6971 京セラ 東証1部

2008年6月18日の10,940円の高値から下降トレンド(A)の中で、9月のリーマンショックを受けて暴落となり2008年10月28日の4,410円まで下落していったん反発となり、そのあとの下落の2008年11月21日の4,330円で底打ちとなりました。二点底の形となって2008年11月27日に5,080円で買転換が出現し2009年1月7日の7,360円まで上昇しました。その後、2008年11月21日の4,330円を安値とする中期の上昇トレンド(B)を形成しました。

この中で、2009年12月1日の6,700円を安値に再上昇となり、業績好調を背景に買われ、今年の4月6日には9,740円の高値をつけました。このあとは、高値でのもみあいとなって4月27日に9,660円の二番天井をつけ5月6日に9,100円で売転換が出現しました。6月9日の7,550円まで下げて、いったん上昇トレンド(B)の下値斜線にサポートされて反発し6月16日には8,270円まで上昇しましたが、円高が進んだことで再下落となり上昇トレンド(B)を下に切って7月6日には6,910円の年初来安値となりました。現在、反発となって7月8日に7,420円で短期の買転換となっていますが、7,900円水準からは上値が重くなるところです。中期の上昇トレンドをいったん下に切っていますので、戻りのあとは再下落となって下値確認の動きとなります。

京セラ

6758 ソニー 東証1部

2008年6月2日の5,560円の高値からの下落で2008年8月4日に4,000円の安値をつけ三角保ち合い(A)を形成していましたが、9月のリーマンショックを受け暴落となって2008年10月28日に1,766円まで下落しました。このあと、2008年11月5日の2,580円まで戻すものの下向きの先細三角形の保ち合い(B)となり、この中で2009年2月24日に1,490円で底打ちとなって反発し2009年3月3日に1,734円で買転換が出現して上放れとなり2009年6月8日の2,800円まで上昇しました。そこから2009年7月13日の2,145円まで調整したあとは2009年8月10日の2,810円、2009年10月30日の2,830円となってボックス圏(C)の上値の上限を決定しました。しかし、この中で2009年12月3日の2,475円で買転換が出現し、世界景気の回復に伴って業績が上方修正されたことでボックス圏を上放れし、今年3月23日には3,645円までの上昇となりました。ここで当面の好業績を織り込み4月8日には3,405円で売転換出現となり、その後、欧州への輸出比率の高いソニーはユーロ安から売りが集中し3,000円をアッサリ割ってきました。普通は三点天井となっている2,800円水準は強力な下値抵抗ラインになるところであり、ここを切ればむしろ買チャンスとなってリバウンド狙いと考えていましたが、下げが深いために2,800円水準が目先の上値抵抗ラインとなってしまい、早めに買っていった場合はあまりうまみがないことになります。

ソニー

7550 ゼンショー 東証1部

牛丼大手。「すき家」直営で「なか卯」「ココス」「サンデーサン」等を買収し外食トップクラス。2011年3月期業績予想も経常増益。6月11日資産除去債務で特損3億円(2011年3月期からの新会計ルール適用のため)だが業績予想修正なし。

2006年4月28日の1,855円の高値からの下降トレンドの中で、中段三角保ち合いとなったあとサブプライム問題とリーマンショックを受けて暴落(A)となり2008年10月10日の301円で底打ちとなりました。ここから上昇トレンド(B)を形成し、この中で2009年2月24日の430円の安値から上昇角度の大きい上昇トレンド(C)へ移行し小さな三角保ち合い(D)を形成して、2009年11月25日の601円を安値に上放れとなって、今年6月16日の921円まで上昇しました。ここをピークに高値圏のもみあいとなって7月13日に815円で売転換出現となりました。押し目買い有利の形であり、2009年11月25日の601円から今年6月16日の921円までの上昇幅の二分の一押し以下を待つところです。

ゼンショー

6665 エルピーダメモリ 東証1部

6月4日の四季報先取りで今期は営業益がV字回復となっていましたが、6月16日の1,810円まで上昇し、その後は6月18日に売転換し円高進行を受けて7月2日の1,284円まで急落しました。ここから円高が一服し、NYダウも急反発したこと、さらに半導体需要が世界で拡大しているということを受け、7月8日に1,405円で短期の買転換となりました。しかし、上昇トレンド(C)を切っていますので当面は戻り売りとなってきます。チャートを見ると、2008年6月6日の4,430円の高値からの下落の中で2008年8月7日の3,240円から下降トレンド(A)を形成し、2008年11月21日の305円で底打ちとなりました。ここから緩やかな上昇トレンド(B)となって下降トレンド(A)を抜け出し、2009年3月13日の400円を二番底にやや角度の大きい上昇トレンド(C)に移行しました。この中で、今年の4月15日に2,189円の年初来高値をつけて当面のピークとなり下降トレンド(D)を形成しています。この中で、4月15日の2,189円から5月26日の1,438円までが一段下げ、6月16日の1,810円から7月2日の1,284円が二段下げとなっており、戻りのあとは三段下げとなって、そこから買い場となる可能性があります。

エルピーダメモリ

7649 スギホールディングス 東証1部

7月13日に2010年3-5月期連結決算発表で純利益が前年同期比△52%。11年2月期通期見通しは従来予想を据え置きとなっています。チャートの動きをみると、2007年12月5日の3,530円を高値に長期下降トレンドの中にあります。この中で、2008年9月18日の3,180円を戻り高値にリーマンショックを受けて大幅下落となって下降トレンド(B)を形成し、2009年3月13日の1,607円で底打ちとなりました。ここから上昇トレンド(C)を形成していましたが、今年4月14日の2,406円を高値に急落となって、6月8日に1,765円の年初来安値をつけて2009年10月7日の1,772円を少し下に切りました。1,800円水準でもみあっているところに、7月13日の決算発表で3-5月期の純利益が前年同期比△52%となったことで1,884円で短期の買転換が出現し7月14日に2,028円まで反発しました。いったん上昇トレンド(C)を切っていますので戻しても2,200円は上値抵抗ラインとなり、次の下げで6月8日の1,765円を守れば1,780~2,200円のボックス相場(D)が当面続くことになります。

スギホールディングス