昨日(2015年7月8日)の動向

中国株の急落を受けて世界的な景気減速懸念が台頭。日経平均株価も2万円の大台を割り込んで下落するなど、市場はリスク回避優勢の動きとなりました。米ドル/円は株価急落を受けたリスク回避の円買いが先行し、2014年8月からの上昇相場のサポートラインである121.70円レベルを割り込んだ後も下げ止まらず、一時120.40円レベルまで下落。ギリシャが3年間の融資ファシリティをEMSに要請したことを好感し欧州株が反発に転じたものの、NYダウが中国株の下落やシステムトラブルによる売買停止の影響で200ドル超下落したことから買い戻しの勢いは弱く、安値圏で取引を終了しました。

2015年7月8日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 122.551 122.557 120.409 120.714
ユーロ/円 134.912 134.947 133.305 133.655
豪ドル/円 91.277 91.398 89.476 89.636

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2015年7月9日)の展望

【米ドル/円】

中国の株価動向に左右される展開となりそうです。上値は、サポートラインであった5ヵ月移動平均線の121.70円レベルを早期に回復できるかが焦点となりそうです。一方、下値はオプションバリアなどが集中する120円ちょうど付近で下げ止まるかに注目が集まっています。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 121.20 121.70 120.40 120.00

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ギリシャが3年間の融資ファシリティを要請したことからデフォルト懸念がやや後退したものの、世界的な株安の影響で下落する展開が続いています。ただ、下値では100日移動平均線にあたる133.50円レベルで強力にサポートされており、このレベルで下げ止まるかが焦点となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 134.50 135.00 133.50 135.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

中国株の大幅下落による中国景気減速懸念から売り優勢の展開が続いています。現状は、4月の安値である90.40円レベルを下抜けていることから、このレベルを早期に回復できないと下落トレンドが継続する可能性があります。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 90.40 91.00 89.50 89.00

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2015年7月9日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2015年7月9日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 20:00 (英)BOE政策金利発表 0.50% 0.50%
21:15 (加)6月住宅着工件数  19万件 20.17万件
21:30 (加)5月新築住宅価格指数(前月比) 0.1% 0.1%
★★ 21:30 (米)新規失業保険申請件数 27.5万件 28.1万件 
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します