昨日(2015年10月8日)の動向

米ドル/円はレンジ。120.002円でオープンした米ドル/円は、東京時間に日経平均が200円超下げたことを嫌気して売られましたが、前日安値圏の119.60円レベルでサポートされました。9月16・17日分のFOMC議事要旨では「多数の委員は年内中に利上げの条件が整う」と予想するものの、「見通しが明らかになるまで待つのが賢明と判断」との見解が示されました。議事録公表後ドルは全体的に売られましたが、米ドル/円はその後いくらか回復して、終値は前日比ほぼ変わらずのマイナス0.075円の119.919円でした。

ユーロ/円はECB理事会議事要旨公表後に134.719円まで値を下げましたが、FOMC議事録公表後のドル売りの流れに乗ったユーロ/ドルに伴い上昇、135.584円まで買い戻されました。終値は前日比プラス0.364円の135.194円でした。

一方、BOEは予想通り政策金利を現行の0.50%に据え置きました。同時に発表されたBOE議事要旨では、MPC委員は新興国の減速リスクに対してはやや楽観的で、これは前回までの見解と変わってポジティブな面でした。しかし、労働コストが伸び悩んでいるせいで「インフレは1%を下回り続ける見込みというハト派的見解も示されました。英利上げは早ければ来年2月、遅くとも2016年第1四半期との予想も多いのですが、MPC委員の慎重なインフレ見通しで時期が後退する可能性が高くなったとしてポンド/円は売られることになり、安値182.989円をつけました。

2015年10月8日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 120.002 120.106 119.629 119.919
ユーロ/円 134.851 135.584 134.719 135.194
豪ドル/円 86.482 87.188 85.815 86.995

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2015年10月9日)の展望

【米ドル/円】

上値のターゲットは9月25日高値圏の121.25円近辺、下値のターゲットは10月1日安値圏の119.50円近辺、その下は9月4日安値圏の118.50円近辺になると考えます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 121.25 122.00 119.50 118.50

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

昨日のECB理事会議事要旨では、「インフレの下振れリスクが上昇」、「中国など新興市場経済の減速でユーロ圏の景気後退が遅れる見通し」などの見解が示されとことで、ECB早期追加緩和の見方が強まることになりました。ユーロ/円は、引き続きECBとFRBの金融政策を睨みながらの動きになるでしょう。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 135.70 136.15 134.40 133.40

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

上値のターゲットは9月17日高値圏の87.55円近辺、一方、下値のターゲットは10月6日安値圏の85.00円近辺になると考えます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 87.55 89.15 85.00 83.25

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2015年10月9日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2015年10月9日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 21:30 (加)9月失業率 7.0% 7.0%
★★★ 21:30 (加)新規雇用者数 1.0万人 1.2万人
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します