り込んで調整となり、3月10日に390円で売転換が出現し、その翌日3月11日に大地震が発生して3月15日の248円までの急落となりました。3月22日の348円まで自律反発して4月13日の291円まで押し目を入れ、5月13日に334円で買転換が出現してもみあいの状態となっています。

リケン

7729 東京精密 東証1部

5月6日に会社側は、2011年3月期の連結最終損益を従来予想の48億円から61億円の黒字に上方修正しました。2012年3月期も好調ながら最終損益は62億円の予想と伸びは縮小しています。

チャートをみると、2009年2月23日の677円で底打ちとなって下値を切り上げる形となっていますが、上値は2010年4月12日の1,698円に押さえられています。今年になって2月18日に1,691円まで上昇し、3月2日に1,583円で売転換が出現して短期の調整に入ったところで3月11日の大地震が発生し、3月15日の1,050円まで急落しました。しかし、業績好調に支えられ、5月6日には上方修正発表となったことで5月9日に1,665円まで上昇し、高値もみあいとなったところで日経平均が9,500円を切り、つれ安して5月23日に1,542円で売転換出現となりました。基本は3月15日の1,050円から5月9日の1,665円までの二分の一押し水準を待つところだと考えられます。信用取り組み0.39倍となっています。

東京精密

5480 日本冶金工業 東証1部

5月10日の決算発表で、11年3月期業績を上方修正し増収増益となったが、円高やニッケル高を受けて、また、繰り延べ税金資産の取り崩しもあり、最終は赤字。ただし、12年3月期はステンレス鋼の需要が輸出を中心に回復基調を背景に、営業利益は32.5%増と黒字転換が視野に。

チャートでは、2010年3月30日の383円の戻り高値からの下降トレンドの中にあり、この中で3月15日の126円の安値をつけて戻りを試す動きとなっています。3月15日の安値から3月22日の196円まで自律反発したあと、4月8日の168円まで押し目を入れて買転換が出現し、5月11日の221円まで上昇してもみあいとなっています。

日本冶金工業

4022 ラサ工業 東証1部

5月13日の決算発表で、11年3月期はリン酸製品やコンデンサー材料が伸び、化合物半導体向け高純度無機素材は好調だったことから、増収増益となって3期ぶりの黒字転換。12年3月期の業績予想は未発表。

チャートを長期でみてみると、2007年7月9日の393円の高値から(1)→(2)→(3)と下げ角度を緩やかにし、(3)の下降トレンドの中で2010年10月5日の54円で底打ちとなりました。ここから業績の急回復を織り込む形で上昇し、下降トレンドを上に抜けて、今年3月2日の177円まで上昇しました。ここで押し目を形成しているときに、3月11日の大地震が発生し、3月15日の75円までの急落となりました。その後、3月22日の137円まで反発し、ここを高値に小さな三角保ち合いを形成していましたが、4月22日の116円を安値に上放れし、5月11日にはザラ場で141円まで上昇したものの、終値では3月22日の137円と同値となって押し目を形成しています。日経平均が上昇トレンドにあるならば業績やチャートの形からは積極的に買っていくところですが、海外市場の調整気味な動きを考えると、日経平均ももう一段下があるかもしれません。その時は、どんな好業績銘柄も連動するので、そこが買いを狙うことが考えられます。

ラサ工業