昨日(2015年8月20日)の動向
上海株の大幅下落を受けて日米欧の株価が軒並み下落する一方、国債価格が上昇し債券利回りが低下するなど、中国の景気減速懸念による質への逃避が優勢となり、米ドル/円は約1ヶ月ぶりの安値となる123.30円レベルへ下落しました。資源国通貨もWTI原油先物が6年半ぶりの安値となるなど、商品市況の低迷を嫌気した売りに抑えられ軟調推移となる一方、ユーロは株安を受けたキャリートレードの巻き戻しや米国の9月利上げ観測後退によるユーロ買いにサポートされ堅調推移となり、主要通貨に対して独歩高の展開となりました。
2015年8月20日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 123.807 | 124.153 | 123.327 | 123.394 |
ユーロ/円 | 137.672 | 138.701 | 137.651 | 138.656 |
豪ドル/円 | 90.954 | 91.309 | 90.247 | 90.526 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2015年8月21日)の展望
【米ドル/円】
米国の9月利上げ観測の後退や中国の景気減速懸念による株安からリスク回避の円買いが優勢となっています。7月27日安値にあたる122.98円レベルを下回ると122円台前半も視野に入ってくる可能性があります。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 123.80 | 124.10 | 123.00 | 122.30 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
米国の9月利上げ観測の後退や世界的な株安によるユーロキャリーの巻き戻しから、ユーロが堅調に推移しています。上値は14日の高値にあたる138.85円レベル、下値は25日や75日移動平均線が密集する136.60円レベルの上下どちらを抜けるかがキーポイントとなりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
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ユーロ/円 | 138.90 | 140.00 | 137.80 | 136.60 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
中国の景気減速懸念による商品市況の低迷から豪ドルは弱含む展開が続いています。7月後半にもみ合った90.20円から89.95円レベル付近で下げ止まるかに注目が集まっています。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 91.20 | 92.00 | 90.10 | 89.90 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2015年8月21日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2015年8月21日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★ | 21:30 | (加)6月小売売上高(前月比) | 0.2% | 1.0% |
★★ | 21:30 | (加)6月小売売上高(除自動車)(前月比) | 0.6% | 0.9% |
★★ | 21:30 | (加)7月消費者物価指数(CPI)(前月比) | 0.1% | 0.2% |
★★ | 21:30 | (加)7月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) | 1.3% | 1.0% |
★★ | 21:30 | (加)7月消費者物価指数(CPIコア)(前月比) | 0.0% | 0.0% |
★★ | 21:30 | (加)7月消費者物価指数(CPIコア)(前年同月比) | 2.4% | 2.3% |
★★ | 23:00 | (欧)8月消費者信頼感(速報値) | -6.9 | -7.1 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します