昨日(2015年10月13日)の動向

連休明けの米ドル/円は頭が重い展開でした。120.004円でオープンした米ドル/円は、日経平均が一時210円超下落したことを嫌気して119.70円台に下落しました。欧州時間も下落基調は続き、当日安値となる119.544円まで値を下げましたが、その後はやや持ち直して前日比マイナス0.305円の119.72円で引けました。

ユーロ/円はレンジ。ユーロ/ドルが9月17日以来となる1.14台へ上昇したことに伴い136.59円まで上昇したものの、ZEW発表の10月ドイツ景況感調査の期待指数がプラス1.9と、予想を下回っただけではなく、7ヵ月連続で悪化したことが上値を抑えました。終値は前日比マイナス0.127円の136.237円でした。
一方、ポンド/円は大きく下落しました。大型M&Aが合意に達したとのニュースを受けて高値184.348円をつけたものの、英CPIの発表を前にして急落、183円台を割りこみました。
9月の英CPIが前月比で-0.1%とマイナスに落ち込んだことから全体的なポンド売りがさらに加速、ポンド/円は181.837円まで下落しました。終値は前日比マイナス1.615円の182.563円でした。

豪ドル/円も下落しました。この日発表された9月の中国貿易収支は603億4000万ドルの黒字で、黒字幅は市場予想を上回りました。しかし、輸入額が前年比-17.7%に減っていたことが豪ドルのマイナス材料と見なされて、豪ドル/円は86.76円の安値をつけました。終値は10営業日ぶりの前日比マイナスとなる86.78円で引けました。

2015年10月13日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 120.004 120.080 119.544 119.720
ユーロ/円 136.290 136.590 136.005 136.237
豪ドル/円 88.321 88.388 86.760 86.780

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2015年10月14日)の展望

【米ドル/円】

本日は9月米小売売上高の発表があります。小売売上高は個人消費の強さを反映するもので、個人消費が約7割を占める米GDPに大きな影響を与える重要な指標です。FOMCの決定にも影響を与えるものと考えます。市場予想は前月比変わらずの+0.2%となっています。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 121.35 122.00 118.50 116.10

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ZEW景況感調査はドイツの代表的な景気先行指数で、50.0が好不況の分かれ目とされていますが、9月は1.9とかなり悪い結果となりました。ドイツは中国への輸出依存度が高く、中国経済の減速が影を落としているようです。さらにVWの不正排ガス問題もドイツ経済への深刻な懸念材料です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 137.45 138.65 135.05 134.40

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

明日(15日)は豪9月豪失業率の発表があります。市場予想では、新規雇用者数は0.96万人(前回1.74万人)、失業率は6.2%(前回6.2%)ですが、中国景気減速が豪輸出企業に影響して失業率悪化の懸念があります。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 89.50 90.50 86.00 85.00

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2015年10月14日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2015年10月14日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 17:30 (英)8月失業率(ILO方式) 5.5% 5.5%
★★ 21:30 (米)9月卸売物価指数(前月比) -0.2% 0.0%
★★★ 21:30 (米)9月小売売上高(前月比) 0.2% 0.2%
★★ 3:00 (米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します