図:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス

出所:マーケットスピードより楽天証券作成

仏大統領選挙、予想通りでドル買い戻し(2017年4月24日(月)掲載分より)

日曜日のフランス大統領選挙の1st round、大方の予想通りマクロン候補とルペン候補が2nd roundに進むことになりました。これは予想通り。2nd round の大方の予想は、70-80%の票はマクロンへ集まるという反極右の動き。この結果を受けて、今朝の為替は(オセアニアは東京朝4時の時点で始まっています。)金曜日のニューヨーク引けのレベルから1円以上ドル高・円安の110.50レベルです。貴金属は午前7時のGlobexから始まりますが、このドル高分だけゴールドが素直に下がるとすると1,270ドルまで下げて始まってもおかしくないですね。ただ下がったとしても下値は堅いと考えます。Dip buyingを誘うのでは? いずれにしても興味あるオープニングになりそうです。

パラジウムは大きなアップダウンがあった一週間となりました。800ドルを維持できなかったことによる失望売りにより、770ドル台まで下げましたが、木曜日に急騰で800ドルを回復しました。電気自動車メーカーであるテスラ社が、そのモデルXとモデルS で2016年2月から10月に生産された53,000台をパーキングブレーキの不具合でリコールするというニュースによりパラジウムが急騰した模様です。このニュースにより、既存の自動車会社株が上昇し、それに応じてパラジウムが上がったということもあったようです。結果的にまた800ドルにパラジウムは戻ることになりました。やはり需給から、パラジウムはそう簡単には下げ続けるようなマーケットにはならなさそうです。

CFTC Commitment of Traders Report as of 18 Apr 2017(2017年4月24日(月)掲載分より)

出所:池水氏のレポートより抜粋

右軸:投資家ポジション(トン)

左軸:ドル建てゴールド価格

投資家ロングポジションは597トンから669トンへ大きく増加。600トン越えは昨年11月以来で、アメリカ大統領選挙前のレベルに復帰。価格も同じく。ドル円もトランプ大統領誕生後の浮かれ騒ぎが終わった形に。

小動きで日曜日のフランス大統領選挙へ(2017年4月21日(金)掲載分より)

やはりあまり大きな動きはありませんでした。とりあえず少し北朝鮮有事への緊張が緩み、リスクアピタイトも戻ってきて、株価が上昇。ゴールドは静かながらも頭が抑えられる展開でした。日曜日のフランス大統領選挙待ちというところでしょうか。

PGMが大きく戻しました。パラジウムは昨日の東京時間夕方、ロンドンの始まるころから上がり始めとうとう800ドルを再び超えてしましました。昨日、やっぱり800ドルを相当重たいのかなと書いたばかりなのに。よくわけわからないですね。ただやっぱりパラジウムには強気が多く、下がったら買う向きが存在するということですね。

小動き、フランス大統領選挙待ち(2017年4月20日(木)掲載分より)

昨日は特に特別なニュースもない一日でしたが、それが逆に逃避資金を少し緩める方向に働いたようです。ゴールドはじわじわ下げ、ドルはじわじわと上昇しました。これから続く欧州の国勢選挙に、英国の総選挙も加わり、まずは今週日曜日のフランス大統領選挙へ向けての市場は神経質な動きになりそうです。それを写すように今月入ってからVIX(いわゆる恐怖指数)が上昇しています。

先日4/12にロンドンPM のFixing Price(あえてこう呼びます)がその直前のマーケットより12ドルも下がってしまったことが問題になりました。昨日も変な動きがありました。PM Fixingの直前にゴールドは1,285ドルから1,274ドルまで急落しました。そしてまたすぐに戻しています。その背景に何があるのかわかりませんが、一瞬にして25,000lots(約78トン)がGlobexで売られたようです。なんなのでしょうね。

シルバーのComex 投資家ポジションが過去最高レベルを超えて増加中(2017年4月20日(木)掲載分より)

シルバーの価格とComexの投資家ポジションの過去10年の推移について、現在投資家のロングポジションは96,616ロット(1 lot=5,000toz)と過去10年でみてもずば抜けて大きなロングポジションが形成されています。しかし上の価格の動きと下のポジションの動きは必ずしも対応していないのが不思議なところです。2011年の4月末にシルバーが50ドル近くにまで上昇したときには、ロングはたったの7,456ロットに過ぎませんでした。いまはその約13倍ものロングポジション、つまり投資家の買いが入っているということになります。なのに価格は約3分の1に過ぎません。これ、正直すごく不思議です。なぜ?ゴールドであれば価格の動きと投資家のロングポジションはほぼ同じ動きになるのですが。

地政学リスクのマーケット続く(2017年4月19日(水)掲載分より)

Easter明けのマーケットはしっかりでしたが、choppyな展開でした。アジアは相変わらず静かでしたが、欧州では英国のメイ首相が突然の総選挙(6月8日)を発表、それにより、一瞬のドル買いがあり、ゴールドは1,286ドルから1,279ドルまで一瞬にして下げましたが、すぐに戻し、その後は上昇を続け高値は1,292.40ドルまでありました。やはり地政学的リスクの存在はなんら変わらず、buy on dipのインタレストはあったようです。

今週日曜日はフランス大統領選挙の第一回目。5月7日が第二回。やっぱりマーケットはナーバスになるでしょうね。Brexitと米大統領選挙で起こったことを考えると。

パラジウムが反落、昨日はまたぞろ800ドルを完全に抜けられなかったことから、ロングの失望売りがでているようです。やっぱり800ドルはとりあえずの天井のようですね。今回は抜いていくのかなと期待したのですが。

ドルと株の上昇にゴールド反落(2017年4月18日(火)掲載分より)

昨日はまだEasterでしたが、東京、シンガポールそしてNYはオープンでした。Globexがオープンでしたので、欧州の休みはあんまり関係ないですね。ゴールドの高値は朝のGlobexのオープン直後の1,295ドルでした。その後は利食いの売りが先行、ニューヨークでは午後遅くドルの戻し、株価上昇とともに1,281ドルまで下げました。週末の北朝鮮ミサイル発射失敗のニュースで、高く始まり、その後は徐々に売りが強くなった展開でした。今日からマーケットは通常に戻ります。

CFTC Commitments of Traders Report as of 11 April(2017年4月18日(火)掲載分より)

出所:池水氏のレポートより抜粋

右軸:投資家ポジション(トン)

左軸:ドル建てゴールド価格

Easterの関係で今週は土曜日ではなく日曜日に発表されたようです。

ゴールドの投資家ロングポジションは551トンロングから597トンロングへ増加。このレベルは米国大統領選挙以来。価格とともに、選挙後売られた分が全部買い戻されたことになります。