昨日(2016年05月31日)の動向

火曜日東京時間の米ドル/円は、クロス円の上昇に支えられながら111円前半の取引が続きましたが、上値も111.34円までと伸び悩み。欧州時間に入ると徐々に頭が重くなりました。NY時間に発表されたシカゴPMIや米消費者景気信頼感指数などの景況観指数は軒並み悪化。また最新の調査で英国のEU離脱懸念が再燃したこともFRB早期利上げの妨げになるとしてドルが売り戻されて、米ドル/円は110.50円の当日安値をつけました。終値は110.719円(前日比-0.393円)でした。

ポンド/ドルは東京時間に上昇。1.46ドル中盤から1.4720ドルまで上昇しましたが、欧州時間に入ると一転1.45ドル台後半まで下落。ICMの調査が英国のEU離脱派が残留派を上回ったことを伝えるとポンドは一段安となり、約2週間ぶりの安値となる1.4464ドルまで売られました。ポンド/ドルの急落にともない、ポンド/円も日中高値の163円台後半から159.84円まで4円以上の大幅下落となりました。

豪ドルは堅調。この日発表の住宅建設許可件数が、マイナス予想に反して前月比プラス3.0%と強い結果になったことをきっかけに、このところ続いていたドル買いに対する調整が入り、豪ドル/ドルは0.7190ドル台から0.7267ドルまで上昇。海外時間にはやや売り戻されたものの、高値圏を維持したまま引けました。豪ドル/円も底固く、5月3日以来の高値80.68まで上昇、終値も5月2日以来の80円台に乗せて引けました。

一方カナダ/円は下落。第1四半期GDPが予想を下回ったことに加え、原油価格が前日比マイナスになったことを材料に85円台半ばを高値に84.13円まで値を下げました。

5月の米ドル/円は、3日に2014年10月15日以来の円高水準となる105.51円の安値まで売られましたが、ひと月かけて徐々に値を戻し、30日には111.44円の高値をつけました。月足チャートでは今年1月以来の陽線引けとなりましたが、先月末の日銀「逆サプライズ」前の高値111.88円には届きませんでした。

2016年05月31日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 111.123 111.347 110.504 110.719
ユーロ/円 123.775 124.186 122.974 123.250
豪ドル/円 79.812 80.689 79.690 80.062

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2016年06月01日)の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは111.90円(2016年04月28日高値圏)、サポートは 109.11円(2016年05月23日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 111.90 112.80 109.11 108.72

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは124.64円(2016年05月12日高値圏)、サポートは 122.21円(2016年05月27日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1230ドル(2016年05月19日高値圏)、サポートは 1.1055ドル(2016年03月16日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 124.64 126.85 122.21 121.48

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは81.95円(2016年05月03日高値圏)、サポートは 79.23円(2016年05月30日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 81.95 82.52 79.23 78.15

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2016年06月01日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2016年06月01日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 23:00 (米) 5月ISM製造業景況指数 50.4 50.8
★★ 27:00 (米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック) - -
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します