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想定通りの急落で、注目の10,600円を割って引ける
出島 昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。 「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいりま…

想定通りの急落で、注目の10,600円を割って引ける

2010/1/26
出島昇氏が「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいります。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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今年1回目のリスクの少ない買い場へ突入

私は、株式投資が最もリスクが少なく、資金を確実に増やせる唯一の方法だと思っていますが、今回もそれを証明する場面が近づいてきました。株式投資自体にリスクがあるのではなく各個人の投資法にリスクがあることに気づかなければなりません。つまり、個人投資家のほとんどの失敗は、まわりの強気ムードの中で全体相場の位置及び個別株の位置にかかわらず、目先の上昇期待で買って高値づかみするのがほとんどだからです。誰もが買いたくなった時は、目先の天井圏であり逆に利益確定をしなければならない時なのです。

将来のことは神以外誰にもわかりませんが、過去の経験則から確率論で考えることができます。例えば一般の投資家ならば騰落レシオ(25日移動平均線)をみると高値圏にあるかどうかはわかります。この指標は70%以下だと売られすぎ120%以上だと買われ過ぎを示すものですが、昨年11月27日に57.5%と最も低く(日経平均は昨年11月27日に9,076円の安値から急騰)、1月6日に127.6%の高値をつけて、その後120%前後で推移(日経平均は1月15日に10,982円と目先ピーク)となっていました。ということは、いつ急落してもおかしくない状況にあったことがわかります。こういう分析は専門家は後になって後解釈として急落の説明をしますが、私は柴田罫線ベースにこのような他のテクニカルな指標を見つつ、当面の相場のシナリオを考えていきます。もちろん相場ですから予想外の強い好材料が出て、さらに上昇する場合も絶対ないとはいえませんが、その場合は儲け損なったで済みます。高値づかみして塩漬けや損切りになる心理的な負担を考えると儲け損なったことは大したことではありません。チャンスは資金さえあれば何度でもやってくるからです。

さて、想定通り急落してきましたが、その流れをこの1カ月の毎週ごとのレポートで追ってみます。

1月4日(月)-コメント「目先は11,000円を試す動きへ 上昇すれば利益確定し次の下げを待つスタンスへ」(楽天掲載はこの週はございません)

1月12日(火)-コメント「想定通り11,000円を試す動きへ NYダウ、日経平均の上昇の仕方からは要注意の局面へ」として、さらに日米ともに日足で上に1~2本の陽線がでると売りの形になってくるとしました。そして日経平均が下げた場合は最大で10,000円接近で、その前の昨年12月22日(火)の窓埋め10,378円近辺からの反発も想定しました。

1月18日(月)-コメント「先週は、上に2本陽線が伸び、11,000円にほぼ到達 … 下落の程度は10,600円を切るかどうかによる」としました。NYダウは上に陽線が2本伸びて下落となり、日経平均もこの日は▲127円の10,855円の下落となったことで、10,600円を守ればもう1度上値を試す可能性あるが10,600円を切るとまずは昨年12月22日の10,378円の窓埋めを試し、そこを切ると10,100円台までの下落のシナリオを想定しました。

結局、先週の動きは想定通り10,600円からいったん反発するも、アメリカ株式の急落によってたった1日だけの上昇で終わり週末の日経平均は▲277円の10,590円と注目としていた10,600円を切って引けました。アメリカでオバマ大統領が金融危機の再発を防ぐための金融規制法案を発表し、「すべての銀行は自己売買を禁止する」という内容が盛り込まれていたことで、今後の業績懸念の悪化から金融株中心に急落となり、NYダウは1月21日(木)は▲213ドルの10,389ドル、1月22日(金)は▲216ドルの10,172ドルと2日連続の大幅安となりました。ここでのこのような急落は別に何も驚くことはありません。何らかの売るための材料を待っていたところに出てきたものにすぎません。専門家は株価が急落すると、その後解釈のための材料を探しますので、そのコメントを嫌気してさらに下げが大きくなります。そして売られすぎとなって反発してきますので、そのような下げがくると買いのチャンスといえます。但し、一発必中は無理なのでそれなりに下げてきたところから、さらに下があることを前提に買うということになります。日経平均でいうと10,300円水準で1回目を買って次に10,000円接近で2回目を買うというスタンスです。

この1~2週間のうちにチャンスがくる可能性-10,000円接近では買い

先週は、1月21日(木)にナスダック、1月22日(金)にNYダウに売転換が出現し、日本市場では1月22日(金)に日経平均、トピックスともに売転換が出現しました。日米の主要市場が同時に売転換となりましたので、すぐに反発に転じる可能性は少ないといえます。日本市場は、どうしてもNYダウと為替の動き次第となりますので現時点で2つの動きを分析してみると、NYダウは前回守った昨年11月27日の安値10,231ドルをアッサリ切ってきましたので、目先反発があっても10,000ドルを試す動きとなりそうです。NYダウのここまでの上昇をみると2波動(2段上げ)と考えることができます。昨年3月9日の6,440ドルから6月11日の8,911ドルまでを1波動目、昨年7月18日の8,057ドルから今年1月19日の10,729ドルまでを2波動目とすれば、この2波動目の一区切りとして、それなりの調整となってきます。それは週足での一区切りということにもなりますので、まずは上昇幅の三分の一押しの9,839ドル水準となります。その下は昨年10月2日の安値9,678ドルとなります。今のところ、為替の円高日柄は10間ぐらいありますが、NYダウの方は下げの日柄が1週間ぐらいとなっていますので、どこまで下げるのかわかりにくいところがあります。どこまで下げるにしろ、この一区切りの下落のあとは3波動目がでるのがふつうですから、現在の下げは買いチャンスとなってきます。その後、再び高値を試す場面もでてくるかもしれません。

日経平均は、以上のような為替、NYダウの動きに左右されますので、為替が再び円安日柄にはいり、NYダウが反発してくれば日経平均も同時に上昇に転じることになります。この1~2週間の間に10,000円接近あれば買い場といえますが、そこまであるかどうかわかりませんので10,300円水準から少しずつ買い下がりでもよいかもしれません。但し、決算発表前の銘柄は上方修正や下方修正で大きく上下に動くことになりますので、高値圏にあるものはリスクがあります。基本は決算発表を確認したあとに買うことになります。

(指標)日経平均

先週は、前週末の1月14日(木)、1月15日(金)の2本の陽線で下落の可能性が高いとし、下落の程度は10,600円を守れるかどうかにかかるとしました、1月18日(月)、1月19日(火)、1月20日(水)と3日続落のあと、1月21日(木)は前場10,649円まで下落したものの10,600円を守って急反発となり△130円の10,868円となりました。しかし、この反発は中途半端としましたように1月22日(金)はNYダウの大幅続落や89円台への円高を受けて▲277円の10,590円となって注目の10,600円を割り、ろあ売(短期の売転換)出現となりました。次は昨年12月22日の窓埋めである10,378円水準が目標となります。先週末のNYダウが▲216ドルの10,172ドルとなって売転換が出現し、為替も90円前後の円高の動きとなっていることもあって1月25日(月)の前場は10,414円までありましたが、押し目買いがはいって▲77円の10,512円で引けました。目先反発する場面あっても下値を試す動きが続きまずは10,300円台ここを切ると10,100円を想定するところです。

日経平均

(指標)NYダウ

1月15日(金)は、上に陽線が2本伸びると下落としたように、1月13日(水)、1月14日(木)と2日連続の上昇のあと▲100ドルの10,609ドルと下落となりました。3連休明けの1月19日(火)は株価に悪影響を与えるといわれている医療改革法案がマサチューセッツ州の上院補選で共和党が議席を確保したことで、成立が不透明となったことを好感し、ヘルスケアーセクターがけん引して△115ドルの10,725ドルと昨年来高値を更新しました。この上昇はアメリカ国内事情による見方もあり翌日(1月20日)は中国の金融引締め懸念や12月住宅着工件数が予想を下回ったことで▲122ドルの10,603ドルとなり、さらに1月21日(木)はオバマ大統領が「全ての銀行の自己売買の禁止」などを含む金融規制法案を発表したことで▲213ドルの10,389ドルとなり、1月22日(金)も▲216ドルの10,172ドルと2日連続の大幅安となって柴田罫線で売法則出現となしました。前回は昨年11月27日の安値10,235ドルを守りました(昨年12月29日の10,235ドルから反発)が今回はアッサリ切って10,172ドルの売法則出現となりました。10,000ドルを守れなければ昨年10月2日の9,678ドルを試す動きも想定されるところです。ナスダックも1月21日(木)の2,265Pで売転換が出現しており、両指数に売転換がでましたので調整はもう少し続くことになりそうです。

NYダウ

(指標)ドル/円

先週の分析では、前週末の1月15日(金)に90.828円となってろく売の売転換が出現し、90円を試す動きになるとしました。1月18日(月)から1月21日(木)までの間は91円をはさんだせまい動きでしたが、週末の1月22日(金)は、NYダウはオバマ大統領の金融規制法案の内容を嫌気し、前日に続き▲216ドルの10,172ドルの急落となり、為替も1ドル=89.904円と90円を切るドル安・円高となりました。目先の下値ポイントは89.165円の水準ですが、円高日柄となっていますので89円を切ってくると86円水準までは想定されます。円高が大きく進んでも日銀と政府が容認できる範囲は85円ぐらいまでですので、昨年11月の84円台を切るような動きは当面ないでしょう。

ドル/円

 

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