昨日(2015年6月30日)の動向

東京市場では、ギリシャ問題から円買い優勢の動きとなり米ドル/円は一時122円を割り込む展開となりましたが、122円割れでは押し目買いが強く欧州時間以降は122円台で推移しました。一方ユーロは昨日の買戻しの反動や、ギリシャの債務不履行懸念からユーロ/円は一時136円を割り込み、ユーロ/米ドルは1.11ドル前半まで下落しました。その後ロンドンフィックスにかけてユーロが買い戻され、ユーロ/円は137円半ば、ユーロ/米ドルは1.1250ドル手前まで上昇しましたが、一転してマーケットから大量のユーロ売りが出てユーロ/円は136円レベル、ユーロ/米ドルは1.11ドル前半まで下落する荒っぽい展開となりました。

ギリシャに関するニュースは、ギリシャ政府が欧州安定メカニズムによる2年間の支援プログラムを要請し、この支援の内容次第で国民投票を考え直す可能性があると協議の主導権を取り戻すコメント、しかし、ドイツメルケル首相は国民投票前にギリシャの提案は協議しないとコメントするなど、依然として交渉は続いているようです。

2015年6月30日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 122.513 122.723 121.938 122.421
ユーロ/円 137.682 137.732 135.882 136.341
豪ドル/円 94.094 94.461 93.610 94.340

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2015年7月1日)の展望

【米ドル/円】

上値では123円台を回復できるかが争点となりそうです。一方下値ではギリシャ問題でのリスク回避による円買いが続く中、短期的には5月14日から6月5日の上昇分の三分の二戻しの121.50円レベルがサポートできるかが焦点になりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 123.00 124.00 121.50 121.00

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

上値は29日の高値138円をしっかり回復できるか、下値は133円のサポートが機能するかが焦点となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 138.00 138.50 133.50 133.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

上値では、29日の高値94.80円レベルをしっかり上抜けできるか、一方下値では93円ちょうどや93.50円などがサポートとして機能するかに注目です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 94.80 95.50 93.50 93.00

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2015年7月1日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2015年7月1日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 17:00 (欧)6月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)  52.5 52.5
★★ 17:30 (英)6月製造業購買担当者景気指数(PMI)  52.5 52.0
20:30 (米)6月チャレンジャー人員削減数(前年比) -22.5%
★★★ 21:15 (米)6月ADP雇用統計(前月比) 21.8万人 20.1万人
23:00 (米)5月建設支出(前月比) 0.4% 2.2%
★★ 23:00 (米)6月ISM製造業景況指数  53.2 52.8
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します