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NYダウ・ナスダックの9月1日(水)の短期の買転換に続き本日日経平均も短期の買転換-但し、薄商いの中を先物主導で買い戻しによる上昇-
出島 昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。 「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいりま…

NYダウ・ナスダックの9月1日(水)の短期の買転換に続き本日日経平均も短期の買転換-但し、薄商いの中を先物主導で買い戻しによる上昇-

2010/9/7
出島昇氏が「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいります。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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NYダウの反発に引っ張られて日経平均は上昇

前週は、NYダウが要注意とした10,120ドルを割れて8月26日(木)には終値でも9,985ドルとなって1万ドルを割れましたが、8月27日(金)はバーナンキ議長が追加の金融緩和策を示唆したことで△164ドルの10,150ドルとなって、週の終値では10,120ドルを守る形となりました。目先は自律反発となって戻りを試しても追加の金融緩和策を織り込んでしまえば再び下落となるとしました。そのNYダウの先週の動きは、8月30日(月)は▲140ドルの10,009ドルと大幅反落したものの、9月1日(水)はISM製造業景況指数が予想の52.8を大幅に上回る56.3となったことや中国の8月購買担当者景気指数が予想を上回り、オバマ政権が追加の景気刺激策を検討中と伝わり△254ドルの10,269ドルとなり、柴田罫線で短期の買転換が出現しました。その後も経済指標の好転を受けて続伸し、週末の9月3日(金)は注目の雇用統計が予想を上回ったことで△127ドルの10,447ドルとなりました。

日経平均の方は、8月30日(月)に日銀の臨時の金融政策決定会合への期待から9,280円まで上昇し、前場は△274円の9,265円となり、為替も85.90円までの円安となったものの、午後に発表された金融緩和策は想定の範囲内だったことで、失望となって日経平均は上げ幅を縮小して△158円の9,149円となり、為替は85円台前半の円高となりました。8月31日(火)は、前日のNYダウの大幅反落に加え、政府・日銀の追加の経済対策への失望と民主党の代表選による政局の不透明さもあって、さらに為替が再び84円台半ごろの円高となったことで▲325円の8,824円と終値での年初来安値更新となりました。日本市場が独自に動けない以上、NYダウの動向次第としていました。そのNYダウが週末の雇用統計が大方の市場関係者が予想していたような下ブレとなれば、NYダウが急落してし、為替も一段の円高となって今週は日経平均が8,500円水準で買い場となることを想定していました。

しかし、残念ながら先週は経済指標が改善したものが多く出て、さらに週末の雇用統計も予想を上回ったことで、NYダウは4日続伸となり、日経平均も下値をサポートされて反発する形となりました。9月1日(水)は△102円の8,927円、9月2日(木)は△135円の9,062円、 9月3日(金)は△51円の9114円と3日続伸となりました。為替は84円台前半のままであり、出来高も非常に少ないまま買い戻しだけで上昇してきました。

日経平均は8月30日の9,149円を抜けたことで戻りを試す動きへ

結局、先週はNYダウの反発に助けられて日経平均は同様に反発することになりました。NYダウは、9月1日(水)に△254ドルの10,269ドルでろあ買が出現しましたが、このまま上に大きく伸びなければ逆にろあ売となって、NYダウは一段安する形でした。週末の雇用統計が悪化してそういう形になることを想定し、場合によっては日経平均は今週は買い場になるかもしれないと考えていました。しかし、週末の雇用統計が予想を上回ったことで△127ドルの10,447ドルとさらに上に長い陽線が出たことで、すぐにろあ売に転じる局面はなくなり、オバマ大統領の追加の景気刺激策がでるまで、もう少し上値を試したあともみあいになるという動きが想定されます。そうなると日経平均もさらに戻りを試すことになります。9月1日(水)の日経平均のチャート分析で8月30日の9,149円を上に抜けるとろあ買が出現して、いったんの戻りに入るとしました。

本日(9月6日)は、前場の段階で△138円の9,252円となって、8月30日の9,149円を抜き、さらに25日移動平均線(この時点で9,240円)を抜きました。そのため、後場になると一段高となって△187円の8,301円の大引けとなりました。次の上値のフシは8月11日のザラ場高値9,445円となります。

9月1日(木)のザラ場安値8,795円を安値に終値では△102円の8,927円となり、ここから本日の高値9,303円まで4日間で500円の上昇ということになりますが、出来高・売買代金ともに低水準で先物主導による買戻しとなっています。つまり、新規の買いの上昇ではなく、買戻しの上昇ですので、キッカケ次第では急落となるリスクを絶えず含んでいることになります。今後、堅調な戻りとなるかどうかは出来高の増加を見ておく必要があります。本格的な戻り相場になるには、出来高は20億株くらいは必要です。本日は14億8629万株でした。また、為替も円高一服といっても84円台前半の円高水準のままですので、楽観はできません。ここからは、上値は重くなるところですが、為替の円高要因以外に民主党の代表選の不透明さがあります。今のところ菅対小沢は五分五分と言われていますが、小沢氏有利な局面になってくると、恐らく為替は円安方向へシフトし、日経平均が一段高となる可能性はあります。株式市場は先が読めてしまっている菅首相より何をするかわからない小沢氏の方を評価する動きが想定されるところです。もちろん、それを想定して株を買うのはバクチになりますので、予想外の戻りがあれば保有株のキャッシュ化に再度目を向けて、次の下げを待つスタンスが必要となります。

(指標)日経平均

8月30日(月)の分析では、この日の前場は午後から開かれた臨時の日銀の金融政策決定会合への期待から9,280円まで上昇し、前引けは△274円の9,265円となったものの、午後発表された日銀の金融緩和策は想定の範囲内だったことで、失望感から再び円高方向の動きとなり、日経平均も上げ幅を縮小して△158円の9,149円となりました。この時点では、8月19日の9,362円を超えなければ再び下落となるとしました。翌日の8月31日(火)は、アメリカ株式の大幅安と政府・日銀への失望から▲325円の8,824円となってろく売出現となりました。このろく売はもう一段安くなる形ですが、逆にNYダウなどに反応して8月30日の9,149円を上に抜けるとろあ買が出現して、いったんの戻りに入るとしました。抜けることができなければ再下落となって1つ目の下値ポイント8,750円を試し、その下は8,600円水準としました。その後は、アメリカ株式の反発に助けられ、円高基調のままながら戻りを試すことになりました。特に9月1日(水)のNYダウは、ISM製造業景況指数の大幅改善を受けて△254ドルの10,269ドルとなったことで、日経平均も9,062円と9,000円を回復しました。週末の9月3日(金)も為替は84円台前半ながら、アメリカ株式が堅調なことで△51円の9,114円となりました。薄商いの中の上昇であり、売り手がない中で買い戻しで上昇しています。

そして、本日(9月6日)も週末の雇用統計が予想を上回ったことで、NYダウは△127ドルの10,447ドルと4日続伸し、これを受けて日経平均は薄商いの中を△187円の9,301円と4日続伸となりろあ買が出現しました。柴田罫線では、ここからの上値ポイントは9,362円→9,489円となります。出来高が伴わず、為替も84円台前半の円高、政局の不透明という中でのNYダウにサポートされて先物主導での買い戻し中心の反発ですので様子見が基本となります。

日経平均

(指標)NYダウ

前週のNYダウの分析では、7月12日の10,120ドルを守れるかに注目とし、守れなければNYダウは1万ドルを切り、守れれば日経平均も9,000円を守って目先反発としました。結果的には10,120ドルを切って、さらに1万ドルを切ったものの、前週末の8月27日(金)にバーナンキ議長の追加の金融緩和策の示唆で△164ドルの10,150ドルとなって、週の終値では10,120ドルを守っていました。そのため先週の予測では目先自律反発となりそうだとしました。8月30日(月)は▲140ドルの10,009ドルの大幅反落となり、8月31日(火)は9,941ドルまで下落するものの△4ドルの10,014ドルとなり、9月1日(水)は経済指標の大幅改善を受けて△254ドルの10,269ドルでろあ買が出現し短期の買転換となりました。そして、9月2日(木)は△80ドルの10,320ドルと続伸し、週末の9月3日(金)下ブレとみられていた雇用統計が予想を上回り、さらにオバマ政権が翌週追加の景気刺激策の構想を打ち出すということで△127ドルの10,447ドルと4日連続の上昇となりました。追加の景気刺激策が出るまでは戻りを試すことになりそうですが、そうなった場合は発表が材料出尽しとなる可能性があります。

NYダウ

(指標)ドル/円

先週の予測では、目先は86円が上値ポイントであり、日本の単独での為替介入には限界があり、戻りのあとは再び円高方向になってくるとしました。

8月30日(月)は、日銀の臨時金融政策決定会合への期待からドル買い・円売りが進行し、85.900円と目先の上値ポイントとした86円に接近しました。しかし、この日の午後に発表された追加の金融緩和策は想定の範囲内で失望感から再び円が買われ84円台半ばとなりました。9月1日(水)は、小沢前幹事長が「円高を処理するため、あらゆる手段を採用する」と言及したことで84.657円まで円が売られるものの、週末の雇用統計の下ブレ懸念から83.638円までドルが売られ、8月24日の83.574円に接近しました。週末の9月3日(金)は、アメリカの雇用統計が予想を上回ったことで、NYダウが上昇し一時85.216円までドルが買われましたが、その後発表された8月ISM非製造業景況指数が予想を下回ったことで終値は84.286円となりました。8月31日のザラ場高値84.659円を終値で抜けると、短期の買転換が出現し、8月27日の85.219円、その上は8月30日の85.900円となります。民主党の代表選で小沢氏の有利が確実になってくると、ドル高・円安が進む確率が高いと言えます。

ドル/円

 

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