図:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス

出所:マーケットスピードより楽天証券作成

Gold 上昇1,260ドルタッチ(2017年2月27日(月)掲載分より)

先週は先々週と真逆。また週末にかけて大きく上昇。一時1,260ドルまで上昇しました。木曜日にムニューチン米財務長官の米財務長官のWSJでのインタビューでドル高に対する懸念発言から、ドルが売られゴールドが買われました。ドル円は113.28から112.55まで、ゴールドは1,237ドルから1,251ドルと、上値抵抗線であった1,242ドルを抜けて、テクニカルな買いも誘発されました。ドルの下げを超えるゴールドの上昇となり、円建ては4,500円から4,550円まで上昇しました。ドル建てゴールドは3.5ヶ月ぶりの高値を更新です。やはりじわじわと上値を追って行きそうです。NY Dowは11日連続の高値更新。株高とゴールド高が同時に進行するというきわめて珍しいパターンが続いています。トランプ政権の今後に対する期待と不安ともが同じような深刻さを保っているのでしょう。この状況、まだまだ続きそうです。どちらかと言えば株が上がりすぎ、不安の方が大きくなるような出来事で、株価が下落、ゴールドが上昇という未来の方がありがちではないかと考えます。

トヨタの新しい触媒(2017年2月27日(月)掲載分より)

パラジウムだけが金曜日のメタルの上げの中、下げました。トヨタの新しい触媒の発表のニュースの影響ですね。これは効果は従来のものと変わらず、サイズは20%縮小され、使われる貴金属も20%少なくてすむというもののようです。世界初「FLAD:Flow Adjustable Design Cell」という基材を用いたものだそうです。(といわれてもさっぱりわかりませんが。)この新しい触媒、今年の春のレクサス「LC500h」以降順次新型車に搭載していくとのことです。これまで昔から貴金属を使わない、またはその量を大きく減らすという技術は何度も発表されてきましたが、それが現実的に車に搭載されたことはありませんでした。しかし今回のトヨタの発表では、もはや大量生産ができるということです。とは言えすぐに実質的にマーケットに影響を与えるようなことにはならないと思います。(心理的作用を別にして。)

トヨタのニュースリリース↓

http://newsroom.toyota.co.jp/en/detail/15121512

CFTC Commitment of Traders Report as of 14 Feb 2017(2017年2月27日(月)掲載分より)

出所:池水氏のレポートより抜粋

右軸:投資家ポジション(トン)

左軸:ドル建てゴールド価格

400トンから450トン、投資家ロングは増加。

米財務長官のドル高けん制でゴールドは1,250ドル(2017年2月24日(金)掲載分より)

ムニューチン(Mnuchin、面白い綴りですな)米財務長官のWSJでのインタビューでドル高に対する懸念発言から、ドルが売られゴールドが買われました。ドル円は113.28から112.55まで、ゴールドは1,237ドルから1,251ドルと、ドルの下げを超えるゴールドの上昇となり、円建ては4,500円から4,530円まで上昇しました。ドル建てゴールドは3.5ヶ月ぶりの高値を更新です。やはりじわじわと上値を追って行きそうですね。

NYダウは10日連続の上昇。株高&ゴールド高の同時進行、まだ続いています。先行きに対する期待と不安、両方とも同じくらい大きい状態なんですな。どっちが勝つかでしょうね。

FOMC議事録も大きな影響なし(2017年2月23日(木)掲載分より)

FOMC議事録の発表が日本時間朝4時にありました。多くの理事が「比較的近い」利上げ適切と認識、というものでしたが、マーケットにとってはno surpriseでした。ドルが113.65から112.96まで売られたことを受けて、ゴールドは1,232ドルから1,239ドルまで上昇。マーケット参加者はやはり、ドル高や来たるべき金利上げに対しても「抵抗力」があるゴールドに、その地合いの強さを感じていると思います。ただこのところはレンジで落ち着いており、何かしらの新たな材料待ちというところです。

2017年はトランプ政権の今後と、欧州各国の選挙が目白押し。いまさらいうのもなんですが、政治の一年になります。アジアの実需はあまりゴールドマーケットには影響を与えないですね。欧米の政治が最大のゴールド(およびそれに影響を受けるシルバー、プラチナ、パラジウム)の相場変動要因です。

出所:池水氏のレポートより抜粋

PMIでゴールド上昇(2017年2月22日(水)掲載分より)

アジアはいつもどおり静か。欧州ではドル高、そして株高でゴールドは下げ圧力がありましたが、ニューヨークで発表されたPMIが54.3(前月55.8)で市場予想を下回ったことで、ドルもゴールドもその流れが一変。ゴールドは1,226ドルから一挙に1,239ドル近くまで上昇、一日の引けは1,236ドル。円建てでも大きく上昇、一時4,485円まで下落しましたが、4,520円まで急騰、ふたたび4,500円台へ戻しました。株高とドル高とメタル高が同時進行している状況が続いています。ふつうであればゴールドが下がる環境ですが、やはり欧州そして米国を囲む政治的な不安がゴールドへの投資需要を下支えしています。

NY休みながら欧州でしっかり(2017年2月21日(火)掲載分より)

ニューヨークが休日で基本的に動きのない一日でした。しかしながらメタルは欧州でしっかり。ゴールドは今朝はふたたび4,500円台にのせています。ということで今日はというか今日もあまり書くことなし。