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「柴田法則」個別銘柄分析5月第4週
出島 昇
柴田法則個別銘柄分析
柴田罫線をよく知っていただくため、毎週5銘柄の柴田罫線による分析をご紹介します。銘柄は東証1部の銘柄を中心に直近の出来高上位銘柄や話題になっている銘柄、又、柴田罫線の法則がわかり…

「柴田法則」個別銘柄分析5月第4週

2011/5/23
出島昇氏が「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいります。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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7011 三菱重工業 東証1部

4月28日(木)に会社側は、2012年3月期の連結純利益が前期比△16%の350億円になる見通しだと発表。前期に計上した大地震関連の特別損失(102億円)もなくなるとみている。想定レートは1ドル=85円を想定。

チャートをみると、2008年6月4日の594円の高値からリーマンショックを経て、下降トレンド(A)の中で2009年2月29日の267円で底打ちとなり、ここから6月12日の423円まで反発しました。その後は、下値を切り上げ上値を切り下げる三角保ち合いの形となっています。この中で、3月11日の大地震が発生して3月15日の255円まで下落するものの、今期の業績期待から大地震前の株価を上回って4月4日には388円まで上昇し、三角保ち合いの上値抵抗ラインに押さえられる形となっています。4月4日の388円を終値で上に抜けると三角保ち合いの上放れの形となりますが、400円前後からは上値重いと思われます。

三菱重工業

 8031 三井物産 東証1部

5月6日の会社発表で、2011年3月期の連結決算は純利益が前期比2.5倍の3,678億円。2012年3月期の連結純利益も前期比△17%の4,300億円になりそうだとした。年間配当も前期実績から8円増やし55円とする。12年3月期の大震災の影響は90億円の損失を見込む。

5月10日の日経では、大手商社は11年3月期は揃って大幅増益となり、12年3月期も三井物産、伊藤忠商事、丸紅の3社が4期ぶりに過去最高を更新する見通しとなっています。しかし、目先は日経平均の下落に連動して材料出尽しとなり、三井物産は5月13日に1,368円で売転換が出現しました。1回目の買ポイントは3月15日の1,112円の安値から4月4日の1,527円までの上昇幅の二分の一押し(1,320円)と三分の一押し(1,251円)の間くらいと思われますが、日経平均の位置に左右されます。日経平均が9,500~9,800円のボックス圏の動きとなれば、目先の下値も二分の一押し水準で止まって上値は1,400円台前半というところが考えれれます。日経平均が9,500円を大きく切ってくると三分の二押し水準となって1,400円接近ということになると思われます。この三井物産に限らず、業績は良くてもチャートの形は悪くなっているものが多く、注意する必要があります。

三井物産

 5632 三菱製鋼 東証1部

11年3月期は特殊鋼が自動車や建機向け急回復し、経常黒字転換。12年3月期は機器装置や携帯向け精密部品は低調だが、特殊鋼の好調続く。

チャートをみると、2008年10月30日の298円の戻り高値をつけて緩やかな下降トレンド(A)を形成しました。この中で、2009年3月12日の157円、11月19日の138円、2010年8月25日の162円と三点底(逆三尊天井)となって8月25日の162円を安値に急反発となり、2009年6月15日の250円、2008年10月30日の298円を上に抜けて今年2月16日には335円の高値をつけました。ここで目先好業績を織り込んで調整となり、3月8日に292円で売転換が出たすぐあとの3月11日に大地震が発生し3月15日の186円まで急落しました。ここから反発し買転換が出現するものの、4月4日の285円、5月11日の286円とダブル天井をつけて5月13日の255円で再び売転換となりました。目先は、戻れば空売り、大きく下げれば二番底待ちと考えられます。

三菱製鋼

 4118 カネカ 東証1部

日経新聞によると、4月28日の会社発表で2011年3月期連結決算は、純利益が前期比△38%の116億円となった。また、被災した鹿島工場の特別損失を12億円計上した。12年3月期の連結業績は、売上高が前期比△10%の5,000億円、純利益は△12%の130億円を見込んでいる。材料としては、世界初の5色の有機EL照明パネルの発売。太陽光発電関連。

チャートをみると、2008年10月28日の334円を安値に上昇トレンド(A)を形成してきました。この中で、2009年3月3日の409円を安値に急騰となり、8月13日に720円の高値をつけました。その後、調整入りとなって下降トレンド(B)を形成し、2010年11月2日の480円で底打ちとなって反発に転じ、今年2月16日には623円まで上昇して押し目を形成している途中で、3月11日に大地震が発生して3月15日の420円まで急落しました。しかし、すぐに反発となって5月2日の601円まで上昇したところで全体の地合いが悪化し、5月13日に556円で売転換が出現しました。業績、材料共に問題はないものの、チャートでは2月16日の623円に対する5月2日の601円が二番天井の形となって売転換が出現しましたので、調整に時間がかかることになると思われます。

カネカ

 4206 アイカ工業 東証1部

化粧板、接着剤の大手で住宅関連部門統合化を展開し、11年3月期は化成品の需要拡大や住宅向けが想定以上に好調。4月28日の決算発表では、2011年3月期の経常利益は前期比△23%の94億円。2012年は△2.7%の97億円を見込む。現時点で連結PER13.2、配当利回り3.21%、信用取り組み0.97となっています。

チャートをみると、2008年10月10日の620円を安値に上昇トレンド(A)を形成しています。ただし、2010年5月12日に1,072円の高値をつけたあと高値圏での日柄調整が長く続き、上昇トレンド(A)を横に抜いて、10月29日の895円でいったんの底打ちとなり、今年になって野村證券が2月24日に目標株価を1,400円とし、投資判断も「1」を継続したことで3月1日には1,146円の昨年来高値更新となりました。そのあと、押し目を入れているときに3月11日の大地震発生によって急落となり、3月15日に895円の安値をつけましたが、すぐに急反発となって3月31日に1,090円まで上昇し、この水準でもみあって5月2日に1,092円をつけてダブル天井の形となって5月16日に1,043円で売転換が出現しました。しかし、すぐに反発して5月19日には△26の1,094円で買法則が出現しました。売転換後すぐに反対法則が出るということは、強弱感が対立して保ち合い状態になっていることを意味します。本日は▼7の1,087円となって、週の終値ではダブル天井となっている1,092円を抜けませんでした。このまま抜けると3月1日の1,146円を試す形になると思われます。

アイカ工業

 

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