米指標はおおむね堅調。しかし米ドル/円の上値の重さは変わらず。

昨日（2016年05月17日）の動向

火曜日の米ドル/円は、株高、原油高を受けたリスク選好の流れで欧州時間に109.65円まで上昇。先週の高値を更新しましたが、上値は依然として重く、次第に売りに押されて当日安値となる108.83円まで下落しました。終値は109.105円（前日比-0.078円）。

米4月CPIは予想を上回る強さでしたが、市場の反応は限定的。インフレ率改善による米早期再利上げ観測が株価下落につながったため、リスクマネーにとっては必ずしもプラスではありませんでした。最近の米ドル/円は、リスク選好で買われているところがあるため、米ドル/円の上昇に結びつかなかったようです。

この日はポンドと豪ドルの上昇が目立ちました。
最新の世論調査で、EU残留派が離脱派を上回ったことを好感して、東京時間のポンド/ドルは、前日終値から100ポイント以上急上昇、欧州時間には1.4524ドルまで値を伸ばしました。ポンド/円も4月28日以来となる158.98円をつけました。

豪ドルも上昇。この日RBA議事録を公表し、RBAが利下げを決めた5月の会合で金利の据え置きも検討されたことを明らかにしました。
市場は、再利下げの方向に見方が傾いていたため、RBAが思ったより緩和的ではないとわかると、豪ドルの買い戻しに走りました。豪ドルは対ドルで0.7364ドルまで、対円では80.55円まで上昇しました。

2016年05月17日のBID値	始値	高値	安値	終値
米ドル/円	109.025	109.650	108.835	109.105
ユーロ/円	123.416	124.170	123.241	123.419
豪ドル/円	79.449	80.557	79.292	79.924

米ドル/円　1時間チャート

ユーロ/円　1時間チャート

豪ドル/円　1時間チャート

本日（2016年05月18日）の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは109.65円（2016年05月17日高値圏）、サポートは 107.10円（2016年05月09日安値圏）です。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
米ドル/円	109.65	111.90	107.10	106.25

米ドル/円　5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは124.64円（2016年05月12日高値圏）、サポートは 121.45円（2016年05月06日安値圏）です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1380ドル（2016年05月13日高値圏）、サポートは 1.1215ドル（2016年04月22日安値圏）です。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
ユーロ/円	124.64	126.85	121.45	119.10

ユーロ/円　5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは80.65円（2016年05月11日高値圏）、サポートは 78.15円（2016年05月06日安値圏）です。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
豪ドル/円	80.65	81.95	78.15	77.50

豪ドル/円　5分足チャート

• ※ 上記各5分足チャートは、当日 2016年05月18日 現在のものです。
• ※ コメント欄の語句について　R＝上値抵抗線　S＝下値支持線

本日（2016年05月18日）の主な指標

注目度	発表時間	指標	予想	前回
★★	17:00	(南ア) 4月消費者物価指数（CPI）(前年同月比)	6.2%	6.3%
★★	17:30	(英) 3月失業率（ILO方式）	5.1%	5.1%
★★★	18:00	(欧) 4月消費者物価指数（HICP、改定値）(前年同月比)	-0.2%	-0.2%
★★★	27:00	(米) 米連邦公開市場委員会（FOMC）議事要旨	-	-

• ※ 発表時間はいずれも東京時間
• ※ 注目度は★低～★★★高で示します

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