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上昇相場での「買い直し」のタイミングを考える(その2)
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

上昇相場での「買い直し」のタイミングを考える(その2)

2013/6/13
今回は、以前の続きとして、株価チャートを用いながら、具体的な「買い直し」のタイミングを考えてみたいと思います。
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今回は、以前の続きとして、株価チャートを用いながら、具体的な「買い直し」のタイミングを考えてみたいと思います。

上昇相場が長期間続く場合、多少株価が高くてもある程度割り切って買わないと、いつまでも買えずじまいになってしまうおそれがあります。11月中旬から5月中旬まで、押し目らしい押し目も作らず株価が大きく上昇しましたが、この間はまさにそれが当てはまったといえます。

本文中のア.~キ.は、以前触れた買い直しタイミングに対応しています

上昇トレンド途中の飛び乗り時の注意点は?

ア. 株価の25日移動平均線からの乖離が20%以内であれば飛び乗って買ってしまう

イ. 短期的な押し目を狙って買う

エ. 株価上昇後の調整が進み、25日移動平均線が株価に追いつくのを待って買う

上昇トレンドであれば単に飛び乗ればよい、というのではなく、その後株価が反落して損切りが必要なとき、できるだけ小さな損失で済むようなタイミングで買い直すべきです。

株価が上昇トレンドで、かつ株価の25日移動平均線からの乖離が20%以内であれば、仮に株価がその後下落して25日移動平均線を割り込み、損切りの必要が生じたとしても、25日移動平均線自体が日々上昇しているため、最悪でも買値の20%の損失で収めることができます。もし、買値の20%の損失では大きすぎる、損失は買値の10%程度に抑えたい、と考えるのであれば、ア.の「20%」を「10%」に読み替えてください。

あるいは、イ.やエ.の状態になるのを待ってから買って、25日移動平均線割れを損切りラインとしておけば、損失をさらに小さく抑えることも可能です。

なお、イ.とエ.の違いは、イ.は株価が一時的に下がって25日移動平均線に接近したところで買うのに対して、エ.は株価が下がらず横ばいのまま、25日移動平均線が株価に日々接近して乖離が小さくなったところを買う、ということです。

ファーストリテイリング(9983)のチャートで、それぞれどのタイミングが該当するのかを確認してください。

ファーストリテイリング(9983)の日足チャート

直近高値超えは格好の買いタイミングには違いないが……

ウ. 直近高値超えを待って買う

直近高値超えは、上昇相場継続の有力なシグナルとなります。したがって、直近高値超えのタイミングで買い直すのも1つの方法です。

ただ、直近高値超えのタイミングでは、株価が大きく上昇している最中であることが往々にしてあります。株価と25日移動平均線との乖離が20%を超えていることも珍しくありません。

したがって、上記ア.の考え方からすれば、買いタイミングとしてあまり好ましくないのですが、それでも直近高値超えは新規買いの格好のタイミングであるといえると思います。

そこで、損切りの際に損失が大きくならないような工夫が必要です。特に株価が25日移動平均線から大きく乖離していると、25日移動平均線割れまで待って損切りでは損失が大きくなってしまいます。その場合、5日移動平均線割れで損切り、とするのが1つの手です。

そして、直近高値超えを果たしたらできるだけ早く買うようにすべきです。ただでさえ株価が過熱気味の状態にあることが多いのですから、直近高値超えから何日も経過して株価がさらに上昇した後に買うのでは遅すぎます。

再度ファーストリテイリング(9983)のチャートをご覧ください。ウ.のタイミングで速やかに買わずに、4月5日の寄り付きで買うと、かなりの高値掴みになってしまうことも分かります。

売り時が適切なら買い直しは再度の上昇トレンド復帰時となるはず

オ. 株価が25日移動平均線を割った後、再度移動平均線を超えてくるのを待って買う

適切なタイミングで売却した場合、買い直しのタイミングとしてはこのケースが圧倒的に多くなるはずです。

株価が長期間上昇を続けているときは、株価が一時的に25日移動平均線を割り込んでも、短期間で再び25日移動平均線の上に復帰します。この場合は売った価格より多少高く買い直さなければならなくなります。

それならばいちいち25日移動平均線割れで売る必要もないのではないか、と考える方もいるでしょうが、それは結果論です。いつ長期間の上昇が止まり、25日移動平均線割れの後、株価がさらに大きく下落するかは誰にも分からないのですから。

ミツミ電機(6767)のチャートをご覧ください。3月下旬~4月中旬ごろは株価が25日移動平均線の下にあり、下降トレンドでしたが、4月下旬以降、株価が25日移動平均線の上に出て、上昇トレンドに転換しました。このオ.の時期に買えば、上昇トレンド初期の安い株価で買い直すことができます。

ミツミ電機(6767)の日足チャート

決算発表直前の買いは避け、決算発表後の株価の動きに応じて行動を決める

カ. 好決算が発表された場合、株価が大きく上に跳ねないのであれば飛び乗って買う

キ. 決算が悪く売られた場合、(下降トレンドであっても)一旦の底打ちを待って買う

決算発表の時期は、株価の先行きが読みづらくなります。好決算を素直に好感して決算発表後株価が大きく上昇するケースもあれば、好材料出尽くしとして売られるケースもあるからです。決算が悪い場合も、それに素直に反応して売られるケースと、悪材料出尽くしとして反発するケースがあります。

決算発表後株価がどちらに振れるか分からないわけですから、決算発表の直前に買うことはできるだけ避け、決算発表後の株価の反応をみたうえで、買い直しのタイミングをはかるようにしましょう。

カ.の具体例として、ミツミ電機(6767)のチャートを再度ご覧ください。平成25年3月期決算こそ大赤字だったものの、平成26年3月期が黒字転換見通しだったことを好感し、決算発表の翌日(5月10日)は寄り付きから大幅高でスタートしました。ストップ高で買えないのならともかく、この程度の上昇であれば、飛び乗ってしまうのが一策です。2月12日につけた直近高値625円を上抜いていて、ウ.の要件を満たすのも追い風です。

キ.の具体例としては、グリー(3632)のチャートをご覧ください。冴えない決算内容を嫌気して、決算発表翌日の5月15日の株価は急落しました。25日移動平均線も大きく下回っていますから、再び25日移動平均線を超えるまで静観するのがセオリーですが、5月16日の直近安値938円を下回ったら損切りとして、下降トレンドの中、買い向かうのも1つです。

グリー(3632)の日足チャート

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