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今年7月以降本格上昇のシナリオを「37カ月周期説」で考えてみる
出島 昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。 「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいりま…

今年7月以降本格上昇のシナリオを「37カ月周期説」で考えてみる

2010/1/13
出島昇氏が「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいります。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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3年周期(37カ月周期)のシナリオ

12月28日(月)の“来年はどうなる? 株価は年前半高、後半安の可能性”としましたのは、株価は年前半安、後半高の可能性の間違いです。訂正します。7月までは大きな下落があれば参議院選挙で大勝するために追加の景気対策が打たれることになるので下げても2番底のような形にはならず、7月以降に民主党の政策効果がでてくることになるからです。日米の証券会社の見方は為替がどう動くか、つまりアメリカの超低金利政策の長期間維持がどこまで続くかによって、年前半と後半の見方がバラついていますので、この時点でどうなるかを予想して投資を考えるというのはバクチと同じになります。私の年後半高という見方は、これまで何度か述べてきましたように日本株式の中期波動として37カ月周期というものがあるので、このシナリオにあてはまるとしたら2007年6月20日の18,297円のピークから今年の7月が37カ月目にあたり、そこから本格上昇の可能性があるという見方です。7月までは日経平均は9,000円~11,000円を基本とするボックス相場を想定し、7月以降このボックスをぬけると本格上昇になるというパターンです。

景気循環論としては、短期(数カ月単位)、中期(数年単位)、長期(数十年単位)と経済の変動のサイクルに応じていろいろ考えられそれに対応する形で株式市場も変動していきます。今回は2007年6月20日の18,297円のピークからの調整を約3年周期(37カ月)と考えてみると今年の7月がこの周期の終わりにあたります。7月は参議院選挙の月であり、民主党が衆議院に続いて大勝利になると連立も解消できスムーズな国会運営ができることになりますので、政治的不安定さを嫌う外国人が日本株式を見直すきっかけとなります。7月までは日経平均は9,000円~11,000円台を基本(上にも下にも行き過ぎはあります)とするボックス相場を想定し、この中で3山(もしくは2山)を形成して7月以降このボックスをぬけると本格上昇という1つのシナリオを考えています。もちろん、7月以前であっても、ボックス圏の中で3山又は2山を形成したあと、このボックス圏を上にぬければ同じことがいえます。

日経平均の37カ月周期説があてはまるかどうかは、為替の動向、アメリカ株式の動向、さらには民主党政権の政策実行能力、政局などもかかわってくるためなんともいえませんが、9,000円~11,000円のボックスの中で、3山もしくは2山をつくって6月か7月ぐらいにある程度下落していなければなりません。そういう形になってボックスを上にぬけると上放れとなって2,000円幅ぐらいの上昇となるのがふつうです。今回11,000円水準を試して下落すれば、それは2山目となります。これまでできていた日足での小さな三尊(2009年8月10日の10,630円、2009年8月31日の10,767円、2009年9月11日の10,552円)を突破しましたので、これは2009年8月31日の10,767円をピークとする大きな1山目となります。そして、今回の戻りのピークが2山目となって下落し、下げ止まったところから再上昇となって、今回の戻りのピークをこえずに3山目を形成して、6月~7月に向けて調整すれば、そこからの反発となってボックスを上にぬけると上放れという形で、予想外の上昇も想定されることになります。

逆に9,000円水準~11,000円水準のボックスの中で3山もしくは2山をつくって下落したものの、予想外の悪材料が出て9,000円水準を切った場合は、下放れとなり現在よくいわれている2番底というものが現実のものとなってきます。将来のことは誰にも分からない以上いくつかのシナリオをつくって予想することは必要ですが、そのシナリオを前提に現時点で中期投資をしないことが大切です。要するに大きく上昇したら(例えば11,000円水準に近づく)利益確定して様子を見るか、もしくは損切りポイントを設定してカラ売りすればよいのであり、大きく下落したら(例えば9,500円水準、9,000円水準)と買い下がり、もし終値で9,000円を切ってくるようであればいったん損切りすることも決意しておくことが必要です。そういう考え方で行動すると投資は気分的にずいぶん楽になります。さらにリスクを少なくする人は9,000円を割れてくるのを待ち9,000を円割れなかったら今回の投資は諦めるという考え方もあります。これは1年に1回あるかないかの投資法かもしれませんが。

昨年末から年初にかけての動き

2009年12月29日(火)の分析では、NYダウの10,231ドル~10,516ドルのもみあいを上放れしたことで、この中にできあがっていた日足での売りの形が消滅し、当面の大きな調整は遠のいたことで、為替次第で2009年12月8日(火)のレポートで想定した“予想外の上昇のシナリオ”となって11,000円を試す動きとなるとしました。その場合、為替は2009年8月22日(火)の91.84円を上に抜ければ95円を目指す円安の動きも想定され、そうなると日経平均は週足での上値のフシである11,000円台を試すことになるとしました。結局、年末のアメリカ市場で、労働市場の改善を受けて利上げ観測が生まれ日本では日銀のデフレ対策がはっきり明言されたことで、日米金利差が広がり年末から年始にかけて為替は一時1ドル=93円台のせとなりました。これを受けて1月4日(月)の大発会は△108円の10,654円のスタートとなりました。この日の分析(有料サイトに掲載)で目先は11,000円を試す動きとなり、この週の週末はアメリカの雇用統計が発表されることから週末に向けて上昇が続けば要注意としました。その後は、1月7日(木)に▲49円の10,681円と反落したものの、上昇が続き週末(1月8日)は一時10,816円まであって大引けは△116円の10,798円となりました。

日米ともに今週は上値重く、いったん調整場面も想定

日米ともに日足での上昇の見方からいうと、そろそろいったん下落する場面が近づいているといえます。特にNYダウはこのまま下落してもおかしくないし、あと1~2本陽線が上に伸びると売りの形となります。日経平均も同じようにここより上に陽線が1~2本でると下落という形になってきています。1月8日(金)の日足だけをみると、前場の陽線、後場に陽線という形はよくないし、さらに後場の長い下ヒゲの高値引けというのは上昇の余裕があまりないことを示している場合があります。ただし、下落しても本格調整というものではなく、再度11,000円を試す動きとなるのが普通です。下げた場合、日経平均が10,600円を切ってくると10,000円近くまでの下げがあればリスクをとれる人の買い場となります。

(指標)日経平均(1)

2009年12月28日(月)の分析では、この日の終値10,634円で(1)の10,630円をぬけましたが、柴田罫線で三尊天井をぬいて上放れの型(三尊天井崩れ型)となるには、10,656円以上で引ける必要があるとしました。そして、年明けの1月5日(火)に10,681円となって10,656円をぬいて陽線が立ち柴田罫線での三尊天井を上にぬけたので11,000円にむけての関門をクリアーしたことになりました。先週末にむけて11,000円に向けて上昇すれば目先ピークに近づくとしました(出島投資ワールド分析)が、1月7日(木)の陽線を1本はさんで上昇が続き週末の1月8日(金)は一時10,816円まであって終値が△116円の10,798円となりました。目先はいったん上値が重たいところへきており、NYダウの下落に連動して下げることになりそうです。

日経平均

(指標)日経平均(2)

9,000円水準~11,000円水準のボックスを想定します。その理由は2009年7月13日の9,050円、2009年11月27日の9,076円でダブル底となっていることから9,000円水準を下限とし、日足の上値抵抗ラインが11,100円ぐらいにあることから11,000円水準を上限と設定します。このボックス圏の中で、小さな三尊天井(2009年8月10日の10,630円、2009年8月31日の10,767円、2009年9月11日の10,522円)となって2009年11月27日に9,076円まで下落し、ここから反発して1月5日に10,791円の年初来高値更新となって小さな三尊天井をぬけたのでこのピークの2009年8月31日の10,767円を大きな1山目とし、現時点では10,791円を更新して10,816円となったのでこれが2山目となります。これはそのまま上値を試してピークをつけて大きく下落すればそこが2山目となり、そこから下値確認したあと3山目を形成する動きになる可能性が高いといえます(2山形成した後もみあいが長く続き2山で終わる場合もあります)この3山を形成したあと、それなりに下げて(上昇幅の1/2押しぐらいが理想的)反発し、ボックスの上限を突破すると上放れとなって、2,000円幅ぐらいの上昇となるのがふつうです。このレポートの投資法では9,000円~11,000円のボックスの下限に近づいた時に低位株を買っていく投資戦術となります。

日経平均(2)

(指標)NYダウ

景気回復期待から大幅反発となって△155ドルの10,583ドルで引けました。昨年末(12月31日)のNYダウの▲120ドルの10,428ドルの下落は年末を控えての利益確定売りからの下落という見方が多く、新年になっても改めて買い直しての上昇ともいえます。10,600ドル~10,850ドルはかなり強力な上値抵抗ゾーンですので一時10,604ドルまで上昇しましたが、終値では△155ドルの10,583ドルでした。その後は、週末に雇用統計を控えていることから小動きとなるものの、雇用統計が改善されているとの見方が多く、1月7日(木)は△10,612ドルまであって終値は△33ドルの10,606ドルと昨年来高値を更新しました。しかし、週末の雇用統計は予想より悪化したものの利上げ観測が後退したことで、NYダウは△11ドルの10,618ドルと連続して昨年来高値を更新しました。しかし、この形は売りの形となりやすく、そのまま反発となるか、もう1~2本上に陽線がでたあと下落となるかどうかというところです。昨日のNYダウは、中国の貿易収支を好感し、又、10~12月期の決算期待から△45ドルの10,663ドルとなりました。

NYダウ

(指標)ドル/円

2009年12月25日の分析では、92円前後は下降トレンド(C)の上値斜線や抵抗ラインがあるところで、ここではいったんのドルの下落(円高)となるところであるが、日銀のデフレ対策への姿勢がはっきりしてきたので、2009年12月23日(水)の91.88円を上にぬけて下降トレンド(B)の上値斜線にあたる1ドル=95円水準の円安も想定されるとしました。そうなった時には日経平均の11,000円の実現もあるともしていました。結局、日米の金利差からドルが買われ2009年12月29日には終値91.972円となって2009年12月23日(水)の91.88円を上にぬけ、1月4日(月)には海外で93.22円をつけました。その後はいったん91円台まで円高が進むものの菅財務大臣が、「為替は90円台半ばが適当」と発言したことで、1月8日(金)には93円台まで買われ、日経平均も△116円の10,798円となりました。先週末の雇用統計の悪化から、ドル高一服となって円高方向にありますが、円高トレンドにはまだならず再度ドル買・円安になりそうです。

ドル/円

 

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