4901 富士フイルムホールディングス 東証1部

7月30日に2010年4-6月期の連結決算で最終損益が177億の黒字(前年同期は▲6億)。JPモルガン証券アナリストは通期で上ブレる公算大とする。チャートをみると、2008年10月28日に1,746円でいったん下げ止まって2008年11月10日の2,425円まで反発するものの、再下落となって2009年3月4日に1,694円で底打ちとなりました。ここで2009年3月11日の1,835円で買転換が出現し、急上昇となって2009年7月1日に3,230円の高値をつけました。もみあったあと2009年7月31日に二点天井となって調整入りし2009年11月27日の2,285円まで下落しました。ここから再度上昇となって、今年4月5日に3,345円の年初来高値をつけて当面のピークとなり、高値圏でもみあったあと5月6日に3,110円で売転換が出現し7月6日に2,490円をつけて反発するものの、上値重く8月3日の2,842円を高値に反落となり8月12日の2,660円で再び売転換が出現しました。どこまで下落するかは為替の円高次第となります。口先介入と日本だけでの介入では一時的に上昇しても、円高進行によって再度下落となります。まずは7月6日の2,490円を守れるかどうかですが、ここを守れなければ2009年11月27日の2,285円を試す動きとなります。この水準以下ではリスクの少ない買い場となってきます。

富士フイルムホールディングス

7751 キヤノン 東証1部

7月27日発表の2010年1-6月期連結決算で純利益が前年同期比で3.7倍の1,244億円。10年12月期通期予想では、下期の為替レートを円高に修正したが据え置いた。円高の悪影響を吸収するという収益力の強さに評価が高まって8月3日には3,875円まで上昇するが、6月16日の3,890円を抜くことができず、戻りの二番天井の形となって8月11日に3,545円で再び売転換出現。チャートをみると、2009年3月9日の2,115円で底打ちとなり、2009年3月16日に2,595円で買転換が出現し、2009年9月16日の3,750円まで浅い押し目を入れながら上昇しました。ここから2009年11月27日の3,180円まで調整したあと再騰となり、今年4月5日には4,520円の年初来高値更新となりました。4月5日の4,520円をピークに天井圏でもみあったあと5月6日に4,220円で売転換となり、2009年3月5日の2,115円からの上昇トレンド(A)を下に切って5月27日に3,530円まで下落しました。ここから戻りに入るものの、6月16日の3,890円で上昇トレンド(A)の下値斜線にアタマを押さえられ、再下落となって7月1日に3,205円の年初来安値更新となりました。決算発表を好感して8月3日には3,875円まで戻りましたが、円高進行を嫌気して8月11日に3,545円で売転換が出現しました。円高一服で反発しても戻り売りの形であり、下げれば7月1日の3,205円、昨年11月27日の3,180円水準以下を待つところです。

キヤノン

6755 富士通ゼネラル 東証1部

JPモルガンが7月20日に投資判断を「強気」とし目標株価を620円に設定しました。これを受けて7月29日の500円まで上昇するものの、円高進行を受けて8月13日には443円で売転換が出現しました。チャートを見ると、2007年10月19日の804円からの下降トレンド(A)の中で、2008年12月5日の141円、2009年2月24日の140円とダブル底となり、2009年3月19日に160円で買転換が出現して2009年6月4日に348円まで上昇しました。ここでは下降トレンドライン(A)にアタマを押さえられいったん2009年7月17日の243円まで下落しましたが、反発して下降トレンドライン(A)を抜け出して2009年9月11日に338円まで上昇するものの、再下落となって2009年11月20日の252円まで下げました。ここで二点底のような形となって再上昇となり、2009年6月4日の348円、2009年9月11日の338円と二山形成したところを抜いたところで上放れとなり、今年5月13日には523円の年初来高値更新となりました。ここをピークに7月1日の368円まで下げたあと、猛暑でエアコンが国内外で高まり収益増の期待で戻りを試し、JPモルガンの投資判断引き上げで7月29日に500円の高値をつけたものの、戻り天井のような形となって8月13日に443円で売転換となりました。現在は、まだ2009年11月20日の252円からの上昇トレンド(B)を維持していますので、400円台を守れるかどうかとなります。その下は7月1日の368円水準が下値ポイントです。

富士通ゼネラル

9843 ニトリ 東証1部

6月22日発表で2010年3-5月期の連結決算は純利益が△10%。全商品の8割程度を占める海外調達商品の仕入れコストが円高により下がり売上純利益を押し上げた。目先は円高進行で戻りを試す可能性があるが、円安へ振れると一転急落の可能性もある。チャートでみると、2008年12月8日の7,630円の高値から急落となって2009年2月24日の4,750円で底打ちとなり、その後の上昇の形は、下値を大きく切り上げ、上値は緩やかな上昇という上向きの先細り三角形の上昇となっています。この中で、2009年12月11日の6,480円を安値に上向きの末広がりの上昇となって、今年6月21日に8,080円の高値をつけ7月16日の7,330円まで押し目を入れ反発となっています。8月10日の7,700円を終値で抜けると一段高となって6月21日の8,080円に対する二番天井(もしくはダブル天井)のような形を形成する可能性があります。高値圏での先細り上向き三角形は、煮詰まったあと下放れする可能性が高いので注意が必要です。

ニトリ

3099 三越伊勢丹ホールディングス 東証1部

8月13日に、2010年4-6月期連結決算は、経常利益が前年同期比△31%の58億円となり、上半期の利益予想を上方修正しました。しかし、経費削減効果であり、売上高は減少が続く見通しとなっています。チャートをみると、2008年9月29日の1,327円の高値からリーマンショックを受けて暴落となり2008年11月21日の658円でいったん下げ止まるものの、反発したあと再下落となり2009年3月4日の599円で底打ちとなりました。ここからの反発で上昇トレンド(B)を形成し、2009年9月24日に1,095円の高値をつけ、急反落となって2009年11月30日の716円まで下落しました。ここから再上昇となって上昇トレンド(C)を形成し、今年4月26日に1,117円と2009年9月24日の1,095円を少し上に抜いたところでピークとなり、5月6日に1,053円で売転換が出現し、7月20日の809円まで下落しました。2009年3月4日の599円の安値からの上昇ライン(D)を下に切っていますので、早目に7月14日の888円を終値で上に抜けなければ、7月20日の809円を切って2009年11月30日の716円を試す動きとなる可能性があります。8月18日に△31円の878円となり、短期の買転換となりました。7月14日の888円を終値で抜けても900円台からは上値が重くなります。

三越伊勢丹ホールディングス