昨日(2017年07月07日)の動向
この日発表された6月米雇用統計は、非農業部門雇用者数が+22.2万人と、前月比、予想(17.8万人)を共に上回る強い結果になりました。また前月分も15.2万人に上方修正されました。
その一方で、平均労働賃金は予想の+0.3%に対して前月比+0.2%と伸び悩み、前月分も下方修正。また失業率は0.1ポイント悪化して、4.3%に上昇しました。
労働賃金が上がっていないことで今後のインフレ率上昇に心配を残したものの、全体としては、今回の雇用統計がFRBの利上げ見通しを後退させることはないとの前向きの評価で、米株価と米10年債利回りは上昇しました。
雇用統計発表後のドル円は、いったん113.50円まで売られましたが、すぐに買戻しが優勢となって、5月11日以来の高値となる114.17円をつけました。米長期金利の上昇と、日銀の円長期金利の抑制政策が日米金利差の拡大の見方を強め、ドル高・円安が進みました。ただ、買い一巡後は再び113円台に戻され、113.90円でこの日の取引を終えました。
ユーロ/円も米ドル/円と共に上昇し、東京時間朝の129.16円から、指標後には1年5ヵ月ぶりとなる130円へ乗せました。一方ユーロ/ドルは、1.1440ドルへ急伸後、1.1379ドルへ反落。
日銀はこの日、指し値オペを5ヵ月ぶりに実施しました。債券市場で、長期金利が0.105%と2月以来の高水準まで上昇したことが理由。日銀は10年債の金利をゼロ%に誘導する政策をとっており、この日のオペは日銀の金融緩和姿勢を改めて示すことになりました。
2017年07月07日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 113.175 | 114.177 | 113.097 | 113.901 |
ユーロ/円 | 129.277 | 130.123 | 129.168 | 129.838 |
豪ドル/円 | 85.818 | 86.767 | 85.721 | 86.598 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2017年07月10日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは114.90円(2017年03月15日高値圏)、サポートは 113.05円(2017年07月07日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 114.90 | 115.65 | 113.05 | 112.15 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは130.90円(2016年02月08日高値圏)、サポートは 129.15円(2017年07月07日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1445ドル(2017年06月30日高値圏)、サポートは 1.1290ドル(2017年06月28日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 130.90 | 132.25 | 129.15 | 127.40 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは87.50円(2017年03月16日高値圏)、サポートは 85.65円(2017年06月29日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 87.50 | 88.20 | 85.65 | 84.75 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※上記各5分足チャートは、当日 2017年07月10日 現在のものです。
- ※コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2017年07月10日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★ | 23:00 | (米) 6月米労働市場情勢指数(LMCI) | - | 2.3 |
- ※発表時間はいずれも東京時間
- ※注目度は★低~★★★高で示します