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先週は5月16日のナスダック、5月17日のNYダウに続いて5月20日のトピックスにも売転換出現
出島 昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。 「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいりま…

先週は5月16日のナスダック、5月17日のNYダウに続いて5月20日のトピックスにも売転換出現

2011/5/25
出島昇氏が「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいります。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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先週は想定通り9,500~9,800円の基本ボックス圏でのもみあいに終始

先週5月16日の予測では、9,500~9,800円の基本的な動きの中で、下値模索の場合でも4月19日の9,405円を守れるかどうかとしました。結果は、5月17日に9,502円の安値をつけて反発し、5月19日に9,731円をつけるものの、5月SQ清算値9,758円に上値を押さえられ、反落となって週末5月20日は▼13の9,607円で引けました。9,500~9,800円の想定した動きの中に収まりました。

5月16日の日経平均は、前週末5月13日のNYダウが▼100の12,595ドルで引けたことや欧州財政不安の再燃から▼77の9,571円の反落スタートとなりました。しかし、寄前発表の3月機械受注が市場予想の前月比▼8.6%を大きく上回る△2.9%となったことで相場の下支えとなり、▼90の9,558円で引けました。5月17日は、アメリカ株式が続落となっていたことで、日経平均は▼44の9,513円で寄り付くものの、9,502円をつけるとETFの買いが期待されて下げ渋り、後場になるとユーロが買い戻されて円安基調になったことで先物主導でプラス圏に浮上し、出来高・売上代金は少なかったものの、△8の9,567円の小反発となりました。5月18日は、NYダウが続落していたものの、為替が1ドル=81円台半ばの円安方向となり、シカゴの日経225先物が9,600円となっていたことでサヤ寄せする形で△35の9,602円で寄り付き、その後はハイテク株の一角が買われ、アジア市場も堅調となったことで△95の9,662円で引けました。5月19日は、前日とは逆に、NYダウが△80の12,560ドルと反発したものの、国内の1-3月期GDP速報値が予想の▼0.5%を下回る▼0.9%(2四半期連続のマイナス成長)となったことで、日経平均はすぐにマイナスに転じて▼41の9,620円で引けました。週末5月20日も、NYダウの続伸からプラスで始まるものの上値重く、後場になると、中国の政策金利が再び引き上げられるとの観測から中国株が下落し、日経平均も▼13の9,607円で引けました。

先週9,500~9,800円の下値が堅い理由は何か

日経平均はNYダウに連動するとしていますが、NYダウが5月13日の▼100の12,595ドル、5月16日の▼47の12,548ドル、5月17日には▼68の12,479ドルとなって売転換が出現したものの、日経平均は5月17日の9,502円で下げ止まり、目先はNYダウの反発と円安によって5月19日に9,731円まで戻りを試しました。5月になって世界の投資環境は、まず商品相場が原油価格や金価格の急落し、その後上下動となり、それにつれて欧米の株式市場も同じような動きとなっています。つまり、アメリカのQE2という金融緩和策が6月いっぱいで終了するのを前に、リスク回避の流れが強まってきているということになります。株価の動きを見てみると、日本がゴールデンウィーク中だった5月始めに欧米の主要な株式指数が高値をつけ、その後、安値を更新する下落となってきています。

ところが、そのような海外市場の動きにもかかわらず、日経平均は先週9,500~9,800円のボックス圏の中でしっかりした動きとなっています。大地震後の原発事故問題は未だに不透明なままであり、為替も円安といっても81円台という水準にあるにもかかわらず、下値が堅い動きです。評論家の解説としては、大地震の復興需要への期待とか、日経平均が9,500円水準では日銀がETFを買ってくるとかありますが、3月15日の8,225円の暴落で今回の大地震の影響が織り込まれたとは到底思えません。

今回の計画停電や全国的な原子力発電の停止などの流れから日本全国が電力不足に陥って、経済の活力が予想以上に低下する可能性も出てきます。アメリカの超金利緩和策であるQE2が6月で終わって、その後も緩和策が続くのか、それとも出口戦略(利上げ方向)へ繋がるのかわかりませんが、世界のリスクマネーは一気に逃避する可能性もあることを念頭に置いておく必要があります。日本市場が底堅いのは、これまでの過剰流動性相場からの世界景気回復期待に連動してあまり上昇していなかったために、連動して下げることもないということかもしれません。ということは、今後世界市場が好転しても、連動して上昇しないということでもあります。しかし、今後、さらに欧米の株価が下落し、商品市況も軟調となれば、損失補てんのために利益の出ている日本株を売ってくる可能性があります。そうなると、日銀のETFの買いだけでは下げ止まるのが難しくなるでしょう。海外勢の売りを止めるには、日銀のさらなる一段の金融緩和と同時に、政府の大地震や原発対策まで含めた思い切った財政政策が必要となってきます。今のような対応処置的な政策ではダメでしょう。

今週は4月19日の9,405円を守れず、下値模索の可能性も・・・短期のリバウンド狙い近付くが

先週末5月20日のアメリカ市場では、格付け会社フィッチがギリシャの格付けを引き下げたことで欧州の財政不安が再燃し、NYダウは▼93の12,512ドル、ナスダックは▼19の2,803Pの反落となりました。これを受けて、本日5月23日の日経平均は、▼59の9,547円で寄り付くと1ヶ月ぶりに9,500円を割り込んで9,437円まで下げ、終値は▼146の9,460円となりました。終値で4月19日の9,441円を切らなかったことで売転換は出ていませんが、トピックスをみると、先週末5月20日に827Pで売転換となり、本日▼10の817Pとなって4月19日の824Pの安値を切ってきましたので下放れの形となり、次の下値ポイントは800P水準になります。となると、日経平均も4月19日のザラ場安値9,405円を切るのは時間の問題で、まずは3月29日の安値9,317円、その下は9,100円水準となります。NYダウがさらに下落して大きな調整となり、つれて日経平均が3月15日の8,605円に対する二番底の動きとなればリスクの少ない買チャンスとなりますが、その前に9,000円接近でリバウンドに入る可能性もあります。その場合は、戻りを試したあと再び下落となって下値確認ができますが、どちらになるかはNYダウの動き次第ということになります。

(指標)日経平均

先週5月16日の予測では、9,500~9,800円の基本的な動きの中で、4月19日の安値9,405円守れるかとしました。

NYダウが5月13日の▼100、5月16日の▼47、5月17日の▼68と3連続安となったことで、日経平均は5月17日に9,502円の安値をつけましたが、この水準からは、日銀によるETF買い期待やユーロの買い戻しで円安方向の動きとなったことで反発となりました。しかし、5月19日に9,731円まで上昇すると、5月SQ清算値9,758円に上値を押さえられて反落し、週末5月20日は▼13の9,607円で引けました。トピックスは、この日の▼4の827Pで売転換出現となっています。この日の引け後のアメリカ市場で、格付け会社フィッチがギリシャの格付けを引き下げたことを嫌気し、NYダウは▼93の12,512ドルとなり、シカゴ日経225先物は9,530円となっていました。これを受けて、本日の日経平均は9,500円を切って▼146の9,460円で引けました。柴田罫線では、売転換となるには4月19日の9,405円を引線で切る必要があります。トピックスは、本日は▼10の817Pとなって4月19日の824Pを下に切りました。

日経平均

(指標)NYダウ

5月13日のNYダウは、ギリシャ・ポルトガルの高債務国への懸念が広がり、▼100ドルの12,595ドルで引けました。週明け5月16日のアメリカ市場は、引き続いて欧州財政問題が再燃し、5月NY連銀製造業景況指数も予想を下回ったことで、NYダウは▼47の12,548ドルとなりましたが、ナスダックが▼46の2,782Pと下落幅が大きく売転換出現となりました。

翌日5月17日のNYダウは、4月住宅着工件数、着工許可件数ともに予想外の落ち込みとなったことで▼68の12,479ドルとなって、前日のナスダックに続いて売転換出現となりました。5月18日は、原油価格の反発とデルの2012年1月通期の営業利益見通しが上方修正されたことで、NYダウは△80の12,560ドルの反発となり、5月19日は、経済指標の悪化が目立ちましたが、IPOが注目されていたビジネス向け交流サイトのリンクトインが公開価格の2倍の初値となったことがサポートとなり、△45の12,605ドルと続伸しました。しかし、週末5月20日は、格付け会社フィッチがギリシャの格付けを引き下げたことを嫌気し、▼93の12,512ドルと大幅下落して引けました。

チャートをみると、3月16日の11,555ドルからの短期の上昇トレンド(3)を5月10日の12,781ドルの戻り高値をつけたあと下に切って、5月17日に12,479ドルで売転換となって大きな上下動となっているところです。6月いっぱいまでQE2の超金利緩和が続き、その後も緩和策は続くとの見方もあることから強弱感が対立して大きな上下動が続くかもしれませんが、調整への流れが出てきている感じがします

NYダウ

(指標)ドル/円

先週の予測では、リスク回避の円買いがドルの上値を押さえ、5月9日の80.183円を下値とし、5月12日の81.337円を上値とするボックスでのもみあいを想定していました。結局、5月12日の81.337円を上に抜け、5月19日には82.238円まで上昇し、引け値は81.629円でした。

5月17日は、利上げ期待が高まったポンドが買われたことで、ドルも円に対して買われ、4月28日以来の81.769円の高値をつけました。5月12日の81.337円を抜けたことで、ドルは戻りを試す動きとなり、5月19日は、日本のGDPの悪化を受けてドルが買われ、米新規失業保険申請件数が改善したことで、82.238円まで上昇しました。しかし、82円台は上値のフシとなるところでもあり、中古住宅販売件数が予想を下回るとドル売りが活発化して81.629円で引けました。週末5月20日は、前日の引け値を挟んだ小動きとなって81.707円で引けました。当面は82円水準では上値が重く、今週は81円台でのもみあいとなりそうです。

ドル/円

 

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