図:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス

出所:マーケットスピードより楽天証券作成

非農業部門雇用者数のスローダウンでドル売りゴールド買い(2017年6月5日(月)掲載分より)

注目の5月の雇用統計はNon-farm payroll(非農業部門雇用者数)が18万5,000人増の市場予想に対して、発表された数字は13万8,000人増と大きく予想を下回る数字でした。これによりドルが大きく売られてドル円は111.70から110.40へとドル安、円高がすすみゴールドは1,260ドルからいっきょに1,279ドルまで上昇、水曜日に発表された民間ADPの雇用統計の数字が同じ予想の18万人を大きく上回る25万3,000人というよい数字が出ただけに市場にとってはこれはショックでした。ここで同じようなよい数字が出ていれば、まず6月の利上げは間違いないということになったのでしょうが、これで少し疑問の余地が出てくるということになるかもしれません。円建てはまたもやうまい具合にドル円とゴールドが相殺されて、週初と比べるとほぼ動きなしですが、4,540円とじわじわと上昇してきてはいます。このところ従来のゴールドとドルとの逆相関というよりは、ゴールドと円の相関の方がはるかに高くなってきています。この二つの間の相関は0.7以上あり、現在ドルとゴールドの逆相関は0.4程度に過ぎません。ゴールドも円も「安全資産」という側面で買われているからなのかもしれません。いずれにしても円建てでは動きにくくなっています。

CFTC Commitment of Traders Report as of 30 May 2017(2017年6月5日(月)掲載分より)

出所:池水氏のレポートより抜粋

右軸:投資家ポジション(トン)

左軸:ドル建てゴールド価格

投資家ロングポジションは544トンから586トンへ。

民間雇用統計はよい数字(2017年6月2日(金)掲載分より)

アジアはほぼ動きなしのとても静かな一日でした。ニューヨークでは民間ADPの雇用統計が発表されました。Non-farm payroll(非農業部門雇用者数)は18万人の増加の予想に対して25万3,000人増と大きく上ぶれ、ゴールドにとってはネガティブな数字となりました。株価にとってはプラスでNYダウは135ドルの上昇となり、史上最高値を更新しました。ゴールドはその割にはあまり下がらず、やはりゴールドはしっかりという印象です。今晩が本ちゃんの雇用統計になりますが、ADPがこれだけよかっただけに、こちらも米経済好調を写す数字になりそうです。そうなれば6月の金利上げにとっては大きな追い風となりますね。

ゴールドと円の相関(2017年6月2日(金)掲載分より)

このところ実はゴールドと円の相関がとても高いのにお気づきでしょうか。今その相関が0.7を超えており、ゴールドとドルの逆相関は逆に0.41で、今はドルよりも円にはるかにゴールドがついて言っているといえます。これはどういうことでしょう?ひとつ考えられるのは、ゴールドも円も「安全資産」として政情不安のときには同じ動きをしていると考えられるかもしれません。トランプ政権がその不安の原因であることで、ドルは逆に安全資産から外れているということに?

今日のビットコイン(2017年6月2日(金)掲載分より)

またじわりと上げ基調ですな。

ドル売りメタル買い(2017年6月1日(木)掲載分より)

昨日は上げの一日になりました。ドルが弱含みそれに呼応して上昇しました。パラジウムはさらに上昇、EUの一段の厳しい自動車販売の認証制度に嫌気をさして下がったプラチナも昨日は切り返しました。明日の雇用統計を前にドル売りが増えているのはどういうことでしょうか。うちのアナリストも書いてましたが、6月の0.25%の利上げはもはや市場に十分織り込み済み。逆に、そうならなかったとき、金利を据え置きにしたときのリスクが気になります。経済指標は調子がいいものの、インフレ(でないこと)だけはまったくもって金利上げとは逆の方向を向いているのです。もしこれで雇用統計が悪い数字が出たときにはゴールドは大きく上げるのではないでしょうか。逆によい数字が出ても金利上げが織り込み済みだとすれば、それほど下げの要因にはならないと思います。

今日のビットコイン(2017年6月1日(木)掲載分より)

ちょっと落ち着きましたね。

パラジウム800ドル回復・プラチナ下落(2017年5月31日(水)掲載分より)

欧米の連休明けのマーケットは利食いから若干の下げ。ただニューヨークは1,259-1,265ドルのレンジで比較的静かなレンジでした。ただ東京時間の早朝6時ごろ一瞬ゴールドが1,270ドルをつける場面がありました。ちょうど、米国防総省がICBM迎撃実験に成功というニュースが出たのと同時だったので、それに反応したようです。ただその後7時のGlobexのreopeningでは1,262ドルと元に戻しました。

今日から米国の経済指標が目白押し。民間ADPの雇用統計が今晩、明日は新規失業保険申請件数、製造業景況指数、そして金曜日は5月の雇用統計。Non-farm payroll(非農業部門雇用者数)は21万人増という予想が出ています。現在の米国の経済の状況を示す数字であり、注目の来月のFOMCでの金利上げの最終判断の材料になるものです。現状では0.25%の利上げはほぼ100%マーケットに折り込み済み。逆にもし利上げがなされなかったときの動きのリスクが大きいと思われます。そのときはゴールドは急騰ということになるでしょう。利上げされても折り込み済みで動かないか、もしくは利上げされたことで材料出尽くしで買われるという最近よくあるパターンも考えられますね。

明暗分かれたプラチナとパラジウム(2017年5月31日(水)掲載分より)

パラジウムは再び800ドル回復。それに対してプラチナは大きく下落。Pt/Pd Ratioは1対1.16と大きくまたパラジウムがプラチナに近づきました。パラジウムはこのところ一貫して先物がディスカウント状態、つまりリースレートが目立って高い状態であり、現物不足が明らかに他の貴金属とは全く違うレベルになっています。やはり750ドル近辺は買いで正解でしたね。

今日のビットコイン(2017年5月31日(水)掲載分より)

急騰と急落のあと、ちょっと落ち着いてきたようです。

中国・ロンドン・NY休みでほぼ動きなし(2017年5月30日(火)掲載分より)

昨日は米英中がお休みで、ほとんど動きなしでした。今日は中国・香港がお休み。ということで今日は特に書くこともなしです。

今日のビットコイン(2017年5月30日(火)掲載分より)

今朝の日経新聞にビットコインのことが出ていましたね。「ビットコイン 危うい急騰、投資尺度なく価格乱高下」まあまさにそのとおりです。でもだからこそ興味を覚える投資家がたくさんいることも事実。そうそうないことですからね、こんなこと。