昨日(2015年7月15日)の動向

イエレンFRB議長が議会証言で「年内の利上げが適切」と述べたことを受け、ドル買い優勢となりました。米ドル/円は、一時123.90円レベルまで上昇しましたが、ギリシャ情勢や中国株への懸念から、ユーロ/円、豪ドル/円などのクロス円が下落に転じると、米ドル/円も上昇幅を縮小。その後は、123.70円レベル付近での狭いレンジでもみ合う展開となりました。また、カナダ中銀は市場の予想通り0.25%の利下げを実施。ポロッツ・カナダ中銀総裁は、必要なら追加利下げの可能性を示唆したため、カナダ/円は1円以上の下落となりました。

2015年7月15日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 123.375 123.970 123.264 123.782
ユーロ/円 135.823 136.377 135.354 135.519
豪ドル/円 91.911 92.423 91.119 91.328

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2015年7月16日)の展望

【米ドル/円】

イエレンFRB議長が議会証言で「年内の利上げが適切」と述べたことを受け、9月の利上げ観測が高まっています。ギリシャ情勢や中国株の動向次第ですが、日米金利差拡大を背景に底堅く推移する可能性が予想されます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 124.00 124.20 123.00 122.50

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ギリシャ支援の前提条件となる改革案がギリシャ議会で可決されたことから、ギリシャ懸念はひとまず一服。市場の関心は、米国の利上げへと移行しているようです。テクニカル的には、ここ数日136.40円レベルで上値をキャップされており、早期に上抜けできるかに注目が集まっています。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 136.40 137.80 135.80 135.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

米国の早期利上げ観測から、金利差縮小を嫌気した豪ドル/米ドルの売りが続いており、豪ドル/円の上値は引き続き抑えられる可能性があります。また、直近の下落起点であった92.40円レベルを回復し達成感も出ており、上下どちらかに抜けるかは今後の材料次第となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 91.80 92.40 90.80 90.10

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2015年7月16日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2015年7月16日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 18:00 (欧)6月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比) 0.2% 0.2%
18:00 (欧)5月貿易収支 218億ユーロ 249億ユーロ
★★★ 20:45 (欧)欧州中央銀行(ECB)政策金利  0.05% 0.05%
★★★ 21:30 (欧)ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
21:30 (加)5月対カナダ証券投資額 129.4億カナダドル 
★★ 21:30 (米)前週分新規失業保険申請件数 28.5万件 29.7万件
★★ 23:00 (米)7月NAHB住宅市場指数 59 59
★★ 23:00 (米)7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 12.0 15.2
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します