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今週はいったん一服場面も。日経平均1万円前後あれば押し目買いチャンス-11月2日の9,123円からの上昇の仕方が4段の縮小型で一区切りのパターンも-
出島 昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。 「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいりま…

今週はいったん一服場面も。日経平均1万円前後あれば押し目買いチャンス-11月2日の9,123円からの上昇の仕方が4段の縮小型で一区切りのパターンも-

2010/12/14
出島昇氏が「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいります。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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先週は想定通りSQに向けて高かったが……当面の動きと投資の心構え

先週のポイントは、12月1日(水)の9,988円に空いていた窓を埋める動きになれば、相場は弱く、高値も限定的となるところでしたが、米雇用統計の悪化で売られたドルが今度はブッシュ減税延長を受けてドル買いとなって83円台に戻ったことで、12月7日(火)の10,094円を安値に反発となり、12月9日(木)は△53円の10,285円となって6月21日の10,251円の戻り高値を終値で抜けました。10,250円でアタマを押さえられていた形でしたが、ドルの反発に助けられた形となりました。

週末12月10日(金)は、SQ値は10,420円と高寄りし、通過後が売りとなったことで、日経平均も△87円の10,373円で寄り付くと一気にマイナスに転じて一時10,194円まで下落しました。その後は、戻り弱く前引けは▲44円の10,241円となり、後場は膠着状態となって引けにかけてやや売られて▲73円の10,211円となりました。週の終値では10,250円を突破できませんでした。また、SQ値10,420円を大きく下回りましたので、目先は10,420円が上値抵抗帯となってしまいました。

今回の日経平均の戻りは円安次第であり、円安傾向がハッキリしてくれば、NYダウが上昇しようと下落しようとあまり関係なく上昇できることになります。先週のNYダウは、チャート分析でコメントしたように、今のところ11月5日の11,451ドルに対して12月7日(火)の11,450ドルでダブル天井のようになっています。ただし、この形は二山形成して浅い押し目のあと上を抜ければ一段高という形ですので注目するところです。逆に、目先調整することでドル高・円安傾向がハッキリすれば、世界的な株価の出遅れとして再び日本株の見直し買いが入ってくる可能性が高いといえます。

騰落レシオは、12月9日(木)は158%(12月10日は151%)と過熱感がありますが、日経平均の上昇はまだそういう状況ではありません。例えば、日経平均が本当に過熱する時は新高値銘柄数が300~400という状況になりますが、昨日ではまだ41に過ぎません。目先は一服場面があっても、まだ戻りを試すことになります。売買に関していうと日経平均の指数自体は10,500円を目指すことになりますが、指数の動きが止まれば循環物色となって出遅れ銘柄や材料銘柄が買われることになります。しかし、上昇をみて買うのでは高値掴みの可能性がありますので、新規の買いはリスクの取り方(損切りポイント)を明確にしておく必要があります。現在の相場の基本はこれまでに買い推奨してきた銘柄をどこで利食うのかのタイミングを待つところであり、出来高を伴って急伸・急騰したら確実に利益確定を優先させなければなりません。そして、再度の調整を待つことになります。現在の相場環境では、株を長く保有することはリスクがあります。北朝鮮問題と欧州問題が突然表面化する可能性があるからです。当面は強気姿勢を持ちつつも、リスクを絶えず考えておく必要があります。

4段の縮小型の上昇で一区切りとなればいったんの調整も

先週は、為替が週始めに82円台の円高となったことで、SQに向けて高くなることができるかどうか気になるところでした。しかし、アメリカでブッシュ減税の2年間の延長合意で長期金利が上昇し、ドル高・円安となって84円を試す動きとなったことで日経平均も戻り高値を更新しました。12月10日(金)のSQ清算値は買い越しとなって、12月SQ値は10,420円と高い価格となり、日経平均現物は1度も接近することなく▲73円の10,211円で引けました。これだと、日経平均は戻りを試しても10,420円を目先は超えることができずにいったんの調整の可能性があります。

騰落レシオが150%以上の過熱感を示し、週末に中国の預金準備率の0.5%引き上げ発表もあり、また日経平均の11月2日の9,123円の安値からの上昇の仕方をみると、柴田罫線では長大陽線となっていますが、その中ではここまで上げ幅を縮小する4段の縮小となっています。11月2日の9,123円からの上昇が4段の縮小型で終わるとすれば、12月10日の10,373円が目先のピークとなりますし、12月10日(金)の安値10,194円からの戻りで5段の縮小型まであるとすれば、せいぜい200円の上昇となりますので、12月10日の10,373円を少し超えるくらいのところでピークとなります。

目先4段の縮小型でピークとすれば    (上昇幅 徐々に縮小)
1段目 11月02日の9,132円 → 11月11日の9,885円  762円
2段目 11月17日の9,693円 → 11月22日の10,157円  464円
3段目 12月01日の9,918円 → 12月03日の10,254円  336円
4段目 12月07日の10,094円 → 12月10日の10,373円  279円
5段目 12月10日の10,194円 → 10,394円?      200円?

しかし、この4段の縮小型のピークというのは、あくまでも11月2日の9,123円を基点とする上昇のピークであり、この調整後、再び10,500円を目指す上昇を想定しています。証券各社は2011年度の日経平均については強気の見通しが優勢で、予想幅は9,500~13,000円となっています。この前提は、アメリカの景気回復と、為替の円安・ドル高となっています。しかし、私は来年の予想よりも当面のチャートの動きからみた分析を行っており、この分析の流れが来年の株高への予想と連動してくればいいと思っています。4段の縮小型でピークだとすれば、今週の戻りのあと下落となり、窓を空けていた12月1日の9,988円を埋めるか埋めないかくらいの下げとみています。押し目買いを狙っている人は日経平均の1万円前後を待ってみるということになります。

例え一服しても現時点での相場は強い

4段の縮小型となって11月2日の9,132円からの一区切りになれば、値幅と日柄がどのくらいかとなりますが、今回は下げ幅小さく日柄も短いとみています。その下げは、25日移動平均線(本日10,012円)水準か12月1日の窓埋めの9,988円くらいを想定していますので、日経平均が1万円前後まで下げると押し目買いのチャンスとみています。普通ですと、SQ清算値を大きく下回った週は軟調であり、騰落レシオの過熱感を冷やす必要があることを考えると、一服してもおかしくありません。本日(12月13日)は△81の10,293円の反発となっていますが、円安が進めば別として、10,300円台は上値が重いとみています。

(指標)日経平均

先週は、前週末12月3日(金)にSQ1週前のオプションの攻防でコール(買い)有利で終わったために、SQ日(12月10日)に向けて堅調な動きになるとしました。12月3日(金)のアメリカでの雇用統計の悪化から、為替が82円台への急激な円高となったことで、12月7日(火)に日経平均は10,094円まで下落しました。しかし、12月1日の9,988円に空けた窓を埋めない限り強い動きになるとしたように、為替が再び83円台の円安となったことで12月8日(水)は△91円の10,232円、12月9日(木)は△53円の10,285円となって目先の上値抵抗ラインを突破して引けました。週末12月10日(金)はSQ清算値が10,420円と高く決まり、日経平均は10,373円で高寄りして▲73円の10,211円となりました。この形であれば、日経平均の11月12日の9,132円からの上昇の仕方を日足でみると(柴田罫線では大陽線ですが)、12月10日の10,373円まで上げ幅を縮小する4段の縮小型になっており、この4段の縮小型のパターンが出来上がっているとすると、今週は戻りのあと調整入りとなって1万円前後まで下落(12月1日の9,988円の窓を埋めるか埋めないかくらい)し、そこから再び上昇に転じてくることを想定しています。押し目を待っている人は、そこが買いチャンスになると思われます。ただし、為替が再び急激な円高にならないことが前提です。また、上昇が続いて先週末のSQ値10,420円を超えてくれば4段の縮小型の上昇は消滅となります。

日経平均

(指標)NYダウ

前週末12月3日(金)のNYダウは、注目の11月の雇用統計が予想を下回ったことで▲43ドルの11,318ドルまで売られるものの、逆に雇用の悪化が政府の政策に対する期待となって△19ドルの11,382ドルとなりました。週明けの12月6日(月)は、バーナンキ議長が6,000億ドル超えの資産買い入れは可能としたものの、アメリカ景気回復のペースは遅いという見通しから▲19ドルの11,362ドルの小反落でした。12月7日(火)はオバマ大統領がブッシュ減税の2年間延長を決めたことで、一時11,450ドルと11月5日の年初来高値11,451ドルに到達した後は、利益確定売りから▲3ドルの11,359ドルとなりました。その後、高値圏のもみあいとなり、週末12月10日(金)は△40ドルの11,410ドルで引けました。

今年7月2日の9,614ドルの安値からのチャートをみると、上昇トレンド(A)を形成し、この中で8月27日の9,936ドルからの急上昇で11月5日には11,451ドルと上昇トレンド(A)をいったん上に抜け、11,451ドルの年初来高値をつけました。その後、10月19日の10,917ドルまで下げたあと緩やかな上昇トレンド(B)を形成し、この中でザラ場で10月19日の10,917ドル、10月29日の10,929ドルとダブル底をつけて反発となり、12月1日に11,255ドルと上昇トレンド(B)を上放れし、12月7日に11,450ドルの高値をつけ、11月5日の11,451ドルとダブル天井の形となって、12月8日(水)は11,327ドルまで下げ△13ドルの11,372ドルとなっています。この形であれば、押し目が浅く(11,200ドル水準までの下げ)、次の上昇で終値で11月5日の11,451ドルを上に抜けると、さらに一段高となります。逆に11,000ドルを終値で割ってくると大きな調整となります。ただし、日経平均とNYダウの当面の関連でいえば、景気回復のための金融政策が続き、ドル安、NYダウの上昇となってきていますので、NYダウの下落がドル高(円安)となれば、逆に日経平均は上昇というパターンになる可能性があります。

NYダウ

(指標)ドル/円

先週は、前週末の雇用統計の悪化を受けて82円台の円高となり、目先の円安トレンドが崩れたものの、基本は円安・ドル高が続いて82.50~84.00円の中でドルの戻りを試すとしました。結局、12月7日に82.336円の安値をつけたあとブッシュ減税の2年間延長を受けて米長期金利が3%台に乗せ、ドル買い優勢となって83.639円まで買われました。12月8日(水)も、さらに長期金利が上昇したことでドル買いが強まり84.290円まで買われ、84.042円で引けました。12月9日(木)は、「豪雇用統計」を受けて豪ドルが対ドルで急騰したことでドル全面安となり、83.522円まで売られました。週末は、米国債利回りが上昇したことでドル買いとなり、84円前後の動きで引けました。想定通り82.50~84.00円の中でドルの戻りを試す動きとなり、一時84円台にのせる動きとなりました。今週は、下値が83円台半ばくらいであり、ドルがじりじりと戻りを試す展開が想定されます。83円台後半を固めて84円台へという動きとなりそうです。

ドル/円

 

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