6753 シャープ 東証1部

10月28日の決算発表では、11年3月期の連結経常利益を950億円から550億円へ下方修正。円高や欧米・中国市場の減速で液晶パネルの準価下落が進み採算が悪化。これを嫌気して11月1日には748円と年初来安値を更新。

チャートをみると、2008年11月21日の554円で底打ちとなり、直角三角形(A)の保ち合いを上放れして上昇トレンド(B)を形成し、この中で今年1月15日の1,253円まで上昇し、3月4日の1,007円まで調整後、4月15日の1,260円と反発しダブル天井となりました。4月15日の1,260円の年初来高値となったあと、天井圏でのもみあいとなり、5月6日に1,173円で売転換が出現し、下降トレンドライン(C)を形成。下値では(1)→(2)→(3)と下げ角度を緩やかにして11月1日の748円で底打ちの形となっています。また、上値の下降ライン(C)と下値の下降ライン(3)は下向きの先細三角形(D)の形となって、この中で11月1日の748円の年初来安値をつけて反発となり、これを上放れして12月17日に849円で買転換が出現しました。押し目買いの形と思われます。

シャープ

8316 三井住友フィナンシャルグループ 東証1部

11月12日の決算発表で、4-9月期の連結決算は純利益が前年同期比3.4倍の4174億となり、下半期を含めた半期ベースで過去最高を記録。11年3月期の業績見通しも上方修正。

今年4月15日の3,355円の年初来高値をピークに4月28日の3,185円で売転換が出現して調整が続き、増資懸念と新自己資本規制問題から予想以上の下落となり、10月25日の2,365円、10月18日の2,349円でダブル底のような形となって11月10日に2,512円で買転換出現となりました。そこで、11月15日に銀行株の出遅れ修正が起こる可能性が高いとして、10月18日の2,349円を終値で割ると損切り前提に、2,500円水準で買って2,800円水準で利益確定としました。11月17日に2,497円の安値をつけて反発し、12月17日には2,912円まであって終値は2,891円となっています。目先は、この水準からは上値は重く、いったんの調整の可能性があります。押し目買いの形ですので、10月18日の2,349円から、12月20日の2,930円(現時点の高値)までの上昇幅の1月3日水準から1月2日水準くらいの押し目待ちと考えられます。

三井住友フィナンシャルグループ

9843 ニトリホールディングス 東証1部

9月29日の決算発表で2010年3-8月期連結決算は純利益が前年同期比△39%の155億となるも、11年2月期通期について従来予想を据え置いたことで目先の材料出尽しとなり、10月19日の6,310円まで下落しました。

チャートをみると、2009年2月24日の4,750円を底に上昇トレンド(A)を形成し、この中で2009年の9月28日に7,960円の高値をつけて、2009年12月11日の6,480円まで下落しました。ここから再上昇となって、今年6月21日の8,080円で2009年9月28日の7,960円を更新するものの、日経平均の下落につれ安し、9月29日の決算発表を嫌気して10月19日には6,310円の年初来安値となりました。10月20日には発行済株式数の1.8%に当たる100万株を上限に自社株買いを実施すると発表したことで需給改善や株式価値の向上、株価浮揚策として好感されて11月25日には7,500円まで戻りました。しかし、この水準でもみあって緩やかな上昇トレンド(C)となっていましたが、12月14日の7,490円でダブル天井となって、12月17日に7,340円で売転換となりました。押しが浅く、7,500円を突破できれば一段高ですが、待ち伏せ買いは10月19日の6,310円から11月25日の7,500円までの上昇幅の二分の一押しを待ってみるところです。予想以上に下げても信用倍率が0.35倍ですので大きなリバウンドが期待できるものと思われます。

ニトリホールディングス

4716 日本オラクル 東証1部

12月10日の四季報速報では、2011年の業績はソフトウェア需要が回復に向かい、下期からサンマイクロ製品取り扱いも本格化しているが、米国親会社への支払いロイヤルティ料率引き上げで営業利益が34億円減少となっています。それを織り込む形で10月12日に3,525円の年初来安値更新となっている可能性が高いといえます。

チャートをみると、2009年2月28日の2,995円を底値に上昇トレンド(A)となり、この年の11月11日に4,280円の戻り高値をつけたあと、今年1月26日の3,815円までの調整となりました。ここを安値に急角度の上昇となって4月28日には4,705円の高値をつけ、5月27日の4,066円まで下落し、再上昇となって7月9日には4,715円で年初来高値を更新したものの、ここがピークとなりました。その後、9月15日に4,585円の戻り高値をつけて、4月28日の4,705円、7月9日の4,715円を二山として、3山目の三尊天井となり、9月22日に2011年5月期の単独税引利益を前期比▲2%の224億円と下方修正(ロイヤルティ料率の引き上げ)したことで急落となり、9月24日に4,070円で売転換となりました。その後も売りは続き、10月12日に3,525円の年初来安値をつけてほぼ悪材料を織り込み、11月25日に3,795円で買転換が出現しました。

日本オラクル

8604 野村ホールディングス 東証1部

2011年は前期減速だが、下期は回復。通期では減益だが、12年3月期は顧客基盤が国内外で着実増。チャートをみると、2010年1月12日の783円の戻り高値から下降トレンド(B)を形成し、上昇トレンド(A)を切って10月5日に397円、11月2日に395円とダブル底となって反発し、11月10日に447円で買転換出現となりました。ここから日経平均の上昇につれ、証券優遇税制の延長もあって12月14日には536円まで上昇しました。ここから上は目先は上値重く、いったん一服するところです。11月2日の395円から12月14日の536円までの上昇幅の三分の一押しから二分の一押しを待つところだと考えられます。

野村ホールディングス