昨日(2016年04月01日)の動向

この日発表された米3月雇用統計は おおむね良好な内容でした。
失業率は0.1ポイント悪化して5.0%に上昇したものの、非農業部門雇用者数は前月比21.5万人、平均労働賃金も前月比で+0.3%と、共に市場予想を上回りました。また、3月製造業ISMは51.8に上昇。同指標が景気拡大を示す50.0以上に上昇したのは昨年10月以来のことです。しかし、好調な指標にもかかわらず、市場はドル売りに動きました。

米ドル/円は、112円台半ばから111.58円まで、ユーロ円は128円台前半から127.09円まで100ポイント近く下落。ユーロ/ドルは、発表後1.1334ドルまで下げましたが、1.1400ドル近辺まで買い戻しが入りました。

一方ポンド/ドルはドル売りに反応せずに大幅下落。ユーロに対して売られたことが理由で、ユーロ/ポンドは2014年12月以来となる1ユーロ=0.8000ポンドまでユーロ高・ポンド安が進みました。このためポンド/円は日中高値から3円以上も下落して158.70円の安値をつけました。

2016年04月01日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 112.570 112.587 111.583 111.606
ユーロ/円 128.096 128.166 127.099 127.157
豪ドル/円 86.197 86.459 85.254 85.737

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2016年04月04日)の展望

【米ドル/円】

FOMCが先月利上げを見送ったのは、失業率とは関係ないことがはっきりしている以上、どれだけ強い結果が出たとしても利上げペースが前倒しされることはないのです。雇用統計の数字が良くても悪くても、市場はドルを売るつもりで待ち構えていたのでしょう。

レジスタンスは113.85円(2016年03月16日高値圏)、サポートは 111.20円(2016年03月21日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 113.85 114.55 111.20 110.65

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは130.90円(2016年02月08日高値圏)、サポートは 126.95円(2016年03月31日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1495ドル(2015年10月15日高値圏)、サポートは 1.1310ドル(2016年03月31日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 130.90 132.25 126.95 126.30

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは87.85円(2016年01月04日高値圏)、サポートは 84.95円(2016年03月28日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 87.85 88.55 84.95 84.10

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2016年04月04日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2016年04月04日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 16:00 (トルコ) 3月消費者物価指数(CPI)(前月比) 0.65% -0.02%
★★ 17:30 (英) 3月建設業購買担当者景気指数(PMI) 54.1 54.2
★★ 18:00 (欧) 2月失業率 10.3% 10.3%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します