7309 シマノ 大証1部

8月20日に2010年1-6月期の単独税引き利益が前年同期比△97%の37億と発表(従来予想は27億)。ただ、先行き不透明から下期は従来見通しを下方修正。四季報速報では、上期の上ブレ分が通期で残り、更なる増額の余地もあるとしている。チャートをみると、2008年7月1日の5,500円の高値から9月のリーマンショックを受けて暴落となり、10月28日の2,185円で底打ちとなりました。ここから12月10日の3,760円まで自律反発するものの、三角保ち合いとなって下放れし2009年2月13日には2,700円まで下落しました。そして、4月28日に2,820円で二点底となって反発し、8月25日の4,200円まで上昇しました。上昇の仕方としては、下値は角度の大きい切り上げとなり、上値は角度のやや緩い切り上げとなっています。つまり、上向きの先細三角形の上昇の形です。この中で、今年の8月6日に4,595円の年初来高値更新となったあと、8月11日に4,350円で売転換となり、調整入りとなっています。基本的には上昇トレンドラインからかなり上にあり、大きく下げるとリバウンド狙いの買いとなります。下期の下方修正を織り込む動きとなっていますが、信用倍率は0.14倍ですので、全体相場が底打ちとなれば買い戻しで大きく反発する確率が高いと考えられます。

シマノ

4543 テルモ 東証1部

8月5日発表で4-6月期連結最終益は87億円と前年同期108億円を下回りましたが、11年3月期はカテーテルが海外中心に堅調で経常増益予想。7月28日には、新宅社長が新興国での企業買収などで2015年に売上高2倍と発表。チャートを見ると、2008年8月11日の6,220円の高値からリーマンショックを受けて暴落となり、2008年10月28日の2,905円でいったん止まって2008年11月14日の4,810円まで自律反発するものの、再下落となって2009年2月24日の2,720円で底打ちとなりました。ここから2009年3月27日の3,850円まで反発したあと、2009年4月8日の3,510円まで押し目を入れ、その後上昇トレンド(B)を形成し、この中で2009年9月24日の5,100円、2009年12月30日の5,730円、今年3月12日の5,220円と三尊天井となって4月19日の4,875円で売転換が出現して上昇トレンド(B)を下に切りました。その後、5月25日の4,110円、7月6日の4,135円とダブル底のような形を作って8月5日に4,755円まで上昇するものの、日経平均の調整とともに8月9日の4,510円でろあ売、8月20日の4,320円でろく売となって売転換し、さらに下値を試す形となっています。5月25日の4,110円を守れば4,100~4,700円のボックス相場となって上限を目指すことになりますが、5月25日の4,110円を終値で切ると下降トレンド(C)となって4,000円を切ると、下値ポイントは3,800円水準となります。当面は戻り売りが続く形です。

テルモ

6770 アルプス電気 東証1部

8月6日発表の2010年4-6月期連結決算は32億の黒字(前年同期84億の赤字)。スマートフォンや自動車向け電子部品が回復。11年3月通期見通し営業利益を上方修正。為替を1ドル=86円台、1ユーロ=110円と円高へ見通し、営業利益の上振れ分は相殺された。チャートの動きは、2008年8月7日の1,175円を高値に、その後のリーマンショックで暴落となり2009年3月3日の249円で底打ちとなりました。ここから2009年5月7日の610円まで自律反発したあと、2009年7月13日の425円まで押し目を入れ、2009年9月8日に691円まで上昇しました。その後は、425円を安値、691円を高値とする三角保ち合いとなり、その中で煮詰まって今年2月5日の487円の安値からの反発で2月22日に544円で買法則が出現し、上放れとなって6月16日の950円まで急騰しました。その後は、円高進行を嫌気し短期の下降トレンド(A)を形成しています。この中で、右側が末広がりとなる三角保ち合いとなっていましたが、予想を超える円高進行を嫌気し、7月22日の704円を切って下放れとなりました。業績の変化率からみると、売られ過ぎて為替が円高のアタマ打ちとなれば、急反発していくことが想定されます。

アルプス電気

8053 住友商事 東証1部

7月30日発表の4-6月期決算は、連結最終益が2.6倍の645億円に拡大。11年3月期は最終増益予想。8月26日(木)に中国電力大手の大唐集団グループと自然エネルギー開発で提携発表。チャートをみると、2008年7月30日の1,498円を高値にリーマンショックで暴落となって2008年10月28日の556円で底打ちとなりました。ここから急角度に下値を切り上げた(A)あと、緩やかな上昇トレンド(B)に移行し、この中で今年4月26日に1,163円で当面のピークをつけ、7月6日の874円まで下落しました。ここを安値に8月5日に1,035円まで反発するものの、戻り天井となって8月24日に980円で売転換出現となりました。7月6日の874円を切らなければ上昇トレンドのままであり、切っても2009年11月27日の811円は強力な下値抵抗ラインとなります。配当利回り2.59%、連結PER7.5倍、信用取り組み1.37倍となっています。

住友商事

4471 三洋化成工業 東証1部

7月26日に4月以降の自動車向け需要拡大(樹脂原料・塗料)を受け、通期の業績計画を上方修正。四季報速報では営業益をさらに超過へ。また、中国で紙おむつの需要も急拡大。チャートをみると、2007年2月7日の916円の高値から下降トレンド(A)を形成し、2008年3月18日の462円でいったん下げ止まり、2008年6月10日の665円まで戻すものの、その後リーマンショックもあって暴落となり、2008年10月28日の406円で底打ちとなりました。その後、2008年10月30日の563円まで自律反発したあとはジリジリと丸く下げ、そのあとジリジリと丸く上げて、今年8月9日に627円の高値をつけました。ここでもみあって8月16日に短期の売転換出現となっています。業績からみると押し目買い有利で、8月9日の627円を抜けると買転換出現となり、さらに2008年6月10日の665円を抜けると本格上昇という形になります。柴田罫線のいせ型(椀型転換)というものができ上がりつつあります。これは、2008年6月10日の665円を基点に行き過ぎを除外した基本的な動きが上向きの椀型(ナベ底形ともいいます)にジリジリ丸く下げて丸く上げ、基点の665円を陽線で抜ければ暴騰という形です。

三洋化成工業