昨日(2015年9月9日)の動向

9日の米ドル/円は大きく上昇しました。
日経平均が1994年1月31日以来実に21年7ヵ月ぶりの上げ幅となる1343円高の高値引けとなり、株価急上昇を好感したリスク選好ムードを追い風に、海外時間には一時121.20円まで上昇しました。終値は前日比0.70円の121.19円でした。
ユーロ/円の終値は前日比0.84円の135.05円。欧州株上昇の大幅上昇を追い風にユーロ/円も135.18円の高値をつけました。
今朝RBNZは、予想通り政策金利を現行の3.00%から0.25%引き下げて2.75%にすることを決定しました。しかし、ウィーラー・RBNZ総裁が「必要なら大幅に利下げを行う可能性がある」と発言したことに反応してNZドル/円が急落。豪ドル/円もつられて下落していて、昨日の上昇分をすべて吐き出した格好となりました。

2015年9月9日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 119.829 121.199 119.800 120.509
ユーロ/円 134.229 135.180 134.201 135.050
豪ドル/円 84.085 85.489 84.049 84.578

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2015年9月10日)の展望

【米ドル/円】

昨日一時121円台の高値をつけた後1円近く押し戻されていますが、120円台前半には買いが集まっているようです。このレベルを維持できるなら再度上値トライの可能性があると思います。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 121.20 121.75 119.80 118.50

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

本日はBOEが政策金利会合を開きます。
0%近くで推移している英国のインフレ率を考えると、BOEが利上げを急ぐ必要はないと思われます。しかし、政治的事情を考えるとあまりゆっくりもしていられないようです。キャメロン・英首相が英国のEU離脱の是非を問う国民投票を来年6月に実施することを、来月にも発表する予定があるからです。BOEとしては、経済データをにらみつつ、来年初めには利上げを実施したいと考えている可能性があります。
対ポンドでのユーロの動きが、ユーロ/円に影響を与えるケースも多いので、欧州時間はユーロ/ポンドの動きに注意が必要だと思われます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 135.80 136.40 132.95 131.25

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

豪ドル/円はこの1ヵ月で、92円台から82円台まで10円近く円高が進みました。
リスク選好ムードの広がりが、売られすぎ感のある豪ドル/円の買戻しを後押しする可能性があります。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 85.50 86.50 82.50 80.95

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2015年9月10日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2015年9月10日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 20:00 (英) BOE 政策金利 0.50% 0.50%
★★★ 20:00 (英)MPC議事要旨 - -
★★ 21:30 (米)米国労働省雇用訓練局 27.5万件 28.2万件
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します