人口は2100年まで増え続ける見通し

 以下は、BRICS既存5カ国、新加入6カ国、およびG7の人口推移です。2022年以降は、国連の見通しです(中程度)。

「人口増加」は、経済発展と政治力拡大の源泉です。人口増加により、貿易額が大きくなったり、他国との結びつきが強まったりするためです。言い換えれば、「人口減少」は経済も政治力も減退する可能性を高めます。

図:BRICS既存5カ国、新加入6カ国、およびG7の人口推移 単位:10億人

出所:国連のデータをもとに筆者作成

「人口増加」は新しくBRICSに加わる6カ国の強みです。国連の中程度の見通しによれば、6カ国の人口(合計)は、2100年まで増加し続けます。2021年時点でおよそ4億人ですが、同見通しでは一度も減少することなく2100年を迎え、7億2,000万人に達します。7億2,000万人は2007年のG7と同じ水準です。

 同見通しによれば、既存のBRICSも、G7も、2040年代半ばに人口減少が始まります。しかし、BRICSに入る6カ国は増加し続ける、しかも2100年にはG7並みの人口を有することが見通されている…。新たに加わる6カ国は超長期視点の強みに、要注目です。