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この1~2週間アメリカ株式には要注意-ゴールデンウィーク前はキャッシュ化優先を-
出島 昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。 「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいりま…

この1~2週間アメリカ株式には要注意-ゴールデンウィーク前はキャッシュ化優先を-

2011/4/26
出島昇氏が「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいります。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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先週は9,500~9,800円のボックス圏を一時下放れするもすぐに回復

先週は、チャートの動きからみると9,500~9,800円のボックス圏の動きのあと、上放れしても下放れしてもおかしくないとし、4月18日(月)の時点では、▼34の9,556円とボックスの下限へ接近し、微妙な位置にあるとしました。そして、引け後の週明けのアメリカ市場では、格付け会社S&Pが国債の長期格付け見通しを下方修正したことで、NYダウは一時▼247の12,093ドルまで急落し、終値は▼140の12,201ドルとなりました。欧州もギリシャが債務再編に追い込まれるとの見方から株式が全面安で終わっており、これらを受けて4月19日(火)の日本市場は▼108の9,448円と9,500円を切って寄り付き、9,405円まで下げて大引けは▼115の9,441円となりました。

本来ならば、9,500~9,800円のボックス圏の下放れですので、3月29日の9,317円を試すところですが、アメリカ市場で3月の住宅着工件数の改善を受けてNYダウが△65の12,266ドルと切り返し、引け後のインテルの好決算で、時間外取引でナスダック先物が大きく上昇していたこともあり、4月20日(水)の日経平均は△95の9,536円で寄り付き、大引けは△165の9,606円と9,500~9,800円のボックス圏へ1日で回復してきました。そして、引け後のアメリカ市場で3月の中古住宅販売件数が予想を上回り、インテル、ヤフー、AT&Tなどハイテク関連の好決算が相次いだことで、NYダウは△186の12,453ドルと2008年6月以来の高値をつけました。

これを受けて4月21日(木)の日経平均は、一時9,725円まで上昇し大引けは△78の9,685円となりました。NYダウに支えられて2日続伸となりましたが、円高基調のため上値を追う動きとはなりませんでした。4月21日(木)のNYダウが△52の12,505ドルの続伸となって高値を更新しましたが、週末4月22日(金)の日経平均は、為替が81円台の円高となったこともあり、▼62の9,623円で寄り付いて一時9,732円まで上昇するものの▼3の9,682円で引けました。

NYダウにこの1~2週間は要注意!日経平均はキャッシュ化優先

日経平均が上値で追えない理由

先週は、NYダウが2年10カ月ぶりの高値となったことで、日経平均は9,500~9,800円のボックスを一時切ったものの、すぐに切り返してボックス圏を回復しました。しかし、それは9,500~9,800円の中を上下動しているだけで高値を追う状況にはなっていません。つまり、現在の出来高・売買代金からみると、非常に市場エネルギーが細っており、NYダウの上昇と震災の復興需要期待で上下動しているだけに過ぎません。

日経平均は3月11日の大地震で大きく下げたあと、復興需要期待から3月15日の8,227円まで下落し、4月1日の9,822円まで上昇しました。しかし、今回の大地震は、今までの地震や災害と違って原子力発電事故による放射能漏れという大きな問題を抱えているということです。復興需要期待が続くにはまだ早いという状況が続いており、それが大きくは3月29日の9,317円から4月1日の9,822円の間のもみあい(この中で9,500~9,800円のボックス圏の動き)が続いているということになります。そのため、先駆して急騰した建設、土木といったセクターもあとが続かず、いったん調整に入っています。しかし、これらは中長期でみると、必ず復興需要相場はありますので、今回大商いしてこの数年来の高値を抜いて、その後大きく下げてきている低位株などは現物で少しずつ買い下がって保有していれば大きな利益に繋がっていくことも考えられます。今のところは原発事故問題で動きが止まってしまっているのです。

NYダウも高値圏での要注意ゾーンへ

日経平均が9,500~9,800円のもみあいの中、NYダウは高値を更新していることで高値圏での警戒感が生まれてきます。日足での上げ方をみると、3日連続の陽線となって高値を更新している形は売りの形となってきています。そうであれば、ここから日経平均が上値を追うということは考えにくく(市場エネルギーからみても、突然外国人が買ってきて出来高急増となれば別ですが)、NYダウの上下動に合わせて日経平均も同じ動きとなり、NYダウが調整となれば、日経平均もそのまま連動することになります。

NYダウの動きを想定すれば、今週から来週にかけて12,200~12,500ドルの間での上下動となり、その中でもう1つ何らかの売りの形ができれば調整に入っていくことになります。ナスダックに関しては、4月21日(木)に述べましたように、4月18日(月)、4月19日(火)に長い下ヒゲの陽線となっており、これはあとで実体で下ヒゲを埋めにくる可能性が高い型だとしました。

以上、NYダウ・ナスダックを分析すると、日経平均はどこまでもみあいが続けられるのかということになります。毎年のことですが、大型連休前はキャッシュ化優先とすべきでしょう。今年のゴールデンウィークは長いため、休みの間に何か起こるかわかりません。個別株でみると、日経平均と同じように上下動して、いかにも戻りが続きそうにみえますが、日経平均が大きく調整すれば個別銘柄も連動することが考えられますので、キャッシュ化優先をすべきでしょう。

アメリカでは、今週で企業決算もほぼ出てしまい、それからFOMCが終わって6月の量的緩和(QE2)の終了に向けた動きが出てくるのかどうかとなります。不透明さが出てきますので、アメリカ株式は要注意となってきます。

本日の日経平均は、先週末のアメリカ株高とやや円安方向にあることから△23の9,705円で寄り付き9,748円まで上昇しました。しかし、後場になると、上海市場が軟調なことや今週から本格的な決算シーズンになること、またアメリカの4月26日(火)のFOMCを前に様子見ムードとなり、上げ幅を縮小してマイナスに転じ▼10の9,671円で引けました。出来高は14億6194万株、売買代金は9,079億円と1兆円を割り込む閑散相場となっています。

(指標)日経平均

4月18日(月)の分析では、9,500~9,800円のボックス圏の中で、4月12日(火)に9,555円で売転換が出現し、この日(4月18日)は▼34の9,556円とボックスの下限に接近し、9,500円を守れるか注目としました。

この日の引け後のNYダウが▼140の12,201ドルと急落したことで、4月19日(火)の日経平均は▼115の9,441円と下放れしました。しかし、その後のNYダウが経済指標の改善と企業の好決算が相次いだことで、2年10カ月ぶりの高値となり、それを受けて日経平均は9,500~9,800円のボックス圏をすぐに回復し、この中で戻りを試す形となりました。しかし、出来高や売買代金からは市場エネルギーが乏しく、上値を追う状況ではありません。本日4月25日(月)は、先週末のNYダウが高く終わり、やや円安となっていることで9,748円まで上昇しました。しかし、後場になると、マイナス圏の動きとなって▼10の9,671円で引けました。目先は、NYダウ次第の動きとなりますが、NYダウが調整すれば、日経平均の1つ目の下値ポイントは3月29日の9,317円で止まらず、9,000円前後となります。

日経平均

(指標)NYダウ

先週の予測では、金融緩和継続期待から長期金利が低下して、株式市場のプラスとなるものの、欧州財務問題がマイナス面となり、この両者の綱引きとなって高値圏での上下動が続くとしました。週明け4月18日(月)はギリシャ財務再編見通しやS&Pによる米国債の長期格付け見通しを下方修正したことで一時▼247の12,093ドルまで売られ、終値では▼140の12,201ドルとなって昨年7月2日の9,614ドルからの上昇トレンド(B)にサポートされました。そして、翌日9月19日(火)は3月住宅着工件数が改善し、商品市況が上昇したことですぐに切り返し△65の12,266ドルとなりました。4月20日(水)は、インテルをはじめハイテク企業の好決算が相次ぎ、また3月中古住宅販売件数も予想を上回ったことで△186の12,453ドルと2008年6月以来の高値となりました。さらに、4月21日(木)は、アップルやデュポンなどの好決算が続き△52の12,505ドルと前日に引き続き高値更新となりました。日足の上げ方をみると、3日連続の陽線となって高値を更新してきましたが、これは売りの形と考えられます。ここからの上値は重く再び大きな上下動となってくることを想定します。

NYダウ

(指標)ドル/円

先週の予測では、4月14日(木)に83.480円で短期の売転換が出現したあと、アメリカの長期金利の低下が続くと83円水準を試し、ここを切ると82円を試すことになるとしました。結局、4月18日(月)の83.256円を高値に円高が進行し、4月21日(木)は81.614円の円高となりました。

4月18日(月)は、ギリシャの債務編成見通しからの欧州財務問題の再燃、S&Pによるアメリカの格付け見通しの引き下げでドルが全面安となり、一時82.192円まであって82.634円で引けました。4月19日(火)、4月20日(水)は82円台半ばを中心とした動きでしたが、4月21日(木)には金利の低下が続いていることでドル売りの流れが継続し、アメリカの経済指標も悪化が相次いだことで協調介入が実施された3月18日の円の高値82.00円を割り込み81.614円まで円が買われました。週末は、欧米主要各国がイースター休暇に入り、小動きとなって81.865円で引けました。チャート上は、81円台が大きなフシになりますので、この水準では円高は一服となるところです。

ドル/円

 

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