米ドル/円頭の重い展開続く。ユーロ/円は大きく下落。

昨日（2015年10月15日）の動向

118.83円でオープンした米ドル/円は、東京時間は株価に沿う動きとなり、日経平均が18000円台に持ち直したことで119円台を回復しました。しかし海外時間に入ると急速に売りが強まり、一時は8月25日以来の安値となる118.065円まで売られることになりました。米指標発表後はCPIコア指数や、前週分米新規失業保険申請件数が予想より強い結果だったことを受けて買戻しが入りました。終値は前日比ほぼ変わらずの118.864円で、わずかながら4日ぶりにプラスで引けました。

ユーロ/円は大幅下落。欧州時間は米ドル/円が主導する形で、136円台後半から135円台前半まで値を下げました。米指標発表後は、今度はユーロ/ドルの下落に引きずられて134.798円まで売られました。終値は前日比マイナス 1.088円の135.242円でした。

昨日発表された豪9月雇用データは、新規雇用者数が-5100人と予想外のマイナスに落ち込みました。豪ドル/円はこの結果に最初は売りで反応しましたが、すぐに反転して87.508円まで上昇しました。それからも米ドル/円の動きに合わせて86円台前半までさがった後に87.00台まで回復するという荒い展開となりました。

一方、NZ/円は上昇しました。格付け会社のフィッチが、ニュージーランドの2016年度財政収支の予想外の黒字を受けて、同国の格付け「ＡＡ」の見通しを「ポジティブ」に維持する考えを示したことで値を伸ばし8月24日以来の高値となる81.588円をつけました。

 

2015年10月15日のBID値	始値	高値	安値	終値
米ドル/円	118.830	119.164	118.065	118.864
ユーロ/円	136.371	136.738	134.798	135.242
豪ドル/円	86.752	87.508	86.287	87.160

 

米ドル/円　1時間チャート

ユーロ/円　1時間チャート

豪ドル/円　1時間チャート

本日（2015年10月16日）の展望

【米ドル/円】

昨日発表された9月CPIは前年比0.0%と予想（-0.1%）を若干上回りました。また米新規失業保険申請件数も予想より強い結果となりました。弱めの米指標が続いていただけにやや安心感がでましたが、米ドル/円の頭は依然として重く、火曜日以来120円台を回復していません。FOMCまでは株価と米指標に左右される動きが続くと思われます。本日は、米9月鉱工業生産とミシガン大学消費者態度指数の発表が予定されています。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
米ドル/円	121.35	122.00	117.50	116.10

米ドル/円　5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/ドルは、1.15ドル目前まで迫っていましたが、結局上抜けすることができず下落しました。来週ECB理事会があるため高値追いを控えたいという思惑や、ノボトニー・オーストリア中銀総裁が「追加の政策手段が必要」と語ったことが売り要因になったようです。ユーロ/ドル、米ドル/円の頭が共に重いことを考えると、ユーロ/円の上値も限られると思われます。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
ユーロ/円	137.00	139.00	134.00	133.40

ユーロ/円　5分足チャート

【豪ドル/円】

オセアニア通貨は下値が堅い展開となっています。全体的なドル売りの流れの中で上昇している面もありますが、ニュージーランドは経済データが上向いていることが買い材料になっているようです。今朝発表された7-9月期ニュージーランドCPIは前期比+0.3％と市場予想（+0.2％）を上回りました。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
豪ドル/円	88.40	89.15	86.00	85.00

豪ドル/円　5分足チャート

• ※ 上記各5分足チャートは、当日 2015年10月16日 現在のものです。
• ※ コメント欄の語句について　R＝上値抵抗線　S＝下値支持線

本日（2015年10月16日）の主な指標

注目度	発表時間	指標	予想	前回
★★	15:35	(日) 黒田東彦日銀総裁、発言	-	-
★★★	18:00	(欧)9月消費者物価指数（改定値）(前年同月比)	-0.1%	-0.1%
★★★	22:15	(米)9月鉱工業生産(前月比)	-0.2%	-0.4%
★★	23:00	(米) 10月ミシガン大学消費者態度指数・速報値	89.0	87.2

• ※ 発表時間はいずれも東京時間
• ※ 注目度は★低～★★★高で示します

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