6367 ダイキン工業 東証1部

8月5日発表の2010年4-6月期の連結決算は、純利益が66億円と前年同期比2.9倍となりました。ユーロ相場の想定レートを円高に修正しましたが、業績好調で11年3月通期の見通しは従来予想を変えませんでした。8月27日の四季報速報では、記録的な猛暑で業績上振れ濃厚としています。チャートを見ると、2008年9月22日の3,970円の高値からリーマンショックで暴落となり、2008年10月28日に1,560円で底打ちとなって上昇トレンド(A)を形成し、2009年3月27日の3,060円まで上昇後、2009年4月28日の2,500円まで押し目を入れて角度の緩やかな上昇トレンド(B)へ移行しました。この中で、今年4月6日に4,020円まで上昇して、好業績を織り込みピークをつけて調整入りとなり、急激な円高進行もあって上昇トレンド(B)を下に切って7月6日の2,650円まで下落しました。ここから、円高にもかかわらず猛暑で業績好調との見方から7月28日には3,320円まで反発し、日経平均の下落につれ安して8月25日に2,806円まで再下落となったものの、日経平均がNYダウにサポートされて上昇していることでつれ高となっています。円高一服で、日経平均が戻りを試せば3,300円水準までは期待できますが、それ以上は円安方向への為替の動きが必要と思われます。

ダイキン工業

6762 TDK 東証1部

7月29日発表の2010年4-6月期の連結最終損益は145億円の黒字(前年同期32億円の赤字)。9月6日の四季報速報では1ドル=87円を想定し、業績の復調鮮明としています。チャートを見ると、2008年8月12日の7,050円の高値からリーマンショックを受けて暴落となり、2008年10月28日に2,625円まで下落しました。その後、2008年12月8日の2,565円、2009年3月4日の3,000円と三点底の形となって上昇トレンド(A)を形成し、この中で2009年9月17日の5,810円まで上昇し、ここをいったんのピークとして調整入りとなり、上昇トレンド(A)を切って2009年12月1日には4,320円まで下落しました。2009年7月13日の3,950円の安値からみると、緩やかな上昇トレンド(B)への移行となり、この中で今年4月7日に6,590円の年初来高値更新となってピークを打ち、急激な円高進行を受けて急角度の下降トレンド(C)となって、上昇トレンド(B)を下に切り、8月25日に4,225円と年初来安値を更新し、ここでいったんの反発となって9月3日に4,640円で短期の買転換が出現しました。このまま上昇しても4,900~5,000円は上値抵抗ゾーンとなるところです。まだ為替の方向が定まらず、一段の円高の可能性があるため、単なるリバウンドだとみておくところです。次の下げでは、8月25日の4,225円に対する二番底(もしくはダブル底)のような形となれば買い有利と考えられます。

TDK

7956 ピジョン 東証1部

9月1日に2010年2-7月期連結純利益が前年同期比▲16%の10億と発表。11年1月期通期の業績予想は据え置いたが、足元の利益悪化を嫌気した売りが膨らんだ。「子供手当て」政策関連銘柄として大幅上昇。小沢氏が代表選に勝てば、「子供手当て」満額支給の公約で急反発の可能性は高い。チャートを見ると、2008年3月4日の1,510円の安値からの上昇トレンド(A)の中にあり、リーマンショック時も逆行高となって2008年11月10日には3,460円の高値をつけました。ここから急反落となって2009年2月26日の1,835円まで下落し、再上昇となって2009年8月31日には民主党の「子供手当て」関連及び中国関連として3,980円まで買われました。その後、押し目をつけたあと2009年12月2日の3,920円まで上昇してダブル天井の形となり、今年5月7日に3,425円で売転換となり5月27日に2,952円まで下落しました。ここからの反発で6月21日の3,405円まで上昇し戻り天井となって、調整中に9月1に業績下方修正で急落となり、9月7日は2,421円まであって終値2,444円でろく売が出ました。野村證券は9月6日に目標株価を3,900円から2,800円に引き下げましたが、ここを大きく下回ってきています。上昇トレンドライン(A)に接近し、下降トレンドライン(B)にも接近していますので、この水準からは配当利回りも3.60%ですので買い下がりで良いと思われます。

ピジョン

6752 パナソニック 東証1部

7月29日に2011年3月期通期の連結業績見通しを上方修正。9月6日の四季報速報では、09年末の三洋買収が通期に寄与し円高をこなして営業増益見通しとしています。チャートを見ると、2008年8月6日の2,380円の高値をつけたあとのリーマンショックで急落トレンド(A)となり、2008年12月17日の1,000円で底打ちとなり、その後は1,000~1,600円の大きなボックス相場(B)となっています。このボックス相場の中で、今年1月15日に1,585円まで上昇したものの、その後の急激な円高を受けて下降トレンド(C)を形成しています。8月25日に1,027円まで下落してボックスの下線に接近し、日経平均の自律反発に合わせて9月6日に1,102円で1回目の買転換が出現しました。また、下降トレンドライン(C)を上に抜けていませんので、再度8月25日の1,027円を試す動きが想定されます。

パナソニック

7259 アイシン精機 東証1部

7月30日に4-9月期連結最終益370億円に上方修正し、9月7日の四季報速報(先取り)ではトヨタの増産受け、国内と北米で想定を上回り、設備減損特損消えて配当上乗せも。チャートを見ると、2008年12月5日の1,068円で底打ちとなって上昇トレンド(A)を形成し、この中で2009年8月4日の2,655円まで上昇しました。ここから調整となって短期の下降トレンド(B)となり、2009年10月5日の1,972円、2009年11月20日の1,985円とダブル底となって再度の上昇トレンド(C)形成となりました。この上昇トレンド(C)の中で、今年の4月30日に2,911円で当面のピークとなり、現在下降トレンド(D)となっています。7月14日の2,645円を戻り高値に上方修正にも反応せず、円高進行からの不透明感で8月27日には2,131円の年初来安値更新となり、目先は日経平均の反発に連動して、9月6日に2,297円で1回目の買転換が出現しました。8月27日の2,131円水準から下は買い有利と考えられますが、あくまでも下降トレンド(D)の中の動きですので短期のリバウンド狙いとなります。

アイシン精機