図:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス

出所:マーケットスピードより楽天証券作成

ゴールド1,200ドルで底打ち!?(2017年3月17日(金)掲載分より)

金利上げのあとの上昇がそのまま24時間維持されたことからみたもやはりとりあえずのレンジの底は1,200ドル近辺で落ち着いたとみていいですね。FOMCは思ったほどのタカ派過ぎず、2019年までの間に3回の利上げを見込むというゆるやかなものだったので、インフレの可能性を考えると少し控えめな議長会見だったと見る向きも多いのでしょう。しばらくこの当たりで落ち着くのでしょうか。

Sell the rumor buy the fact(2017年3月16日(木)掲載分より)

FOMCが終わり、朝3時に予想通りの0.25%のFed fund rate上げを発表しました。その結果起こったことは、やはり材料出尽くし感からのゴールドの買い戻し、ドルの売り戻しでした。ゴールドは発表直前の1,203ドルから10ドルの上昇、その後、イエレン議長の会見も通じてゴールドは上昇を続け一時1,220ドルを超えました。0.75%から1.00%への利上げ、年内あと2回という予測も変わらずということですね。よりタカ派な話もなかったということでやはり、材料出尽くしでしょう。その後も上がり続けたようですね。今台北の空港ですが1,227ドル近くまで上昇しています。ゴールドが上がったことで他の貴金属も一挙に上昇。やはりゴールドは1,200ドルを大きく割り込むことはなかったですね。今年の今後の政治日程を考えるとゴールドを手放すわけにはいきませんね。

FOMC&オランダ下院選挙待ち(2017年3月15日(水)掲載分より)

FOMC待ちでとても静かなマーケットでしたが、ニューヨークのいわゆるafter hourに急落しました。東京朝3時過ぎは1,203ドルでほとんど動きなしだったなあ、と思っていたのですが、4時過ぎにはドルインデックスが急伸、ゴールドは1,200ドルを割り込みました。ゴールドには薄いマーケットの中、ストップの売りが出たようです。FOMC前に1,200ドルを割り込んだことがどのような影響を与えるのでしょうか。薄いマーケットの中の一時的な動きだと思いますが。

FOMCの終了後の政策金利発表は明日の東京朝3時ですが、その前に今日の午後からオランダの下院選挙の投票が始まります。こちらの結果が出るのは明日の午前中です。これからは欧州の政治日程が始まりますね。ほんと政治の一年になりそうです。とりあえず明日にFOMC後のイエレン議長会見まではマーケットはあまりなにもしないと思います。

ショートカバー一巡でFOMC待ち(2017年3月14日(火)掲載分より)

昨日のアジアでは雇用統計による材料出尽くし感と1,200ドルが結果的にホールドされたことからゴールドは買い戻しが進みました。高値は一時1,211ドルまで。しかしながら欧米ではまた売りが強くなり、1,202ドルまで下落してその後1,204ドルで終わりました。注目のFOMCは今日から。政策金利の発表は、日本時間16日木曜日の朝3時。FRB議長の会見が3時半からです。0.25%の金利上げもう十分にマーケットには織り込み済み。Fed Statements とYellen議長のコメントで今後の利上げのペースに注目が集まることになると思われます。

また今週後半には欧州の国政選挙の第一弾になるオランダの下院選挙があります。極右でポピュリストと見られるウィルダース党首の極右・自由党が、接戦となりそうなこの下院選でどれだけの票を獲得するのか。この次5月に控えるフランスの大統領選挙への試金石ともなりそうで、オランダが金融市場で受ける過去最大の注目だと思われます。

政治の一年です。That’s why people don’t want to sell gold too aggressively..