昨日(2015年7月6日)の動向

ギリシャの国民投票は、緊縮反対派が多数を占める結果となったことからデフォルト懸念が台頭しました。米ドル/円、ユーロ/円ともに早朝から大幅な円高となったものの、ユーロ圏財務相との関係が悪化していたバルファキス財務相がチプラスギリシャ首相によって辞任に追い込まれると、債権者との合意期待からリスク回避の動きは後退しました。米ドル/円は122.60円レベル、ユーロ/円は135.50円レベルに値を戻す展開となりました。その後は、8日に開催されるユーロ圏財務相会合の結果を見極めたいとの思惑から様子見ムードが高まり、狭いレンジでの小動きとなりました。

2015年7月6日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 121.977 122.928 121.808 122.572
ユーロ/円 133.926 136.048 133.813 135.524
豪ドル/円 91.074 92.412 90.861 91.913

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2015年7月7日)の展望

【米ドル/円】

ギリシャの債務問題や中国株の先行き不透明感から、上値を積極的に追いにくい展開となっています。週足5週移動平均線にキャップされ、上値をじりじりと切り下げている一方、下値では、2014年8月からの上昇局面で強力なサポートとして機能している月足5月移動平均線が121.70円レベルに控えており、上下どちらかをブレイクしない限り、狭いレンジでの推移となる可能性があります。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 122.90 123.40 121.70 121.40

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ギリシャ問題の混迷から、ユーロが売られやすい展開となっており、上値は日足5日移動平均線にキャップされながら、きれいに値を下げる形となっています。一方、下値は先週、昨日ともに133.8円レベルでサポートされており、このレベルが争点となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 136.00 136.20 134.60 133.70

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

中国経済の先行き不透明感から、7日のRBA理事会で金融緩和スタンスに転じるかに注目が集まっています。上値は日足5日移動平均線にキャップされながら、きれいに値を下げる形となっており下落トレンドに移行している可能性があります。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 92.20 92.60 91.70 90.80

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2015年7月7日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2015年7月7日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 17:30 (英)5月鉱工業生産指数(前月比) -0.2% 0.4%
★★ 17:30 (英)5月製造業生産指数(前月比) 0.1% -0.4%
21:30 (加)5月貿易収支  -25億カナダドル -29.7億カナダドル 
★★ 21:30 (米)5月貿易収支  -427.5億ドル -409億ドル 
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します