米景気堅調で原油反発が続く

 8月の米CPIをもう一度見てください。総合インフレ率は上昇していますが、コア・インフレ率(エネルギーと食品を除くコアCPIの前年比上昇率)は低下しています。

再掲:米インフレ(CPI総合・コア指数の前年比上昇率)推移:2020年1月~2023年8月

出所:米労働省より楽天証券経済研究所が作成

 8月の総合CPIの上昇は、ガソリン価格の上昇が原因です。サウジアラビアとロシアが減産を延長したこと、米景気が堅調であることを受けて、原油価格の反発が続いていることが影響しています。

WTI原油先物(期近)推移:2021年1月4日~2023年9月15日

出所:QUICKより楽天証券経済研究所が作成