7011 三菱重工業 東証1部

10月29日の決算発表で、2010年4-9月期の連結決算は最終損益が173億円の黒字転換。円高懸念もあり11年3月期の通期の業績予想は据え置いています。チャートをみると、2008年6月6日の607円の高値からリーマンショックを受けて暴落となり、2008年10月27日の276円まで下落しました。そこから2009年1月7日の430円まで反発するものの、再下落となって2009年2月20日の267円で当面の底打ちとなっています。その後は430円を高値として上値を切り下げ、267円を安値として下値を切り上げる緩やかな三角保ち合いを形成しています。この中で、2009年11月2日に277円の安値をつけて反発となっていますが、狙うにしてもわずかのリバウンド狙いというところです。

三菱重工業

6502 東芝 東証1部

11月9日の決算発表で、4-9月期の連結決算は最終損益278億円の黒字転換。スマートフォンの需要拡大で半導体フラッシュメモリーが伸びる。ただし、円高が減益要因となっており、11年3月期の最終損益は700億円の黒字と従来予想を据え置く。チャートをみると、2008年のリーマンショックの暴落による下降トレンド(A)の中で、2009年2月27日の204円で底打ちとなり上昇トレンド(B)を形成しました。この中で、2009年10月23日の572円で当面の天井となって緩やかな下降トレンドを形成し、今年4月30日の556円の戻り高値をつけたあとは、急激な円高進行となって上昇トレンド(B)を下に切り、さらに6月21日の497円の戻り高値のあとは、9月2日に380円の年初来安値をつけて下降トレンド(C)をいったん下に切りました。この水準でもみあったあと、円高一服から10月5日には414円で買転換が出現し、さらに円安方向にあることから11月5日には420円で2つ目の買法則が出ています。4月30日の556円からの下降トレンド(D)も上に抜きつつありますので、押し目買い有利の形と思われます。これまで輸出の主力株中心に日経平均を引っ張ってきましたが、循環物色となって総合電機が買われてくることも考えられます。

東芝

5981 東京製鋼 東証1部

11年3月期はワイヤーロープ堅調で、太陽電池向けワイヤーソーが拡大し経常増益。特に中国向けに大きな伸びを示しています。2008年10月28日の104円を大底に本格上昇となり、2009年6月18日の418円まで8カ月弱で4倍化となりました。ここをピークに2009年9月11日に360円の二番天井をつけ、2009年9月28日に319円で売転換が出現して上昇トレンドライン(A)を切る急落となり、2009年11月17日の179円まで下落しました。ここから今年1月12日の280円まで反発したあと、下値を179円として上値を切り下げる直角三角形(C)の保ち合いとなっています。この左下を直角とする直角三角形(C)の中で、8月17日に179円の安値をつけて9月9日に203円で買転換が出現し10月18日に242円をつけたものの、直角三角形の上値斜線にあたっていったん10月29日の210円まで押し目を入れ再上昇となっています。11月22日(月)には248円まであって終値244円となり、10月18日の242円を上に抜けましたので、次は4月14日の278円を目指す形といえます。ただし、250円台は2009年6月18日の418円の高値からの下降トレンド(B)にアタマを押さえられる形となります。

東京製鋼

6724 セイコーエプソン 東証1部

10月29日の決算発表で2011年3月期連結最終益が100億の黒字転換。下期の想定為替レートを1ドル=80円に見直し。11月15日にはゴールドマンサックス証券が日本株の注目銘柄の1つとしてエプソンをとり上げています。チャートをみると、2009年3月10日の1,001円を底値に上昇トレンド(A)を形成し、この中で今年2月1日の1,715円、4月27日の1,700円とダブル天井をつけて反落となり、5月17日の1,401円で売転換が出現し、7月22日の1,052円まで下落しました。ここから反発となり、10月29日には好決算を受けて戻りが継続し、11月10日に1,493円の戻り高値更新となりました。目先は、好材料出尽しで11月19日に1,410円で短期の売転換となって押し目を形成しています。下期は想定為替レートが80円になっていますので83円を超える円安となれば業績が上振れする期待が出てきます。押し目の基本は7月22日の1,052円から11月10日の1,493円までの上昇幅の二分の一押しの1,273円水準あれば買い有利と考えられます。三分の一押しの1,346円水準で止まって反発すれば、相場は強いことになります。

セイコーエプソン

6806 ヒロセ電機 東証1部

11月9日の決算発表では、2011年3月期の純利益が前期比△9%の145億円の見通し。下期の為替レートを1ドル=90円から80円に見直したことで従来予想160億円を下方修正。チャートをみると、2009年8月10日の12,020円の高値から2009年11月27日の8,750円まで下落。ここから反発となって今年4月5日の11,220円まで大幅上昇となりますが、急激な円高進行で急落となって7月1日に7,960円の年初来安値をつけました。7月28日の9,000円まで反発するものの、7,960円を安値、9,000円を高値とする直角三角形の保ち合いとなっています。この中で、11月2日に8,000円の安値をつけ、11月22日に8,510円で買転換出現となっています。押し目買いの形といえます。為替の想定が80円ですので、83円以上の円安となれば上方修正の期待が出てくることになります。煮詰まりが足りないとすれば、もう一度8,000円前後を試しにくることになります。そこは買い場となりますが、終値で7月1日の7,960円を切ると、チャート上は下放れの形となりますので、損切りを前提に買っていく必要があると考えられます。

ヒロセ電機