どの国でも労働人口は経済発展の源泉
各国の人口に関するデータを確認します。以下は、労働人口と呼ばれる15歳から64歳までの人口の比率です。その国の最繁栄期がいつだったかがうかがえます。労働力の比率の推移はその国の繁栄の軌跡ともいえます。
図:労働人口(15歳から64歳まで)の比率 単位:%
日本は高度経済成長期の1960年代半ばとバブル期の1990年代半ば、中国は「中国爆食」で世界を驚かせた時代に当たる2000年代前半です。ドイツはGDP(国内総生産)が急激に伸びた1980年代半ばです。米国は1970年代後半から、多くの移民を受け入れているため、比較的高い水準を維持しています。
全体的には、労働人口の比率がその国の人口の65%を超えると、目立った経済発展が起きるといえそうです。その意味では足元、インドとサウジアラビアには、経済発展の源泉が存在するといえます。
以下は、65歳以上の人口比率です。足元の順位は労働人口とおおむね逆です。労働人口の比率が大きく低下すると、目立った上昇を演じる傾向があります。インドとサウジアラビアは低水準で推移していることが特徴的です。
図:65歳以上の人口比率