6317 北川鉄工所 東証1部

2月7日の決算発表で、2011年3月期は増収増益で黒字転換と従来予想通りだったが、予想外に2円復配。自動車関連からの受注増加により金属素形材事業が好調で、海外からの運用も好調。12年3月期は工作機械器具など続伸し連続増益との見通し。

チャートをみると、2007年のサブプライム問題、2008年のリーマンショックを受けての下降トレンドの中で、2008年10月7日の94円でいったんの底打ちとなるものの、大底圏のもみあいが続き、2009年6月10日の138円の戻りをつけたあと、もみあいの下放れとなって2009年11月27日には77円の安値更新となりました。ここから2010年1月12日に94円で買転換が出現し、急騰となって2010年4月12日には200円の高値をつけました。このあと、急激な円高を受けて再下落となり、2010年10月29日の109円まで下落し、その後は業績の急回復を受けて今年3月7日には190円までありました。高値圏での押し目形成中に3月11日の大地震発生で急落となり、3月15日の105円の安値をつけました。ここから3月25日の182円まで急反発するものの、再下落となって下値確認の動きとなっています。押し目買いの形とと考えられます。

北川鉄工所

5214 日本電気硝子 東証1部

3月23日に2011年3月期業績予想の下方修正を発表したが、増益見通しは維持。来期も増益基調が続くとの期待があるが、東日本大震災の影響で主力の薄型テレビ用ガラスの生産が落ち込む。4月4日にドイツ証券が投資判断引き上げ。

チャートをみると、2009年9月30日の808円を安値、2010年4月30日の1,449円を高値とする大きな三角保ち合いの中にあります。この中で、今年3月4日の1,395円の戻り高値をつけて3月7日に1,323円で売転換が出現し、その後、すぐに3月11日に大地震発生で3月15日の1,021円まで急落しました。ここから3月22日の1,205円までリバウンドしたあともみあいとなり、4月12日に1,124円で売転換出現となりました。3月15日のザラ場安値1,021円を試す動きが想定されます。

日本電気硝子

8905 イオンモール 東証1部

4月5日の日経新聞で、11年2月期決算は、売上高が前期比△4%、純利益が△3%だった。2012年2月期の連結純利益が11年2月期と比べてほぼ横ばいの215億~224億になる見通しを明らかにした。ただ、震災による被害で特別損失を計上。しかし、4月7日の四季報速報では、被災店舗の再開進み、2012年2月期も連結営業増益。

チャートをみると、2009年8月24日の2,540円を高値に2009年11月20日の1,386円まで下落。ここを安値の基点、2010年3月31日の2,160円を高値の基点とする三角保ち合いを形成し、この煮詰まったところの2010年11月2日の1,852円を安値に上放れとなり、今年1月13日に2,389円まで上昇しました。その後、高値圏でもみあっていましたが、3月11日の大地震で急落となり、3月15日の1,480円まで下落しました。ここから急反発となって3月22日の2,041円まで上昇後、3月30日の1,708円まで反落し、再上昇となって4月8日には1,846円で買転換出現となりました。4月7日の四季報速報では、被災店舗の再開が進み、2012年2月期も連結営業増益となっています。日経平均の下落に連動して大きく下げれば買う機会と考えられます。

イオンモール

7003 三井造船 東証1部

11年3月期は、資材費上昇と円高が収益圧迫し、減収減益。12年3月期は船舶など受注上向き、コスト削減継続で増益の公算。同社は、海底下に埋蔵するMH(メタンハイドレード)を探査し、現状態を把握する技術・システムの開発を保持しているので、天然ガス関連として物色される可能性高い。また、4月11日の報道で、脱原発依存として太陽熱発電で三井造船やJFEエンジニアリングなど10社が連携。

チャートをみると、2008年6月6日の425円の高値から、9月のリーマンショックを受けて2008年10月28日の103円までの暴落となりました。ここを1番底とし、2009年1月26日の128円を二番底に2009年8月17日の264円までの上昇となりました。今度は、2009年8月17日の264円を1番天井にして、2010年4月30日の255円を二番天井に11年3月期の業績を織り込む形で下落となり、2010年11月2日の167円でいったんの底打ちとなりました。今年1月7日の237円まで上昇し、高値圏でのもみあいとなって2月9日に219円で売転換が出現し、日柄調整となっているところに、3月11日の大地震が起きて3月15日に150円まで下落し、そこから反発となって太陽熱発電の材料が出て、4月11日(月)は208円まで上昇してきました。押し目買いの形となっていると思われます。

三井造船

6282 オイレス工業 東証1部

会社四季報春号では、11年3月期は自動車向けに無給油式軸受け好調。制振装置の大型案件が想定以上に稼ぐ。12年3月期は、欧州アジアで軸受け続伸。窓開閉装置厳しいが、構造機器は漸増。大地震による自動車生産の減退への影響はまだ未定。

チャートをみると、2009年4月28日の1,083円を安値とし、2009年8月13日の1,620円を高値とする三角保ち合い(A)となり、その中で2010年10月12日の1,206円を安値に反発し、三角保ち合いの上放れとなって今年2月6日の1,725円まで上昇しました。高値圏でもみあって3月1日の1,716円のダブル天井となって押し目を形成している時に、3月11日に大地震が起きて3月15日の1,247円まで急落しました。ここから急反発となって3月22日には1,710円まで上昇し、3月29日の1,546円まで押し目を入れて三角保ち合いとなったあとに、4月7日に1,502円で売転換となって下放れとなりました。4月13日は、日経平均が反発したことで同じく反発していますが、空売り有利と思われます。

オイレス工業